古い日記帳
2005/5/1〜5/31

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2005/05/03 tue
ミツバツチグリ(三葉土栗)

連休真っ最中ですねぇ。
我が家も4/30の夜には ちょっとだけ贅沢な外食をして 
スーパー銭湯へ行きましたし、
翌日はおばあちゃんちへ ご機嫌伺いに行きました。
地味ながら 家族揃ってぼちぼちと(^^;) 連休を楽しんでおります。

5/1の夜、結構強い雨が降りましたが、
まぁ、丁度いい打ち水になったかな(^^) という程度で、
あとは まずまずのお天気が続いています。

サイトの管理も手抜きぎみ(^^A)、
季節のごあいさつ」をやっつけ更新しただけで遊んでいたら、
ミズキの花が満開になってしまいました。

とりあえず去年の写真を飾っていた日記の表紙ですが、
今日、ちゃんと写真を撮って、差し替えておきました。
何度見ても、きれいだなぁ…ミズキの花は。(しみじみ…(-、-))

あと、日記の4月の写真に少しおまけを加えて、
日記の表紙の 表のところから見に行かれるようにしておきました。
アセビ(馬酔木)の花のその後の様子とモミジの赤いプロペラみたいな実の写真も
見られるようになっています。



さて、今日の写真は ミツバ ツチグリの可憐なお花です。
この時期、こんな感じの黄色い花がたくさん咲くんですが、
いろんな種類の花が、いっぺんに咲いていることに気づく人は 多くはないでしょうね。
ヘビイチゴに似ているけれど、この花はミツバツチグリ。

つぼみや花の付いているクキ(茎)が枝分かれしているので、
ヘビイチゴじゃないことに気づいたんです。
つぼみのところが とってもやさしげで可憐な感じなんですよ。
図鑑をよく調べてみたら、ミツバツチグリ だと解りました。

で、図鑑には…西日本を中心に分布しているツチグリに似ていて、葉が3枚だから
この名で呼ばれる…と説明してあります。
ついでに、ツチグリはその根が栗のような味で美味しいので その名が付いたけれど、 
ミツバツチグリの根は固くて食べられない…なんて書いてあったりもします。

どんな味…い、いや、どんな花なんだろうツチグリ…と思っても、
手元の図鑑には写真が載っていませんでした。
姿を見てみたくて Web検索してみましたよ。

"ツチグリ"と言う名で検索しても結構"ミツバツチグリ"ばかりが見つかります。
あ、あとは、きのこの方の"ツチグリ"ね。
我がサイトでも、2004/01/21の日記で紹介している、柿みたいな形のきのこの一種の(^^)。

西日本でも めずらしいのでしょうか?黄色いお花の"ツチグリ"って。
でも見つけましたよ。
花は、ほとんど違いが解らないくらいそっくりですが、 
葉っぱが…三つ葉じゃなくて、三つ葉から七つ葉の 奇数羽状複葉でした。
しかも、表から見ると 白い縁取りに見えるくらい、裏側が毛深い!
なるほど〜(゚ー゚) へぇ〜(。_。) なんて感心しつつ、
ネットって便利だなと思いました。



さてさて、まだしばらく連休ですね。
我が家も、明日、あさっては少し遠くに出かけます。
(でも、お泊まりするほど遠くはないんだけど…)
遊びほうけて来るのか、特ダネを見つけて来るのか 解りませんが、
楽しんできま〜す。
このサイトに遊びに来てくださった皆さんにも、楽しい思い出ができますように♪




2004/05/06 fri
スズランの花

今日は連休の谷間。旦那様もご出勤ですし、子ども達も登校していきました。
やれやれ、ちょっとひと休み。いい具合にお昼から雨が降り出しました。
あまり乾いてしまうと土埃がたって辛いものですが、
今年はいい具合に カレンダーが黒い日付になると雨が降っています。
子ども達も登校しやすくて 助かります(^^)。



さて4日、5日 私の住んでいるあたりでは、よく晴れて暑いくらいでした。
結局、思いっきり遊びほうけて、特ダネはひとつも無しです。

4日は遊園地
ものすごく混んでいたので、
お父さんには子どもと一緒にアトラクションに乗ってもらって、
私はずっと順番待ちをしていました。

列のすぐそばに 緑の花が咲く桜:御衣黄(ギョイコウ)が植えてあったんですが、
花の時期が終わる頃で ほとんど散っていましたし、
列を離れるわけには行かないので、写真は撮れませんでした(^^;)。

ただ、遊園地を囲む クヌギ、コナラ、栗などの雑木林の新緑が
キラキラしていて とってもきれいでしたし、
八重桜のピンク、ミズキの白、山藤の紫などなど、木に咲く花々も
いっぱい眺めてきました。

息子はおもちゃみたいなレーシングカーに乗って、一等賞を取りましたし、
娘も初めて乗ったアトラクションを楽しめたようですし、
つきあいすぎて痛くなっちゃったお父さんの腰以外は、大満足の一日でした。


5日は河原でバーベキュー。
むか〜しはともかく、子どもが小さいウチは やらないで居たんです。
でも ここんとこ、キャンプ場でご一緒するおうちが たき火セットを持っていらして、
息子と同じ歳の男の子が担当で、火の番とかするんですよ。
ごちそうになった 熾火で焼くお肉の美味しかったこと♪
で、先日、キャンプ用品屋さんでたき火セットを見た時に、つい衝動買いしちゃったんです。

そんなこんなで、本番前の足慣らし(?)として、近所の河原でバーベキューをすることになりました。
食べて帰ってくるだけですから、材料は全て 家で下ごしらえしました。
あとは河原で焼くだけです。

とっても暑かったので、日よけ代わりにテントを広げ、
(いや〜、これが風で何度も飛びそうになってお父さんは苦労ました(^^A)。)
たき火セットを広げて、炭をガラガラ〜っと出して…火を付ける…火を付ける…あ?あれぇ〜?
つかないよぉ…と、娘。
どうやら、たき付けにした紙では火力が足りない模様。

急きょ、薪を捜しに息子と二人、河原をさまようことになりました。
河原って、石ばかりで何もないんですよねぇ。生きている木や草じゃ燃えないし…。
あちこち探して、ようやく乾いた枯れ草と枝を見つけて事なきを得ましたが、
やっぱり、試しに使ってみてよかった♪
こういう事ってやってみないと解らないですからね。

あとは子どもたちに、ラップの芯で手作りした火ふき竹(?)でフーフーしてもらいました。
時々、火をおこしているのか、吹き消しているのか解らない瞬間もありましたが、
何とか 炭に火がついて、やがて熾火になりました。

焼き網をひいて、焼いてみたお肉や野菜の美味しかったこと。
特に、鳥肉が美味しかったです。炭火焼き鳥♪ですものね。
あとは、焼きおにぎり!
お醤油 塗ったり、お味噌 付けたり(^^)。
外はカリカリ、中はふっくら。炭焼きならではの美味しさでした。

夏のキャンプでは大活躍☆間違いなし!!のたき火セット。
でもその前に、こんな風に時々 近所の河原へバーベキューしに来ようねと、
お父さんと子どもたちとで約束してました。
準備や後片づけに手がかからないので、母も賛成です(^^)/。

その後は、少しだけ川遊び。
娘は河原の石の方に興味があったようですが、息子は 迷わず飛び込みました。
ちょっと藻が多くて、あんまり綺麗な川じゃないんですけどねぇ…。
風が強くて、すぐに寒くなっちゃったんですけど、気は済んだみたいです。
早めに片づけて、アイスクリームを買って帰りました。

2日続けて外遊びしたら、父も母もグロッキーです。
もう少し、体力付けておかなくちゃダメですね(苦笑)。



今日の写真はスズランの花
アセビの花をスズランだって言っていたお嬢ちゃん(4/4に日記)に
見せてあげたかったな、スズランの花。

小さい頃、好きだったんですよね〜。でも、これも毒草なんですよね。
それを知った時は驚いたっけ。
その頃は、北海道にでも行かないと見られない花だと思っていたんですけれど、
今は 結構あちこちの花壇で見かけますよねぇ。

なんて思いつつ、検索してみたら、あらま びっくり。
花壇などで栽培されているのは、「ドイツスズラン」が多い…ですって。
園芸種のドイツスズランの方が、花も葉も大きくて、
花が葉と同じくらいか、葉よりも高く咲くのが特徴だそうです。

う〜ん…(-"- )、葉よりも高く咲くスズランって…まだ見たことないですけど。
写真の花も、葉よりも下で咲いてましたけど、
私が住んでいる地域は 北国でも 標高高いわけでもないですけど。
ドイツスズランじゃないですよねぇ?



日記の表紙の写真も新しくしました。アヤメの花です、たぶん。
こちらも葉よりも低く咲いていたので、カキツバタだとばっかり思って
撮影してきたら、
家の図鑑の アヤメの花の方にそっくりなんですよ。
う〜ん、悩むぅ〜。
違っていたらば ごめんなさい。

ま、「いずれアヤメかカキツバタ」って言ってね。
紛らわしい物の代名詞なんですから仕方ないですよ。←開き直りかいっ!




2004/05/09 mon
フジの花

昨日、私の実家の方へも顔を出して、我が家のゴールデンウイークは終わりました。
始まる前は長く思えたのに、終わってみると あっという間でした。
地味ながらも、楽しい連休でした。

我が家のお子さまたちも、今朝、元気良く登校していきました。
新しいクラスにも慣れた頃でしょう。
元気よく遊んで、いっぱい勉強していただきたいものです。



今日の写真は、フジの花
図鑑に、ツルが右巻きならフジ(別名はノダフジ:野田藤)、
左巻きなら ヤマフジだって書いてあったので、
公園の藤棚へ見に行ってきました。

右巻き…、左巻き…というのも、なかなか判断しにくいのですが、
いつだったか読んだ本に、
朝顔のツルの巻き方を説明する中で、
鉛筆を使って見分ける簡単な方法が紹介されていました。

片手で鉛筆をにぎります。
親指のほうを上にして、
鉛筆を ツルが巻き付いている支柱なり、他の木だ として見立てます。
鉛筆をにぎる親指と人差し指を 巻き付いているツルだと思って比べて見て、
右手の巻き付き方と同じなら"右巻き"、
左手と同じなら"左巻き"と言うんだと…書いてあったような気がします。

何しろ古い記憶なもので、何に書いてあったかも忘れてしまい
確かめようもないのですが、とにかく、そうやってみてきたら、
右手と同じように ツルが巻き付いていました。
右手は右巻き、右巻きは"ノダフジ"だぁ!…っていうことで いいんでしょうか?
図鑑を見たら、どちらにも園芸種があるそうです。

本当はどっちなのかなぁ?
マメ科の典型 蝶々型の花が長い長い花房になってたれ下がるフジの花
奥ゆかしい感じの良い香りも立ちこめていました。



藤棚は、子ども達が通っていた幼稚園にもありました。
毎年のように、教育実習に来た学生が園児たちにだまされて、
何時間煮ても柔らかくならないフジの豆を 自宅で煮ることになるのだと、
ベテラン先生が笑って教えてくださったことを なつかしく思い出します。
フジの豆は食用にはなりませんものねぇ。



マメ科と言えば、ハリエンジュの白くて香りの良い花も 今を盛りと咲いています。
ミズキ、ハナミズキは、もう散り始めています。
桜の下ではユキヤナギが咲いていましたが、今は、コデマリに代わっています。
クヌギ、コナラの花の穂も落ちて、桜の枝先にはもう、青いさくらんぼがついています。
もうすぐエゴノキの花が咲きます。

桜が散ると急に、季節の変化が早まるような気がします。
ぼんやりしてないで、何か有意義なことをしなくちゃなぁ…なんてね(苦笑)



2005/05/11 wed
シランとシャガ

連休中には 暑くてびっくりするような日もあったのに、今日はとっても肌寒いです。
一日中曇りがちで ちょっとうっとうしいようなお天気でした。
でも、こんな日こそ お散歩日和。今日も一生懸命歩いてきました。

いつもの公園では、立ち枯れてしまったアカマツの木を切り倒す作業をしていました。
かわいそう…なんですが、すっかり枯れていましたので仕方有りません。

もともとアカマツは 他の木に先駆けて芽を出し、周りがすっかり森になって
十分に日があたらなくなると 枯れてしまうものらしいんです。
この公園もできて 十数年、
園内の木々が育って来ましたので、自然な淘汰 なのかもしれないのですが、
作業する人達の邪魔にならないように そっと遠くから見送らせてもらいました。

別の一画では、ポプラのめかぶが 綿毛を飛ばしていました。
二本有ったメスの木の片方が枯れてしまったので、今年はちょっと寂しいのですが、
綿毛がいっぱい飛ぶと、雪が舞っているように見えるんですよね。
プチ北海道気分が味わえる…はずなんですけど。



今日の写真は、シラン(紫蘭)シャガ(射干)
どちらも、お庭に良く植えられている おなじみの花です。

でも、いつものようにweb検索してみたら、
いつものようにまた、意外な横顔が見つかっちゃいました。

シランはその鱗茎を 蒸して乾かし、白岌(びゅくきゅう)と呼ばれ、
皮膚や粘膜の保護に役立つ  生薬にするのだそうです。

庭に植えようとすると、愛好家さん達に"ふえすぎて大変ですよ"と耳打ちされちゃうくらい
丈夫で良く育つ花だそうですが、薬草だったんですね。
それから、"シロバナシラン"(白花紫蘭)と呼ばれる、白い色の色違いもあるんですって。
web上で写真も見せていただきましたが、とってもきれいでした。



シャガのほうは、
まずその名前。「射干」とも書きますが、もともとはその名前、
同じアヤメの仲間でも、まるで姿の違う ヒオウギと言う植物の漢名だったそうです。
また誰かが、うっかり取り違えたんですかねぇ?
漢方の世界では、「射干」は"やかん"と読み、
ヒオウギの根茎を日干しにしたもので、扁桃腺などに使う薬のことだそうです。
写真のシャガは 薬草ではないようです。

アヤメの仲間は、花の形が独特ですよね。
シャガの花も まず、外側の黄色と紫の斑点があるのが ガク(萼)で、
次の三枚が花びら、
そして、先が糸のように細かく分かれている中央の三枚がめしべで、
裏側におしべがひとつずつ隠れているんですって。
実は付かないそうですけど、おしべもめしべもあったんですねえ。

この花には、山歩きをした時に初めて出会いました。
薄暗い林の中で白っぽく、ぼおっと霞んで見えたこの花がとっても印象的でしたので、
その後も、この花を見るたびに、ひんやり涼しい山の風が思い出されて、
大好きな花のひとつでした。
今は、実家にも咲いてますし、近所の公園にも咲いています。
そんな身近な花ですが、毎年出会うのが楽しみな そんな花のひとつです。




2005/05/13 fri
ムラサキサギゴケ

今日も肌寒いですね。
雲が多くて、なかなか 日が差さないので、せっかく準備を整えた ニワゼキショウたちも、
開くに開けず 困っている見たいです。
ゆるゆるっと巻いたつぼみも優雅な感じで綺麗なんですけれど、
早いとこ 明るいお日様の下で輝く、小さな星みたいな姿を眺めたいものです。

肌寒くて、様子をうかがっていたエゴノキの方は やっと花開きました。
うれしかったので 早速写真を撮ってきて、日記の表紙に飾りました。
でも、なかなか難しいです、この花は。
とっても綺麗でステキだなと思うのに、思うほどステキに撮れないんですよね。
難しいですね、写真って。



街を歩いていると、去年(5/13)ご紹介した花壇を逃げ出したお花たち
ナガミヒナゲシ、アカバナユウゲショウ、ムシトリナデシコ、ヒルザキツキミソウが、
あちらこちらの植え込みの陰で、元気いっぱいに咲いています。
特に、ナガミヒナゲシの隆盛ぶりには舌を巻きます。
綺麗ですけどねぇ…綺麗ではあっても、ぞっとする繁茂力です。
他のお花たち、生活の場を奪われて困っているんじゃないかしら?



さてさて、今日の写真は、ムラサキサギゴケ
ゴマノハグサ科サギゴケ属の多年草。
田のあぜのような 少し湿ったところがお気に入り。
今、公園の雑木林の下で 一番目立っているのがこのうすい紫色のかわいい花です。

この花には「トキワハゼ」と言うそっくりさんがいるんですが、
根元から横に伸びるクキ(匐枝)を出すところが違うんです。
「トキワハゼ」は、横に伸びるクキ(匐枝)をださないんです。

株全体の写真でおわかりの通り、これは横に伸びるクキ(匐枝)を出しているので、
ムラサキサギゴケと言うことになります。

でも、図鑑の写真のサギゴケはもっとずっと濃い 赤紫色(紅紫色)なんですよ。
公園の花はみんな色が薄くて「トキワハゼ」として紹介されている写真の花の方に
よく似ているんですよね。
図鑑の説明だと、
ムラサキサギゴケの花の色には 淡紫色から紅紫色まで 幅があるそうなので、
公園のムラサキサギゴケたちは、淡紫色の株なのかもしれないんですけれど…。
なんだかなぁ…ちょっと…自信を持って言えなくなっちゃうじゃないですか。
ですから、この花はムラサキサギゴケです、たぶん。(苦笑)



2005/05/14 sat
キリ(桐)の花と若葉

今日は、息子と一緒に 子ども達のイベントに参加してきました。
元気いっぱいの小学生達のボーリング大会♪ (私は見てただけですけどね。)
大はしゃぎの小学生達にふれて、元気をいっぱいもらってきました。
やっぱり〜、低学年の子達はカワイイわぁ(~〜~*)。



さて 今日の写真は、今盛りのキリ(桐)の花と 意外にカワイイ その若葉です。
キリ(桐)はタンスや下駄、楽器など、用途も広くて身近だし、
人の暮らしになじみの深い木です。

キリ(桐)は成長が早く、
『農家では、女の子が生まれると桐を植える』と言われるのは、
2本も植えれば、15〜20年ほどでタンスを作るくらいの材木が採れるようになる…ことを
表しているのだそうです。

軽く加工しやすく、虫が付きにくく、狂いも少ない。
その上に、湿気も熱も通しにくいことから、
一級の美術品、学術的に貴重なものは皆、桐の箱に入れて保管されます。
国内だけにとどまらず、海外の美術館、博物館でも利用されているそうです。

桐タンスが一番有名ですが、金庫の内張にも使われます。
熱を通しにくく、燃えにくい。
しかも、水をかければ表面だけが素早く吸収し、水を吸って膨張するので
内部まではしみこまなせい。
火事になったのに、
金庫の中のお札、桐タンスの中の着物は燃え残った…なんて事もあるそうです。

琴や琵琶などの楽器の胴にも使われます。粘りがあり、深みのある音が出るそうです。
これからの季節、素足にうれしい桐の下駄。
日本の木材の中で1番軽い、キリ(桐)ならではの利用法です。
昔も今も、履き物は 軽いのが一番ですよね。
それから、木くずは燃やして懐炉の灰に、
樹皮は染料に、葉は虫除けに利用されてきたんですって。
捨てるトコ無いですね。

高温多湿の日本の気候にぴったりの、素晴らしい木材、キリ(桐)。
原産は中国大陸で、
飛鳥時代に渡来し、各地で植えられ、利用されるようになったそうです。
岩手県の南部桐、福島県の会津桐、山陽の備後桐、名産地は全国にありますが、
安い外国産に押されて、日本産の桐は減少しているそうです。



ところで、キリ(桐)の分類ですが、
私の持っている図鑑では『ノウゼンカズラ科キリ属』と書いてあるんですよ。
花のアップを見ると、似てるかな〜?と思えるでしょう。
(ノウゼンカズラは2004年8/3の日記でご紹介しています。)

でも、web検索してたら最近の分類では、ゴマノハグサ科キリ属 なんですね。
ゴマノハグサって、ノウゼンカズラよりも さらに小さいんですよ。
大木になるキリ(桐)からはとっても連想出来ません。
昨日ご紹介した ムラサキサギゴケやオオイヌノフグリなんかと
同じ科と言うことになるんです。

でね、もう一つ面白いなと思ったのは、
キリと名の付く木は他にも「アオギリ」「ハリギリ」「イイギリ」などが有るんですが、
みんな科が違うんです。
あんなに大きくなる、とっても木らしい木なのに、仲間はみんな草ばかりということになるんです。
う〜ん、意外だなぁ〜。面白いなぁ。
一族の中では、とってもユニークな存在って言うことになるんですね、キリ(桐)は。



さて写真ですが、まずは花、近くで見ると意外に毛深いんです。
つぼみやガク(萼)のうす茶色の部分などは、もっと毛が密でビロードの手触りです。

でも、もっと意外なのは、出たばかりの若葉まで こんなに毛深いこと。
芽吹いてすぐは少し黒っぽくて、成長とともに だんだん緑色が濃くなっていくんです。
真夏の葉は、お座布団にできるくらい大きくて、綺麗な緑色で毛はそんなに目立ちません。
秋になって、バサバサ落ちてくる頃には、風にあおられてズタズタになっちゃってますけれど、
春、芽吹いたばかりは、こんなにかわいかったんだぁ…なんて思うと
ちょっと嬉しかったりして…(*^^*)。
身近で観察する楽しみ♪ってこういうところにあるんだなと思います。




皇室や神社のお印、古い家紋など、桐のデザインも多いですよね。
あれはどうやら、
中国では『鳳凰は桐に大木に住む』と考えられている…と伝わってきて
おめでたい 聖なる木だから 大切なものの目印に使おうと
一時流行っちゃったらしいんです。
けれど、ココでもまた誰かが間違えていて、
中国で鳳凰が住むと考えられたのは「アオギリ」の方なんですって。
元は勘違いだったけど、みんなの生活にこんなに役立ってくれてるんだから、
まあ、良いか…。「アオギリ」には気の毒かもしれないですけどね。




2005/05/15 sun
虹 と 並木のトチノキの花

相変わらず、気温の低い状態が続いています。
暖かい空気と冷たい空気がせめぎ合っているらしく、今日は
日が差すかと思えば、にわか雨もあり、雷も鳴り…。
都心でひょう(雹)が降るなど、大荒れのお天気でした。
ついでに(これは気象とは関係有りませんが)日光の方で、弱い地震まで有りました。

不安定なお天気ながら、
夕方の空に虹が架かり、うまい具合にカメラに納めることができました。
運が良かった♪ 嬉しい限りです。
おめでたいので、日記のページに飾りました。
これを見て下さった方にも、幸運が舞い込むと良いですね。

私のいる地域では、ゴールデンウイーク開けからずっと
お天気がハッキリしません。梅雨の走り…なのかしら?って言う感じです。
気温も低めで、まだもう少し 冷たい空気が居座りそうです。
すっきりさわやかなお天気の中…、押入の虫干しでもやりたいな。←主婦っぽい?



さて今日の写真は、商店街へ通じる散歩道に立つ、並木のトチノキ
結構良く通る道なんですが、
二本ほどトチノキが混じっていることはわかっていたものの、
花が咲いているのは、見たことがなかったので、嬉しかったです。

花も実もまだ付かない木で、
秋になると、ボロボロになった大きな葉をどっさり落とすだけ だから、
街の人たちに嫌われて 切られちゃわないかと心配だったのですが
(2004年5/8の日記)、
塔のような形(円錐花序)の白い花が咲きました。

良かった良かった♪これで、ひとまず安心です。
栗のような 可愛い形の実が落ちるようになったら、もっと人気が出るかもしれません。
楽しみ楽しみ♪

他の並木や公園の入り口には、
ベニバナトチノキ(2004年5/14の日記)が植えられているところもあるんです。
セイヨウトチノキとは違い、程良い大きさの葉、華やかな赤い花…という、
わかりやすい形で街を飾っているのですが、
トチノキの良さは、ちょっと解りにくいかもしれないですよねぇ。




5月は、木に白い花が次々咲く 楽しい季節でもありますが、
他にも…、例えば、バラの花が咲く季節 でもあります。
近所の、とある会社のビルの入り口に、立派なバラがいくつも咲く場所があるんです。
にわか雨のやんだ隙をついて、ちょこっと写真を撮りに行って来ました。

バラはまだ咲き始めだし、
ちょうど雨のしずくが宿っていて、願ってもないようなチャンスだったのですが、
思ったような写真にはなりませんでした。

お目当ては、真っ赤なバラだったんですが、
真っ赤と真っ黄色は、すぐに色が飛んでしまうので、写真に納めるのが難しいんです。
ホワイトバランスや露出を変えて、何枚も何枚も写真を撮ってきました。
せっかく花が上手に撮れても背景がダメダメだったりして…いまいちの出来だったので、
ちょっとだけ写真修正用ソフトの力を借りています。
どこを直したのかは、聞かないで下さいな。えへへ(//▽//)
日記の表紙に飾っておきますね。

バラ…綺麗ですよね。
せめて、見たとおりの花の良さを、写真でも表現したいです。がんばるぞ、自分。




2005/05/19 thu
キキョウソウとオヤブジラミ

よく晴れて暑くなりました。
公園へのおさんぽのあと一回着替えたのに、買い物に出かけてまた、汗だくになっちゃいました。
きのう、息子の学校のお手伝いで、思わぬ 肉体労働をしたものですから、
筋肉痛になりそうな手足をほぐすのに、公園のお散歩はなかなか、効果的でした。

お手伝いしたのは小高い丘の上。バーベキューも宿泊も出来る青少年のための施設です。
夕飯の支度を手伝うだけはずが、薪運びまでさせられて とってもくたびれたんですが、
ヘトヘトのところで、今年初めてウグイスの鳴く声を聞きました♪
私にとっては"初音"だな…と、1人にんまりしてました。

子ども達はみんなやる気満々で、楽しそうにお料理をしてくれました。
手際は良いし、働き者だし…。みんなとっても立派でした。
子ども達といっしょにお夕食もごちそうになりました。

ウチで見てると まだまだ幼い我が子ですが、学校へ行くと
(当たり前のことなんですが)5年生なんですよね。成長したなぁと思いました。



今日はおさんぽの前に、去年(5/20の日記)と同じところへキキョウソウを見に行きました。
朝、やっと咲き始めたのを確認して、
今年は種をもらってウチでもまいてみようかな…なんて思っていたのに…。
おさんぽから帰って来たら、下草刈りの業者さんが来ていて、
刈られてしまいました、キキョウソウ。ひと群れあったのに、全部刈られちゃいました。
あー、なんて残念なんでしょう。

出来るだけ、去年とは違う花を紹介していこうと思っていたのですが、
今回ばかりはショックが大きいので、刈られる直前のキキョウソウの写真を載せておきますね。
はぁ、残念だなぁ (-、-)。



もう一枚は、オヤブジラミ
ゴールデンウイークもあけたある日、
いつもの公園へ向かう道ばたに、見かけない花が咲いていたんですよ。
花は地味でちっちゃいけれど、葉っぱはちょっとセリみたいに繊細でいい感じ。
あとで図鑑を調べてみようと、写真を撮って帰りました。

家に帰って調べてみたら、"ヤブジラミ"という草に似ています。
やぶ(藪)のシラミ(虱)ですよ。
姿に似合わず、身も蓋もない名前だなぁと思いつつ、
10日ほどしてもう一度見てみると、5mmくらいの小さな実が 出来かけていました。

写真の中、赤く見えるのは、実の周りに並んだトゲトゲです。
これで動物の体や人の服などにくっついて 種を遠くまで運んでもらう
"ひっつきむし"の仲間だったんですね。
この実からの連想が、やぶ(藪)のシラミ(虱)…だったわけです。

しかもこの草は、赤みが強いことから ヤブジラミに近い種類の オヤブジラミ(雄藪虱)
と言うことも解りました。

セリ科ヤブジラミ属の二年草。
ヤブジラミの方が、白い小花が茎の先にまとまって付いて可愛いし、
実は、薬にもなるそうです。
オヤブジラミはどうなのかな?図鑑には なんとも書いてありませんでした。
まぁ、薬にはならなくても、赤い実は可愛いよ…なんて、慰めてみたりして。(^^)



2005/05/24 tue 
ヒメヨツバムグラとハナヤエムグラ

すぐに日記を書こうと思っていたのに、間があいてしまいました。
日曜日は、小さなお祝い事があったので、
家族そろって 新宿のたか〜い所にある レストランで お祝いのお食事をしてきました。

お食事の前には、時間つぶしがてら、都庁の展望台にも登ってきました。
雲がかかっていて、見通しはよくなかったのですが、
それでもテレビ画面でしか見たことのないビルが あちらこちらに見えて、
特大の地図を見ているようで楽しかったです。


昨日も今日も、お天気が安定せず、急に土砂降りがあったりします。
もうすぐ娘の林間学校なので、早めにお天気安定して欲しいです。

昨日は息子のクラス、家庭訪問の日だったのですが、
担任の先生が 近所を回っていらっしゃる時間帯に降ってしまい、
ご苦労されたみたいです。
同席するのを嫌がって 遊びに出ちゃった息子は、
お友だちのお家で雨宿りしてたんですって。
そんな知恵が働くようになりましたか…、母は感慨深いです。

そんな息子の今日の予定は、プール清掃。
"汚れてもいいTシャツ"と"汚れてもいい靴"を持って登校していきました。
どんだけ汚して帰ってくる事やら…。



だんだん気温が上がり、公園の木や草の活動も活発になってきました。
コデマリ、ハリエンジュは終わりかけで、小さな花がしきりに散っていますが、
クスノキ・スダジイ・スイカズラ・ノイバラなどは 今、満開です。
ユリノキも 葉っぱと似たような色とは言え、枝いっぱいに花を咲かせています。
ヤマグワが実り始めて、熟れた実が道にこぼれるようになりました。

タニウツギから始まって、べニウツギ、ハコネウツギなど、華やかな庭木も次々に咲き出しました。
とってもとってもきれいです。
日記の表紙には、タニウツギの仲間 ハコネウツギの写真を飾っておきました。

"ウツギ"といっても、
あの♪卯〜の花の匂う垣根に ホトトギスはやも き鳴きて♪の卯の花は、
…図鑑にはウツギ(空木又は卯木)と言う名で出ていて
『ユキノシタ科ウツギ属』の真っ白な花なんですが、
この"ハコネウツギ"は スイカズラ属タニウツギ科の落葉低木。
白く咲き始め、次第に赤っぽく変化していくという花です。

タニウツギの仲間は、花がきれいなうえ、それほど大きくならないので、
庭や公園にたくさん植えられています。
葉っぱもきれいで、ちょっと見にはアジサイの仲間の葉にも似ています。

初めて見た時から、大好きな花だったのですが、
図鑑の中にも、近所の公園にも 似た花がたくさんあって、
なかなか 正しい名前にたどり着けませんでした。
さんざん迷ったことも、今となってはいい思い出です(^^A)。



さて、そんなこんなの公園で、ふと足元を見て 気にかかるのが、
今日、日記の本文に載せたこの写真のちっちゃい花。
やぶを作って はびこりまくる あのやっかいな ヤエムグラに似てはいるけど、
もっとずっと小さくて繊細。

多分仲間だなとあたりを付けて図鑑をめくってみると、
ヤエムグラは アカネ科ヤエムグラ属。
葉が6〜8枚 輪生しているように見えるのが、ヤエムグラ。
写真 上の草は葉が4枚にみえるのでヨツバムグラかヒメヨツバムグラ、ホソバノヨツバムグラあたり…。
図鑑の写真だけでは足りず、web上の写真とも見比べてみました。
たぶん、「ヒメヨツバムグラ」です。

林の木のかげなどで、ものすごく可憐に咲いています。
図鑑の記述では、日の当たる土手や丘陵地帯で、20〜40cmくらいになるそうですが、
よく見かける株は、10cmほど。
長さ5mm、幅は2mmほどの葉と、1mm程度の薄い緑色の花を付けては居ますが、
人目をひくことはまず無いでしょうね。

私は好きなんですけどね。ちっちゃい花って♪


写真 下の花は、ハナヤエムグラ。
白か薄い緑色くらいの花しかつけない 地味な仲間内にあって、なりこそ小さいながら、
薄紫のきれいな花を咲かせます。
こちらは公園内でも数が少なく、一カ所でしか見られないんですよね。
数mmの小さな花ですから、地面に這いつくばらないと写せないので、
場所を選びたいところなんですけれど、仕方ありません。

人通りのとぎれる頃をねらって、そっと挑戦してきました。
去年はピンボケしちゃったけれど、今年は何とか見られる写真になりました(^^)。
ちっちゃい花☆好きなんですけど、写真におさめるのは大変です。



2005/05/25 wed
イヌムギとネズミムギ

昨日のプール掃除は、そんなに汚さず帰って来てくれて助かりました。
一応、息子の名誉のために言っておくと、
さぼっていたわけではなく、もともと泥汚れの少ない場所の担当だったため!だそうです。
汚さなかっただけで、しっかり濡らして帰って来ましたので、
濡れた靴は 自分で洗ってもらいました。 う〜ん、助かる助かる(^-^ )よしよし♪



夜降って昼晴れて、
  夜降って昼晴れて…このままずっと行ってくれれば、土埃に悩まされずに済むんですが(^^;)。

昨夜も強い雨が降りましたが、朝はよく晴れて 気持ちのいいお天気です。
しっとり湿った土と草から いい匂いがしています。
木の葉、草の葉もみずみずしく、元気いっぱいです。
この頃 道ばたで目立つのは、イネ科特有のツンツンした葉っぱと風にそよぐ穂ですよね。

天然のモビールみたいな イヌムギの穂
互い違いに整然と並んだ実が きれいな模様になっている ネズミムギの穂。
色々なデザインの穂があって、眺めては楽しんでいたのですが、
このところ、みんな揃って花を咲かせ始めました。

花とは言っても イネ科ですから、花びらのない 地味な花ですが、
緑一色だった草むらに、白や黄色のしべが ちらほら見えるようになりました。
イヌムギの実などは、ほんのり赤く色づいたりして、また違う表情を見せてくれています。



さて、ところが図鑑を見ていて、またまた、ややこしいことに気づいてしまいました。
イヌムギ…と思っていたものは、実は ノゲイヌムギ(芒犬麦) だったんです。
ノゲとは、「のぎ」とも言い、「芒」と書きます。
稲や麦の実の先にある トゲのように固くて太い毛のことです。
名前には、"ノゲ"と付いていますが、"のぎ"と読む方が一般的ですよね。

二十四節気のひとつ「芒種:ぼうしゅ」(今年は6/5)の"芒:ぼう"です。

イヌムギの のぎ(芒)は、ほとんど目立たないのだそうです。
それから、イヌムギのやく(葯)は小さく、花の時期になっても外に出ないまま、
自家受粉してしまう事が多いのだそうです。

ですから、写真のような 黄色いやく(葯)をぴらぴらさせているような奴は、
ノゲイヌムギ なんですわ。のぎ(芒)もしっかりありますし…。
目に付くところ片っ端から確かめてみましたが、
のぎ(芒)の無い「イヌムギ」はまだ見つかっていません。



で、もう一つのネズミムギの方にも、これがまた、
ややこしい そっくりさんがいるんですって。
ホソムギと言って、やっぱりこっちものぎ(芒)が無いんだそうです。

ネズミムギらしい穂を見かけると、しみじみと手にとって眺めてみるのですが、
こちらも、のぎ(芒)の無い穂をまだ見かけたことはありません。
ただ、のぎ(芒)の長さが かなり違う物は見かけました。
図鑑によれば、
『ネズミムギとホソムギは 交配しやすく、雑種が出来やすい。』
『牧草として人工的に交配されたため、典型的な物は少ない。』
『日本に入ってきているものは、人工的に交配されたものではないかと考えられている。』
                          …のだそうで、
中間種を「ホソネズミムギ」と言うこともあるそうです。



それから、
イヌムギ(ノゲイヌムギも)は南米原産で、ただの雑草。役に立たないから「イヌ」麦なんですって。
ネズミムギの方は、ヨーロッパ原産の優秀な牧草として、明治時代に日本に入ってきたんですって。
今では、道の両側にぼうぼう生えちゃってますが、
片や南米から、片やヨーロッパから、はるばるやっていらしたんですねぇ。
なんだか、ワールドワイドな感じが致します(苦笑)。

もうすぐ「麦秋」。麦畑は実りの季節を迎えます。
道ばたでは、一足早く、犬とネズミの「麦秋」を眺められそうです。




2005/05/26 thu
カナメモチ(アカメモチ)の花

いいお天気ですね。
今日と明日、娘が林間学校に出かけて留守です。
火曜日に熱を出してしまって、参加が危ぶまれた林間学校ですが、
あっと言う間に治しちゃって、
今日は、元気いっぱい p(^v^)q 張り切って出かけていきました。
たくましくなるものですね。
明日どんな顔して帰ってくるのか、楽しみです。

息子はお友だちと外遊び。
なんでも、走り回って汗をいっぱいかいてから、
ジュースを飲んだり、アイスを食べたりするのに 凝っているんですって。
大変結構なことなんですが…、
帰ってくると 家の中が砂だらけになるんですよね。・・・・・(はぁ)



今日の写真は、カナメモチ

この木は 材が大変固く、
扇全体をまとめる"要:かなめ"の部分を作るのに用いられたことから、
この名が付いたそうです。

また、新芽が赤くて美しいことから、"アカメモチ"の別名もあります。
乾燥に強いことから、グリーンベルトや生け垣などにもよく利用されるので、
目にする機会も多いかと思われます。

ただ生け垣の方は、カナメモチをさらにパワーアップした 
"レッドロビン(西洋紅カナメモチ)"という品種の方が多いかもしれません。
まあ…好みの問題でしょうが…赤い新芽も カナメモチくらいまでなら許せますが、
よく晴れた 暑い日に 燃えるようなレッドロビンの生け垣とか見ちゃうと 
げんなりするんですけど…(苦笑)。

カナメモチの新芽の赤い色は、成長とともに薄れ、次第に緑色になっていきます。
初夏に直径1cmほどの花を 枝先に丸く咲かせ、秋には赤い実を付けます。
常緑ですからなお一層、赤い新芽を吹くところが 愛でられるのでしょうね。

写真を撮ったのは日陰の木でしたが、日向の木には ずんぐりむっくりした甲虫、
ハナムグリの仲間が、花粉を食べに来ていました。
一匹 うっかり者がいて、まだ全部つぼみのままの花房に取り付いていたんです。
まだ咲いてないのにどうするのかしら?と見守っていたら…、
なんのことはない、
つぼみの中に 無理矢理 頭をねじ込んで、花粉をむしゃむしゃ食べ始めました。
そうだよねぇ〜(^^)、心配することは無かったよ…って、思わず笑っちゃいました。



道ばたでは、ノビルがぐんぐん茎を伸ばしています。
玉葱みたいだったその先ッちょが、赤いげんこつのようになって、
ツンツンしたつぼみを吹き出してきたのもたくさん見られます。

ノビルの花は、日記に写真を載せるようになって初めてご紹介した花
私にとっては、もう、そんな季節になったんだなぁ…と感慨にふける花なのです。
もう今にも咲きそうですよ(^^)。

今日は公園で、5/24に紹介した 「ハナヤエムグラ」の群落を新しく見つけて
とっても嬉しかったんので、喜び勇んでうずくまり、
カメラを構えて写真を撮ってきました。
でも、今日もまた、下草刈りの業者さんたちとすれ違ったんだよなぁ…。
あぁ、不安〜〜〜〜(++;)。

植物以外では、カナヘビちゃんに出会いました。
誰も来ないと思って 油断していたのか、カメラのシャッターを切るまで
動かないでいてくれました。
素早いですからね〜、カナヘビは。運良く、写真に撮れて♪嬉しかったです。




2005/05/28 sat
フタリシズカ

昨日、林間学校に行っていた娘が、元気いっぱい帰って来ました。
今回の目玉は、林業体験。
"間伐作業"を手伝ってきたんですって。不要な木を間引きする…あの間伐です。
ただ、チェーンソーや斧を使う事は出来ませんので、
地上1mくらいの高さで木の皮をぐるりと向いて、ゆっくり枯らしていく方法 を、
お手伝いしたそうです。

木の皮が面白いようにむけて、みんなで楽しく取り組めたようです。
 そうそう、面白いように皮がむける木って有るんだよね。
 公園なんかで見つけちゃうと ついつい夢中になっちゃって、
 やりすぎて 怒られるんだよねぇ〜。
 でも今回は、お仕事だもの。そりゃあ 楽しかったろうさ(^^)。

お土産は、いい匂いのするヒノキの丸太を10cmほど…。
あとで何かの作品に生まれ変わるらしいです。ふふふ…、楽しみだな。



私の住む街でも、
ハナミズキ、ミズキと続いて、ミズキ3兄弟の(いつの間に出来たんだそんなもん?)末っ子♪
ヤマボウシが咲き始めました。
まぁ、だいぶ前から枝先で待機していましたから、"咲いた"んじゃなくて、
花びらのようなもの(総苞片)が伸びて"目立つ"ようになった…んですけどね。
白くて、十文字に開く その花(総苞片)の様子を写真に撮ってきました。
日記の表紙に飾っておきます。この花のあとは いよいよ、夏!到来ですね。



公園では、
ヤナギの仲間の木が、さかんに 綿毛を飛ばしていました。
ヤナギって、見分けが難しいです。
と、言うか、図鑑に詳しい見分け方が載っていないので、
私には どの種類なのか全然解らないんです(--;)←情けない。
先月、河原で見かけたのも、なんて言うヤナギなのか解らないままですし…。

とにかく、いつもの公園は、ポプラとヤナギの仲間の木の綿毛でいっぱいでした。
誰がこんなに散らかしたの?って言うくらい、辺り一面 真っ白でしたし、
風の中にもいっぱい飛んでいて、思わず吸い込んじゃいそうで困りました。

もう少しすると、水際に落ちた種がいっせいに芽を出すんですよね。
背の高い木になるのが信じられないくらい、小さい小さい双葉なんですよ。
写真にとれるかな…?気を付けて見ていたいと思います。



今日の写真は、趣のある野草 フタリシズカです。
公園の一画に、野草を植えて下さる方が居て、
"あぁ、これがあの…"と驚かされることもしばしばなのですが、
先日、フタリシズカが植えられているのに気づきまして、
花が咲くのを待って、早速 カメラにおさめてきました。

なんと言うことはない、地味な花ですよね。
花びらもなく、派手な色もなく。
静御前のお名前を付けられていなければ、人の目はひかないような気がします。

薄暗い林の木の根元に ほの白く浮かぶ花の穂を、
能「二人静」の 
静御前の亡霊と、その亡霊に取り憑かれた女が、ともに舞う姿に見立てての命名だそうです。
2本立つことが多いのだそうですが、私が見た株は ほとんどが4〜5本ずつ 立っていました。
亡霊…多すぎです(泣)。

センリョウ科センリョウ属の多年草。
真っ赤な実を付けるセンリョウのお仲間ですが、
あちらは樹木の図鑑に載っていて、こちらは野草です。

初夏に 3個のおしべが子房を抱く形の 白い花を点々とつけますが、
このあとは閉鎖花をつけ、種だけを作り続けるようです。

お仲間には ヒトリシズカもあります。
こちらは春、日の当たる草地に、10〜30cmの身に 4枚の葉と1本の花の穂を付け、
数本で群れをなして咲くそうです。
やはり花弁はありませんが、おしべの白い花糸が3mmほどに水平に出て、
フタリシズカよりは華やかです。
今度は ヒトリシズカを見てみたいなぁ…なんて贅沢言ってみたりして…(てへっ)




2005/05/30 mon
シバとオモトの花

中間テスト直前の土日。娘のお勉強のために、みんなでご協力♪の我が家でした。
別に 教育ママになる気はないんですが、普段があまりに余りなもので…(とほほ…)
テスト直前のみ、大騒ぎするんです。
がんばれ!おじょうさま。

息子の方は、もうすぐ林間学校です。このあいだは、目印のマスコットを縫っていました。
初めての家庭科。初めての縫い物。
なかなか豪快な針目でフェルトを縫い合わせ、"鮫"のマスコットを仕上げていました。
毎年、林間学校の班の印に使うんですよね。
娘の時は、鳥さんのマスコットを作っていましたっけ。
豪快な針目でしたよ、当時は。



今日は、身近なのに なじみのない花の写真を2点ご紹介します。
一枚目は、シバの花
シバですよ、芝。芝生の芝。ゴルフのグリーン、サッカー場のピッチ、野球の内野グラウンド。
公園の芝生のシバ。

いや、先日、いつもの公園を散歩していて、所々 やけに黒いところがありましてね。
なんだろうなぁ〜なんて思いながら目を近づけてみると、
花の穂が立っていたんですよ、ずらっと一面に。
へえ、シバって、今頃咲くんだぁ〜と驚いたわけです。

シバって、いつもそこにあって、
何となく、植物だって言うことを忘れそうになるほど(おいおい)身近だったものですから…。
人工芝じゃないんですから、花ぐらい咲きますよねぇ(^^;)。
でも、咲いたとたんに、ガーーーーーっと刈られちゃいました。
種ができるのかどうかは、観察できずじまいです。芝って奴は…(--;)。



二枚目は、我が家のオモトの花です。
オモトというのは日本の伝統的な観葉植物で、漢名は「万年青」。
マンネンセイともいわれます。
ユリ科の多年草で、
丈夫でよく殖え、一年を通して青々とした葉と、赤い実をたくさん付けることで、
不老長寿や子孫繁栄につながるおめでたい植物として、古くから愛されてきたそうです。

葉の表情や斑の入り方を"芸"として鑑賞し、
愛好家の間ではひと鉢 何万って言う値段で取り引きされるものもあるんですって。
オモト専用の植木鉢も有って、こちらも、植えられる株に負けないくらい 
豪華な作りだったりします。

あ、ウチのは 無芸です。
結婚して家を出る時に、祖母が分けてくれた大切な株ではありますが、
斑なんてどこにも入ってません。丈夫でよく殖えるのは、たしかですけど。

華やかに斑の入った葉や 冬に赤くなる実は 人目に付きますが、
花は、ごらんのようにいたって地味です。
これでも 華々しいユリ科の一員で スズランなどとも近い種類らしいんですけれどね。

オモトって、大事にしすぎると 花をつけないんですよ。
土の中に 太い茎(根茎)が埋まっていて、そこから新芽を吹くんですが、
鉢に余裕があって 機嫌良く新芽を吹いていられるうちは、
持ち主がせっせと世話焼いて株分けしてあげているあいだは、花をつけないんです。

それに気がつかないで、二鉢も増やしてしまいましたが…(^^;)。

もう、この環境では新芽を付けられないと解った時点で、ようやく花を咲かせるんですよ。
花は地味ですが、実は大きく赤くなります。
毎年実るわけでもないのに、鳥たちは必ず見つけだして、ちゃんと食べに来ます。
鳥に食べてもらって、種を遠くまで運んでもらうんでしょうね。
この環境が気に入らないから実を付けて、
子孫(種)を脱出させるんだよな…と思うとちょっと複雑ですよね。

でも今年は、今までの古い根茎が腐ってしまったので、
全ての株で、古い部分を切り落とし、新しい根茎だけを残したんです。
そうしたら、まだ鉢に余裕があるうちに、全ての株が花をつけたんですよ。
これってどういう事なのかな?
そんなことも考えつつ、この冬は、赤い実がたくさん実りそうで楽しみです。



2005/05/31 tue
ヒメシャラの花

昨日から降り始めた雨は、今日の午前中いっぱい降り続きました。
明日、あさっては息子達が林間学校へ行くので 心配しましたが、
お昼過ぎからとってもきれいに晴れてくれました。
山道は泥んこだろうけれど…(--;)…、
とりあえず放課後は、軽い足取りで明日のための「おやつ」を買いに行かれそうです。

娘の中間テストも終わりました。
数学が思いの外すらすら解けたんだそうですが…。
答案用紙が返ってくるのを楽しみにして居て良いんでしょうか?
とりあえず、しばらくはコンピューターを独占されそうです。



今日の写真は、ヒメシャラの花
我が家のすぐそばには、ナツツバキノキがあって、丸いつぼみが日に日にふくらんでいくのを
毎日楽しみに眺めていたのですが、
ナツツバキがまだつぼみなので うっかりしていましたら、近所のヒメシャラはもう咲いていました。

咲いていたばかりでなく、地面に花を散らし始めていました。
雨は降っていたけれど、あわてて写真を撮ってきました。
前回(2003/6/8)ご紹介した時は、ナツツバキと画面を半分こ したので、
直径2cmほどの小さな花ですが、今回は一輪で画面を独り占めしていただきましょう。


「季節のごあいさつ」のページにも、6月のごあいさつカードを飾りました。
ビーズのような細かい水滴におおわれた葉っぱの画像
雨の日でなければ見られない、特別な姿です。



この葉は、たぶんビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)です。
たぶん というのは、実はこの葉っぱ、道路脇の舗装のすきまに生えているのですが、
冬の間ロゼットで過ごし、暖かくなって葉を広げようとするたびに、刈り取られてしまうのです。
花はおろか、大きくなった姿さえ見たことがないんです。

でもこの葉っぱは、かなりユニークです。
ロゼットだけでも 直径が5〜60cmあって、すごく大きいんです。
それにこの 特別毛深くて、独特のうす緑色の葉っぱ。
こんな条件に当てはまる植物なんて、図鑑には「ビロードモウズイカ」くらいしか出ていません。



ゴマノハグサ科(またかよ・笑)、モウズイカ属。ビロード(天鵞絨)モウズイカ(毛蕊花)

全身ビロードのように毛深く、おしべ・めしべ(蕊:ずい)まで毛むくじゃらな花…と
言うネーミングでしょうか。

ヨーロッパから明治の頃、園芸用に持ち込まれたものが、庭園から逃げ出して
野生化しているのだそうです。
暑かろうが寒かろうが構わず繁殖しますが、水分が多いところは苦手だそうです。
手入れの行き届いたお庭は、あんまり居心地がよくなかったのかもしれません。
荒れ地にその巨体を表し、じわじわと増え続けることから、
一部地域では 迷惑がられてもいるらしいです(><)。

一抱えもある 根上葉から1〜1.5mくらいの穂を立てて、小ぶりな黄色い花を咲かせるんですが、
道路脇にそんなもの生えてたら、車を運転する人たちには邪魔でしょうから、
写真のこの葉っぱの 花を見ることは出来ないでしょうねぇ。
毎年、葉を切られても切られても、ロゼットからやり直しているこの草に、
ちょっと同情心がわいていたのですけど…。

web検索で簡単に、その勇姿を見ることができますが、
まぁ今は、雨の日に特別に装った この葉っぱを見てやってくださいな。
「晴れ」の日ばかりが「いい天気」ではありませんよね。
これから 過ごしにくい日が続きますが、お健やかに過ごせますようお祈り申し上げます。














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