古い日記帳
2005/1/1〜1/31

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2005/04/02 sat
ソメイヨシノのつぼみ

桜…なかなか咲きませんねぇ。
東京では、3/31に開花宣言が出されましたが、
我が街のつぼみは、昨日の4月1日でもまだ、この程度でした。
まだ、お花見はできそうもありません。

春先の低温が影響して、全国的に開花が遅れているそうですが、
春先の気温ばかりでなく、冬の気温も重要なんですってね。
テレビで気象予報士さんがそう説明していました。

桜の木は、冬に寒さを経験した時点で、まるでタイマーのスイッチか何かが 入るように、
開花時期が決まるのだそうです。
ところが去年は 12月が妙に暖かくて、タイマーのスイッチが入るのが遅れたんですって。

でも いいですよね、いいことは 待つのも楽しいですもの…(^^)。



桜の枝先は、ほんのり赤く染まっていますが、ケヤキの枝は、茶色く煙ったように見えます。
ケヤキの花も もうすぐ咲くんですね。
ミズキの剪定された枝からは、また、樹液がしたたりはじめました。
枝先の芽にも、だいぶ 若葉の緑色が のぞくようになりました。
イヌシデは 枝いっぱいに、黄色みがかった茶色の 花の穂を下げています。
スギは…、おばなが付きすぎて、赤茶色に染まっています。

ああ、花粉症の方は大変でしょうねぇ…。
まだまだ、辛い日が続きますでしょうけれど、お大事になさって下さいね。



月が変わりましたので、「季節のごあいさつ」のページに 4月のごあいさつカードを飾りました。
花のシャワーのような 枝垂れ桜。
去年のお花見で 撮ってきた写真ですが、公園や堤の桜より、一足早いお花見をお楽しみ下さい。




2005/04/03 sun
咲きました!

もう、夜遅いので、一言だけ。
私の住んでいる街でも、桜が咲き始めました
今日一日暖かかったので、ちらほらと開きました。
今夜から少し冷え込むようですが、
ゆっくりのんびり 満開になってくれればいいなと思います。



気温の変化が大きいようです。お風邪など召しませぬよう、ご自愛下さいませ。




2005/04/04 mon
アセビの花

昨夜から雨が降り出しました。
冬の名残りの強い寒気が 日本列島を通り過ぎて行くのだそうです。
昨日は20℃近くまで上がって暖かな休日でしたが、
今日は一変して、最高気温が10℃ほどにしかならないそうです。

冷たい雨が 咲き始めた桜の花びらを濡らせましたが、
散ることはないそうですから、安心ですね。

午後からは回復して、今週後半には 最高気温が25℃くらいまで上がる暖かい日も
予想されるそうですから、楽しみです。
この冷え込みで風邪をひかないようにして、週末のお花見に備えなんくっちゃ♪



今日の写真はアセビの花
ツツジの仲間の常緑低木。お庭に良く植えられている、結構身近な木です。

先週、アセビの花を写真にとっての帰り道、小さな女の子達とすれ違ったのですが、
すれ違いざま「あっちにスズランが咲いてたから行ってみよう!」という声が聞こえました。
スズランかぁ…似てるけど、違うよねぇ…なんて思いつつもほほえましく、
ほのぼのした気分で後ろ姿を見送りました。
お花を見つけて嬉しく思う、お友達にも見せてあげたくなる…そう言うのっていいですよね。

花はスズランに似た壺型で可愛らしく、鈴なりに咲きますが、木 全体が毒を持っていて、
葉を煎じた汁を10倍に薄めたものを殺虫剤として利用するそうです。
この葉を食べると馬が酔っぱらったようになるから「馬酔木」…というのはよく聞きますが、
知っているのか、美味しそうには見えないのか、馬は食べないそうですよ。

案外、酔っぱらったのは人間のほうなんじゃないのかしら?
別名を「アシビ」というのは
「足しびれ」が変化したものだって言う説もあるそうですから。
馬は「足がしびれたよ〜。」って言えませんものね(^^)。



日が暮れてもう一度、女の子達とすれ違ったあたりを通りがかったら、道ばたに、
ツバキやコブシの花びらで作ったごちそうが並んでいました。
おままごとしたのも、同じ子達かな?

お花は摘まずに、眺めて楽しみなさいと教えるお母さん達がいらっしゃるようですが、
摘んでちぎって、初めて解ることもあるはず。
摘んで良いもの、いけないもの。ちゃんと見極め、区別して
小さい子達には、教えてあげて欲しいですよね。

草花や木の葉で遊んだ 楽しい思い出があるからこそ、身の回りの自然にも
愛着がわくと言うもの。
幸い、私が住んでいる街にはまだ、里山の自然の名残が そこここに残っているのですから、
精一杯楽しんで頂きたいものです。
できることなら、野遊びの達人だった 往年の「お嬢ちゃまがた」に、
その辺の 技や醍醐味を伝授して頂きたいくらいなんですよ(^^)。



日記の表紙の写真も取り替えておきました。
3/17の日記でも触れた、お友達に球根を頂いたムスカリちゃん
今はやりの ガーデニングの世界では、
花壇や寄せ植えの「名脇役」なんて言われちゃうムスカリちゃんですが、
我が家では立派に主役をはっていますよ。
可愛らしいお花ですよね。
くださった方への感謝とともに、少しの間、飾っておきますね。




2005/04/07 thu
ミズキの花の芽とスミレの花

今日は暖かかったです。
朝方は雲が多くて、お天気下り坂なのかしら?と思うほどだったのですが、
昼前のうちに 急に晴れ渡って、あっという間に気温が上がりました。

春休み中、毎日のようにやって来る、我が息子のお友達達のご接待にも、
アイスキャンディーやサイダーを用意しました。
ついこの間まで、寒がっていたのに、もうそんな季節になっちゃうんですねぇ。
みんなよく遊ぶから、どっちも消費が激しくて 毎日の補充が大変です。
でも、みんなの楽しそうな顔を見ちゃうと ついつい、買いたくなっちゃうんですよね〜。

元気にサッカー やりすぎて、あちこちすりむいた 我が息子も、
今年の春休みは、十分に堪能できたんじゃないでしょうか?



今日は所用で出かけたのですが、ちょっと歩くと汗ばむほどでした。
午前中、つぼみが目立っていた桜も、
あれよあれよと言う間に開いていって、夕方には七から八分咲きなりました。

風は強かったのですが、咲き始めたばかりの花はまだ びくともしません。
小鳥がついばんで 花一輪 丸ごと落としてしまうことはありますが、
どの枝にも、お花が ぎっしり咲いています。
この週末は、いいお花見ができそうですよ〜♪



桜ばかりでなく、他にも色々 春らしいものが見られました。
今日の写真、1枚目は ミズキの花の芽 です。
私の家の近所で 春先1番に芽吹くのは、ミズキとエゴノキ なんですが、
ミズキは葉が大きいので 特に目立ちます。
がっしりと太い枝に 大きな丸っこい葉っぱ…ああ、また新しい葉っぱがでるんだな。
白い花が咲くんだな。楽しみ♪楽しみ♪



2枚目はスミレの花
多分…この近所では1番ありふれた…タチツボスミレ じゃないかと思うんですけれど、
スミレは種類も多いし、見分け方も難しいので 自信はありません。(^^A)
春先のスミレは、ちっちゃいですよね。
公園の木のかげで咲いているのを見つけたので、踏んづけないように気を付けて…パチリ☆
今年も会えて うれしいです。



さぁて、いよいよ明日は始業式。
担任は、どんな先生かな?誰と同じクラスになれたかな?

せっかく春休みが終わったのに、すぐに週末のお休みに入っちゃうあたりが
どうかと思うのですが…、
まぁ、とりあえず〜 新学期☆頑張れわが子達(^^)…と いったところでしょうか。




2005/04/08 fri
カタクリの花 と どんぐり怪獣?

私達の街では今日が入学式。
お天気は申し分ないし♪桜は満開だし♪心に残る一日になるでしょうね。
真新しいランドセルも、中学の制服も、
まだまだ身に付かない感じの 一年生の皆さんには、
これから始まる学校生活を 思う存分楽しんでもらいたいものです。



子ども達が学校へ行っているすきに、ちょっと離れた公園へ
写真を撮りに出かけました。
去年(4/2)も行った カタクリの花の群生地の近くです。
今年もいっぱい咲いていました。

踏み荒らされないように張られたロープの外側からですからねぇ、
写真にとれる株は 去年と同じものに限られちゃうんですけれど、
今回は少し下の方からねらって、花の内側をのぞき込むように撮ってみました。
意外な模様が付いているんですが、解りますかしら?

そういえば、4/5の朝日新聞のコラム「折々の花」で
外国には黄色い花の「キバナカタクリ」っていう花があるって紹介されていました。
へえ〜っと思った翌日、近所の花屋さんに
黄花カタクリの苗が売られていて2度びっくりしたんですけど、
最近できた園芸種ではなく、
アメリカ東部を中心に分布する原種なんですって。
写真も載っていましたが、
黄色い花びらから赤いしべがのぞいていて、きれいでしたよ。
ところ変われば何とやら…ですね。



もう一枚の写真は、どんぐり怪獣 です。
秋に落ちたドングリが 根っこを出して よっこらしょっと立ち上がったところ。
どんぐりが双葉のように広がって、でも重そうで、
すごい迫力!って言ったらいいのか…かわいい♪って言ったらいいのか 迷うところですが(^^)。
このどんぐり怪獣は 赤いですが、黄色かったり茶色だったり、緑色だったり…
ほかの仲間は 思い思いの色をしていました。
今は大きな コナラの木にも、こんな時代があったんですね。


本当は桜で有名な公園ですので、桜の写真も撮ってきました。
それが日記の表紙の写真です。



でも桜を撮ったのはこの一枚だけ(^^;)。
あとは、雑木林をうろうろしたり、
スギのおばな(ものすごくいっぱい)を しげしげと眺めたり、
スミレやハコベの写真を撮ったりしてきました。
明日からの週末、あっちの公園も こっちの公園も、花見客で賑わうんだろうなあ。
楽しいのは結構ですが、何事もほどほどにお願いしますよ。




2005/04/11 mon
イヌシデとケヤキの花

週末はよく晴れていいお天気でしたね。
私も、子ども達を連れ、おばあちゃん達に おつきあい頂いて、
お花見をして来ました。

今年は、花が咲くまでにはだいぶ待たされましたが、
咲いたとたんに散り始めちゃいましたね。
しかも今日は地震と雨(とほほ…)。

風が吹くたび、花が散ってしまうのが残念でしたが、
花吹雪の中、今年も楽しいお花見ができました。



今回行った公園の近くに、最近、
お休みの日になると「レンタルペット屋さん」が車でやって来るという話を聞いて、
物珍しさから、ちょっと冷やかしに行ってみたんですが、
やっぱり見ちゃうと我慢できませんよねぇ…、
結局、モカ色のミニチュア・ダックスを借ることになっちゃいました(ありゃりゃ)。



本来なら、お互いに手間と時間をかけて 知り合いたいところなのに、生き物を
まるで自転車か何かのようにレンタルするって言う所に 
すご〜く抵抗があったんですけれど…、
レンタルされるワンちゃんの方が慣れたもので(苦笑)、
なんだか、お金払ってまで 
余所んちの犬を散歩させてやっているような…妙な感じのまま、
それでも、
ペットを飼いたくて仕方のなかった子ども達は、大喜びでした。



私が子どもの頃、実家には常時、犬も猫もいましたが、子ども達にとっては 
何しろ生まれて初めてのこと。
言うことは聞かないし、何を欲しがっているのかも理解できないまま、
四苦八苦しつつも、楽しそうに 1時間ほど、公園内をお散歩しました。

犬を飼う大変さが解って、もう要らないって言うかな?なんて思っていたら とんでもない。
かわいくてかわいくて たまらなかったそうです。
やんちゃなワンちゃんだったらしく、息子のボールに噛みついてボロボロにしちゃったんですが、
それ見て「記念になる」って言って 喜んだくらいですから。

とにもかくにも、思い出に残る楽しいお花見になりました。めでたし、めでたし♪




で、日記の表紙の写真も取り替えてみました。
良い香りを漂わせて咲いていたムスカリちゃんたちも、そろそろ咲き終わる頃、
今度はいよいよ新芽の季節♪
日記の表紙も、芽吹いたばかりのケヤキの木です。



で、本文の写真は、イヌシデケヤキ 両方の花(しかも満開)です。

イヌシデは、関東地方の雑木林に良く生えている、とっても身近な木。
その枝先で、派手に目立っているのが、花粉飛ばすのがお仕事の おばな。
めばなは、葉と一緒に出て、目立ちません。
花粉をとばし終えたおばなは 枯れて落ちてしまいます。

受粉を終えためばなは やがて ゆっくりと下を向いて、
夏には、
神社のしめ縄に下がる白い紙(しで:四手)に よく似た 果穂を下げるんです。

種類も色々あるようなので、もう少し詳しいことが解ったら
「おなじみの木」のコーナーに載せたいな と思っています。



もう一枚はケヤキの花。きれいだし、かわいいし…。(地味だけど:苦笑)
今、並木のケヤキも、こんな風に きれいなきみどり色に染まりつつあります。

今日から三日ほど雨だそうです。
今度、きれいな青空が見られる頃には、我が街も、
すっかり初夏のたたずまいになっちゃっているのかもしれませんね。



2005/04/14 thu
ラクウショウのおばなとめばな

予報通り3日間ぐずついて、今日は久しぶりによく晴れました。
雨が降っている間は 気温も低かったし、そこそこ風も吹いたので
せっかく咲いた桜がみんな散ってしまうんだな…と惜しんでいたのですが、
結構残っていて、今日の明るい日差しの中でもう一度、
きれいな姿を見ることが出来て、ちょっと得した気分です。

所用で、めずらしく自転車など こぎながら、
町内を一周してきました。いやはや、
新緑と いろんな種類の桜、ハナモモ、ユキヤナギ、レンギョウ等々…。
街のあちらこちらが、パステルカラーで きれいです。

コナラもクヌギも、みんな おはよう!春だねぇって感じで芽吹いています。
エノキとミズキの枝には、つぼみが並びました。
ヤナギは花をちらして、そろそろ初夏の装いです。
目移りしちゃって〜♪  春のサイクリングは危ないかも(^^;)。



用事が済んで、いつもの公園へ。時間が遅くて 健康散歩は できませんでしたが、
ラクウショウのところで、またまた 良いもの見つけちゃいました。
3/8に見つけた あの枝なんですが、
おばなだけと思っていた その根元に、めばなもあったんですねぇ。

4/3に見に行った時には、
おばなが開いた…って言うことくらいしか解らなかったんですよ。
めばなどこかな〜?  なんて、他の枝先も五つ六つのぞいてみたんだけど
見つけられず。
ちっちゃいから見つけるのは無理なんだ…と諦めていたのですが、
何だ、最初からおばなの根元に付いていたんじゃないですか〜。
大きく育ってきて初めて、めばながついているのがわかりました。

見えますか?花粉を飛ばし終わって茶色く小さくなったおばなとは対照的に、
トゲトゲしていて、4/3より明らかに大きくなっている緑色のめばなが。
めばなの拡大写真は、
「おなじみの木」の「ラクウショウ」のページにもありますから、
比べてみてください。



他のおばなは、ものすご〜く高いところにしか付きません。
それに本来は、もっともっと 花穂が長いんです。
写真の枝は例外的ではありますが、手元で 花の様子が観察できる
とっても貴重なものなんですよ。
またまた見に来ますのでヨロシク〜♪ってお願いしておきました。
実が付くまで見られると良いな。



昨日は久しぶりに 古い友人とランチを食べに出かけてきました。
おいしいもの食べながら、気の置けない友達とお喋りするのは、
本当にいい気分転換になりますね。
今度はいつ会えるかな?




2005/04/17 sun
アメンボの影

木曜、金曜と晴れて土曜日も、午前中はまずまずの晴天でした。
どこもかしこも桜吹雪で、きれいなのがうれしいような、
散ってしまうのが惜しいような、そんな複雑な気分でした。

ソメイヨシノはかなり散ってしまいましたが、ヤマザクラはまだ咲いたばかりですし、
サクラと一口に言っても、種類ごとに開花時期がずれますので、
いつもおさんぽしている公園は まだまだ桜の花盛りです。

子ども達の学校も落ち着いてきたので、せっせと通って、体を動かしています。
薄着の季節がやってくる前に、スタイルを良くしておかなくっちゃね(^^A)。



土曜の夜に少し雨が降りましたが、今日は朝から いいお天気♪
家の中でじっとしているのがもったいなくて、子ども達を誘って、
近くの河原まで 自転車に乗って出かけてみました。

色とりどり、芽吹いたばかりの木々がきれいだし、
どこの花壇も花盛りだし、
自転車こいで 風に吹かれるのに丁度いい気温だし…。
とっても楽しいサイクリングになりました。

河原では、ちょっとだけ おやつを食べてお茶を飲んだり、
小石投げて 水切りに挑戦してみたり、
手頃な木を見つけて木登りしたり、のんびり のどかに過ごしました。



で、川の中からは、3/29の日記の中で触れたような、
「ちぎれた枝から根を出した柳の枝」を見つけちゃいました。
シダレヤナギではありませんでしたが、
河原のあちこちに 大きな株になって育っている 
違う種類の柳の一種の枝のようではありました。

ヤナギの仲間は見分けが難しいのですが、図鑑をみると
「カワヤナギ」に似ているような気がします。
河原を見ると、あちらこちらの水際 ギリギリの所に
同じような柳の木が、やぶのようになって育っているんです。

そのやぶのひとつひとつが、こんな風にして 
ちぎれた枝から始まっているかな?なんて思うと、
木の生命力の強さに 改めて感心したりします。




川の流れが穏やかになり、
すこし よどんでいるあたりには アメンボが浮かんでいて、
すい〜、すい〜っと気持ちよさそうに 水面を滑っていました。
眺めていて気がついたのですが、
アメンボの影も、偶然流れて来た 桜の花びらの影も、
川底に移る影は、思いもかけない形をしているんですね。

眺めていると、眠くなっちゃうような なんだか まぁるい形でした。
今日、日記の本文の写真は、そんな 川底の砂に写った 
桜の花びらとアメンボの影
水に親しむ季節も、もうすぐですね。
くれぐれも事故には気を付けて。でも、楽しい思い出ができるとイイですね。



日記の表紙は、雨の日に、散って石垣の石に張り付く
桜の花びらの写真に取り替えておきました。
ソメイヨシノは、あらかた散ってしまいました。
あとは花を支えていたガクが落ちれば、あっと言う間に葉桜ですね。
花粉症で辛い季節もあと少し…ですよね。お大事に。




2005/04/20 wed
ミツマタの花

先週、久しぶりに例の「万葉の庭」へ行ってきました。
用事が済んだので、これでしばらくは足が遠のく…予定です。
せっかくの最終日でしたのに、あいにく雨が降っていたのですが、
(まだ未熟なもので、お天気が悪い日って、写真が上手く撮れないんですよね。)

でも実際行ってみると、雨にぬれた草花も なかなか風情があってよかったです。
なかでも印象的だったのは、写真のミツマタの花
コウゾ ミツマタ…あのお札の紙にもなっているとか いないとか、
和紙の原料として有名な、あの、ミツマタです。

ジンチョウゲの仲間だそうですが、ビロード製のような暖かそうな 花を
まりのように 丸く咲かせるんです。
とっても可愛くて、とってもきれいでした。
万葉集には 「ミツマタ」の名前では出て来ないそうですが、
「三枝:さきくさ」という、主に枕詞として、次に続く語句を導き出すために使われている
植物の名前が ミツマタにあたるのではないかと言うことです。

他にも福寿草や沈丁花だという説もあるそうですが、
ミツマタは、その名の通り、全ての枝が3本ずつに枝分かれしますので、
三枝(さきくさ)=ミツマタではないかということで、紹介されていました。
三枝(さきくさ)が導く言葉は、幸(さき)く。



『春されば、まづ三枝(さきくさ)の、幸(さき)くあらば、
後(のち)にも逢はむ、な恋ひそ我妹(わぎも)』

柿本人麻呂さんが詠んだ 恋を焦りなさるな(^^) の詩だそうです。
どんなに素敵な恋だって 相手が有って初めて成り立つものですからね。
お相手の気分にも 良く配慮して 楽しんで頂きたいものですね。
ところで、この詩に詠まれたのは どんなお相手だったのかしら?



暦通り、「穀雨」の今日は雨でした。作物を育てる 天の恵みですね。
雨は、明日も少し残るようです。並木のソメイヨシノはすっかり散ってしまいました。
日記の表紙の写真も、サクラからヤマブキへ 入れ替えておきました。

『七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだに なきぞ悲しき』を
口ずさみつつ写真を撮ってきたのですが、
家に戻って図鑑を開いたら、実の写真が載っているじゃないですか
(あらびっくり!)。
良く読んでみたら、おしべやめしべが 花びらに変化してしまっている 八重咲きの山吹には
(当然の事ながら) 実は付かない。太田道灌にゆかりの花は ヤエヤマブキの方…で、
(一重咲きの)ヤマブキには、実が付く…んですって。


華やかな黄色い色で、あたりを明るく元気にしてくれる 山吹ですが、
雨に濡れたこの日は、しっとりと 落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
雨もまた良し…の季節がやってきますね。




2005/04/21 thu
ミミナグサ(耳菜草)

雨は、明け方には やんでしまいました。朝は明るい日差しとともに目覚めたのですが、
雲が多くて、晴れたり曇ったりの一日になりそうです。
お布団は…干しても乾かないかしら(^^;)。



今日も、公園へおさんぽに行ってきました。
でも、せっせと 歩いたり、走ったりしている人たちを後目に、
うずくまって、ちっちゃいものを観察してばかりいました。
変なおばさんだと思われたかもしれないけれど、
ちっちゃくてかわいいお花が次々に咲くんですもの。
目を奪われてしまって…えへへ(^^A)、運動にならなくって困っちゃうわ。



まずはスミレが、次々咲くんですよ。
淡い紫のタチツボスミレ、濃い紫のスミレ、どっちにも少しずつ似ているノジスミレ。
白くて小さいのは 多分 ツボスミレで、
もう一つ気になる、青紫で、ハート形の葉っぱの名前の解らないスミレ。
(パピリオナケア…という耳慣れないスミレの写真が一番似ているかも…。)
スミレってかわいいし目立つけれど、似たお花が多くて、見分けが難しいんですよね。

タンポポも、セイヨウタンポポ、カントウタンポポだけじゃなくて、
シロバナタンポポまで咲いてますし、

最近、ムラサキケマンの小さい株があるのにも気づいちゃったし♪

クサイチゴの大きな白い花がひらひらしていたかと思えば、
ヘビイチゴのかわいい黄色の花も咲き出すし…。

ハコベ、ノミノツヅリ、キュウリグサ…といった ちっちゃい花ワールドへトリップしちゃうと
なかなか帰ってこられませんし…。

うっかりよそ見して草むらに迷い込むと、しばらく出てこられなくなっちゃうんですよね。←こらこら



でも、そう言った花々はすでに写真をご紹介してありますが、
今年初めて 見つけちゃったのが、上の写真の ミミナグサ(耳菜草)

去年(2004/2/29)もご紹介した オランダミミナグサ(下)は、
最近、都会でも どんどん数を増やしている帰化植物ですが、
名前の元になった在来種は、帰化植物に押されて数を減らしていると、
図鑑に書いてあったので、
もう、身近では見られないものと諦めていたんです。

でも、見られないと思うとよけいに、図鑑の写真の 楚々とした様子が好ましく見えて…。
帰化植物より在来種の方が断然かわいいのに〜と、数が減ってしまったことを
惜しんでいたんですよ。
そうしたら、有るじゃありませんか、いつもの公園に。

こうして並べてみると、本当によく似ていますね。
在来種の 茎の赤さが目立ちますが、一番の違いは、花の柄の長さです。
在来種は花の柄がガク(萼片)より長く、帰化植物の方は 花の柄がガク(萼片)より短いのです。
だから 在来種の花は、まばらに付いているように見えますが、
帰化植物の方は、きゅっとまとめた 花束のように見えます。

在来種の方が茎の赤いものが多く、
帰化植物の方が、毛深いかな…と思いますが、個体差も有るので、
決め手は、花の柄の長さなんですって。

ミミナグサ(耳菜草)の名前の由来は、ネズミの耳に似た葉っぱの食べられる草ということだそうで、
若い葉を食用にするのだそうです。
茎を抱いた葉が、ちっちゃくて毛深いんですよね。

オランダミミナグサが食べられる…とは、どの図鑑にも書いてありませんでした。
どうなんでしょうね(^^)?




2005/04/24 sun
木々の芽生え

21日と23日はおさんぽに行ってきました。暑かったです。
今日も日中、気温が上がりました。
ソメイヨシノとケヤキの並木道は、もうすっかり葉桜と新緑。
ツツジの花も咲き出して、すっかり初夏の装いですよ。

ソメイヨシノより少し遅れて咲き始めた ヤマザクラなどの一重咲きの桜たちも、
とうとう散ってしまいました。
ソメイヨシノを筆頭に、今、盛んに ガク(萼)の部分を落としています。
ケヤキの細かい花殻とともに、今、並木の歩道の上は、木の落とし物でにぎやかです。

お掃除する人は大変ですよね。
お世話になります(A^^)。よろしくお願いします(^^;)…な〜んちゃって♪
木々に代わって お愛想振りまいてみたりする、今日この頃です。

これからは八重桜の季節。
公園のピンクの八重桜も、鎮守様のうぐいす色の八重桜も、健在です。
一重の桜とはまた違った、花吹雪が楽しめるのも もうすぐです。



花が散ってしまうと、気になってくるのが、足許の芽。
木の芽、草の芽。いろんな芽が出て居ます。
可愛らしい双葉をひらいているのは、木の芽なのかな?草の芽なのかな?

夏草が生い茂る前なら、
種から芽を出してから いくらもたっていない幼樹(木の赤ちゃん達)が 
いっぱい生えて居るのが よく解ります。

いつもお散歩している公園で目立つのは、上の写真のような エノキの幼樹
葉っぱの先の方 半分にしか ギザギザ(鋸歯)の無いエノキの葉は ユニークなのですが、
気を付けて見回してみると、公園は小さなエノキの木だらけです。
時々、雑草たちと張り合うかのように 草むらに並んでいるのも見かけますから、
よほど 繁殖力が旺盛なんでしょうね。
よく似ていると言われる ムクノキの幼樹は少ないのに、不思議です。



下の写真は たぶん、モミジの芽です。イロハカエデの下で見つけましたし、
こんな小さいうちから、葉っぱがちゃんと5つに分かれていますもの♪
モミジは今、花盛りでもあるんですよね。モミジの花の写真も そのうちご紹介しなくっちゃ。



この季節、毎年、双葉や幼樹(木の赤ちゃん達)の写真をいっぱい撮るのですが、
何の芽なのか 解らずじまいの写真が いーっぱい 有るんですよ(嘆)。

公園の植え込みとか雑木林で 偶然見かけた木の芽なんて、すぐに見失っちゃうし、
めったに 大きく育つものでもないし…。
いつも 確信を持てるところまで育たない内に 分かんなくなっちゃうんですよね。

種から植えて、植木鉢のなかで観察するのが一番確実なんですけど、なかなか実行には移せないし…。
効率は悪いのですが、地味な観察を続けていくしかないですねぇ。がんばろう(^^ )。
そのうち、かわいい双葉ちゃんばかりを集めた写真集も作りたいと思っています。

とりあえずは、そのための写真集めが大切ですね。
明日も、雨じゃなかったらいつもの公園まで行ってみようっと。 [◎](^^ )パチリ☆



日記の表紙の写真も入れ替えておきました。
花壇の縁の、名刺大くらいの ちっちゃな ちっちゃなお花畑の写真です。

ノミノツヅリって、本当に小さくて、目立たない雑草なんですけれど、
芽生えたては 葉っぱの間が詰まっていて、とってもみずみずしい濃い緑色で、
だんだん 葉と葉の間の茎が伸びてきて、乾いた感じの 白っぽい色になって、
最後には、枯れ草の玉のように丸くなって…というように、
見るたびに姿が変わる面白い草なんですよ。

とりあえず今は、みずみずしい緑色で 白い花を咲かせています。
花の直径が2mmくらいしかなく、とっても撮りにくいのですが、
機会があったら、違う姿のノミノツヅリもお見せしたいです。

撮りにくいと言えば、タチイヌノフグリも 小さくて撮りにくいお花のひとつですね。(苦笑)
今回は、カメラちゃんのご協力により、何とか無事に記録に残すことができました。
いやぁ、技術の進歩って素晴らしいですね(^^A)。←私の方はなかなか進歩しないけど。




2005/04/27 wed
もみじ(イロハカエデ)の花

めずらしく、未明の更新です。
いやぁ、トップページが真っ白になっちゃったんですよ。とほほ…。
日記の方は、多分、無事に書けるのでお知らせしておきます。

ちょっと更新したいことがあって、新しいデータを送ろうとしたら、
送れなくなっちゃったんです。原因は、調査中です。
まぁ、たいしたことじゃないですよ。えぇ、命に別状はないですし…。
そのうち復活しますので、よろしくお願いします。(泣)



月曜日の朝、兵庫県で とんでもなくおおきな 列車の事故が起こりました。
無くなった方のご冥福をお祈りするとともに、
家族・大切な人を失われた方、怪我をされた方の悲しみや痛みが、
少しでも早く和らぎますようお祈り申し上げます。



今日の写真は、近所の日本庭園のモミジ
よく分からないのですが、多分、イロハカエデだと思われます。
(スミマセン、見分けられ無くて…)
前回の日記で触れたとおり、今、花盛りなんですよ。…例によって、地味ですけど〜(^^;)。
色は、真っ赤なんだけど、小さいんです。
小さなもみじの葉っぱの陰に隠れちゃうくらいの 小ささですわ。
普通は、気がつかずに通り過ぎちゃいますよね。

両性花とおばなが一緒に付くらしいので、今度はもっと良く見て来たいと思います。
上手く実れば、可愛くて真っ赤な プロペラ型の実(翼果)が付くんですよね。
この、プロペラ型の実が、カエデの仲間をつなぐ大切な共通点に なります。
(ちなみに葉が向き合って付く(対生する)という共通点もあります。)

カエデの仲間は葉っぱが特徴的なので、見違えようがないよう…ではありますが、
なんと、葉っぱが"カエデ型"ではない仲間も 少数ながら存在するんです。
しかも、"カエデ型"の葉っぱを付けるけれど、カエデの仲間ではない植物も 有るんです。
仲間を見分ける大切な共通点は、プロペラみたいな実と対生する葉っぱ。

実が付いたら、真っ赤なプロペラも写真に撮りに来よっと。



写真を撮りに行った日、日本庭園の池では 鴨のヒナを見る事が出来ました。
母ガモの後を追って、一生懸命、水をかいている姿はとってもけなげで、ほほえましかったです。
でも、カラスに野良猫…。仔ガモ達をねらう生き物はこの街にもたくさん居ます。
危険に満ちた毎日だけれど、負けずに大きくなって欲しいものです。



日記の表紙の写真も取り替えました。
こんどは、ピンクの濃淡の 八重桜
きれいでしょう。春爛漫♪って感じがしますよねえ。

一重の桜が散った後は、ハナミズキの花がきれいです。
公園の花壇ではライラックも、良い香りを漂わせつつ咲いています。
もうすぐ藤棚の藤も咲くし…、ミズキもエゴノキも楽しみだわ。
昨日は大気の状態が不安定で、午後、にわか雨がありましたが、
明日からはお天気、落ち着きそうです。
もうすぐ大型連休ですよね。お天気の具合が気にかかりますね。
楽しい連休を迎えるためにもう一息。p(^^)q さあ、頑張るぞ。




2005/04/29 fri
ハルノノゲシとオニノゲシ

いよいよゴールデンウイークが始まりました。
しかも昨日、今日と連日の真夏日の中でのスタート。
暑さになれていない体には厳しいです。
日盛りには、南に向いた窓から熱風が吹き込んできて、くらくらします。

我が家の息子は友達数人と、近所の温水プールへ行きました。
そうだよね〜、なんだか 暑くてのぼせそうだもの。
水に入ったら気持ちいいよねぇ。



さてさて、おとといは更新するので精一杯で、日記には書き残せませんでしたが、
トップページ☆復活いたしました。
大家さん(インフォシーク)のページで「良くある質問」を読んで
有効な対処法が見つかりまして、無事にデータを送ることができました。
めでたし、めでたし。



で、新しいページ、「芽生えアルバム」も無事に見ていただけるようになりました。
よかった、よかった。

双葉や幼樹を集めた「芽生えアルバム」。
なんと言っても目玉は☆ヒマラヤスギの芽☆ですよ。
今まで、何度探しても見つからなかったので、
自力では芽吹かないものと諦めていたのに、今年に限って、
いくつも見つけちゃうんだから、不思議です。

公園のはじっこのフェンスのところで、
吹き溜まりになっていた落ち葉の中から顔を出していたんです。
種だけは毎年、大量に散っていましたが、
今までこんな芽を見た覚えは一度もありません。
毎年出ていたのか?今年が特別なのか?とんとわかりませんが、

アカマツと違って、3年や4年は育っているかな?っていうような 
幼樹は見あたらないので、ことによると、
芽が出ただけで終わっちゃうのかもしれないです。

まだまだ解らないことだらけの「芽生えアルバム」。
観察を続けつつ、完成度を上げていきたいと思うんですが…。
昨日は公園中に、下草刈りが入っちゃって…、
あの芽もこの木も、みんなみんな刈ってしまったんですよ。

ユリノキなんて、陰も形も無くなっちゃって…。
本当に 種が芽吹いたものなのか確認することさえ
出来なくなってしまいました。

まあ、でもまたがんばりますよ。
雑草たちも木の芽たちも、また、たくましく生えて来るから、
今後も、地道な観察を続けたて行きたいと思います。



今日の写真は上が、ノゲシ
別名 ハルノノゲシ(春の野罌粟)とも言われる、キク科の植物。
もともとはヨーロッパが故郷だそうですが、
歴史が事細かに記録されるようになるより前に、
日本に渡ってきたのではないかと言われているそうです。
別名で「ハルノ…」と呼ばれるのは、もちろん、
「アキノ…」と呼ばれる、ちょっと見 クールな花が有るからです。

「ハルノ…」と呼ばれる事もあるわりには、冬のちょっと手前まで咲いています。



下の写真はオニノゲシ。トゲトゲだらけのいかつい姿ですね。
こちらも「ケシ」とは言っても、やっぱりキク科の帰化植物です。
比較的新しく、日本に入ってきたのは明治時代だそうです。

花は黄色で、タンポポみたいな姿ですよね。
写真には写っていませんが、
花のあと、綿毛の付きの種を実らせるところもよく似てます。
どちらも、若い葉は食用になるらしいんですけど、
う〜ん、美味しいのかなぁ?



さあ、ゴールデンウイークも始まったばかり。
生活のリズムが乱れないように気を付けつつ、ウチのお子さま方に
楽しい思い出作りしてあげたいな。
変に暑いけれど、暑さに負けないように、がんばらなくっちゃ(^u^)。






















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