お蚕(カイコ)さんの食べる桑、
「山の畑のクワの実を〜♪こかごにつんだはまぼろしか♪」でおなじみの桑です。
畑で栽培されるものは 丈も低いし、
節くれ立った固まりから、枝ばかりが ニョキニョキ出ている姿で おなじみですが、
空き地や雑木林で勝手に生えている木は、そんな既成概念を軽く吹き飛ばしてくれるような
りっぱな大木に育ちます。
栽培種と野生種で、違う種類・・・と言うこともあるのかもしれません。
手持ちの図鑑にはヤマグワしか載っていないので、
ネットで調べてみたりしたのですが、
我が家の周辺で見られるものは大きな木でも ヤマグワではないようです。
たぶん桑畑で栽培されていたものが逃げ出して野生化して居るんです。
こうなると素人の私にはお手上げ、図鑑にも載っていません。
しかたがないので、品種を特定せず、ただの「桑(クワ)」の表記で
お茶を濁させていただきます。 (^^A) すみません。
春の芽吹き時です。
げんこつみたいだった芽がふくらんで葉っぱの形が見えてきました。あのプチプチは花の芽かな?
花です。めぱなはこちら。細かい花が集まって咲いています。
果実の味を知っているものにとっては、このプチプチが もうたまらないっていう姿ですよね。
ほら、花ざかりだよ〜。(ジミだけど)
おばなは (たぶん) こちら。とっても大きな木で、手元で咲いてくれる花がないので、
高いこずえを見上げた写真と、風で落ちた花の写真を のせておきます。
図鑑の通り、おしべだけ4本の花が びっしり ついています。
この木、ずっと なんの木か分からなかったんですよ。
ヤマグワに似ているのに、咲いた花は みんな散ってしまって、一つも実をつけない 変な木だなって。
おかぶ だったんですね。この木かあるからこそ、この公園には、たくさんのクワの実が 実るんですね。
葉は、七変化と言われるほど 変化が多いそうなので、そのうち、集めてみようと思っています。
とりあえず、春に顔を出した 芽一つ分の若葉を、枝のままと、一枚一枚に ばらしたのとのせておきます。
ね、それぞれ違うでしょ?
実は、プチプチが いっぱいついた集合果です。初夏に、黒く見えるほどに熟します。
甘ずっぱくて おいしくて、里山の子どもたちの 格好のおやつだったようで、
公園でも、なつかしそうに見上げたり、つまんで口に運んだりする大人を よく見かけます。
おなかが痛くなるほど、口が黒くそまるほど食べた・・・なんて話も 聞きました。
5月の末、実るそばから落ちる実を 拾い集めてみました。おいしそうでしょ。
この実、ひとつひとつにめしべの名残がツンツンついているのがヤマグワの印だそうです。
ツブツブが丸々しているこの実は、ヤマグワではないという証拠です。
じゃあ、何桑なのか?
いやあ、養蚕農家じゃなきゃ、分かんないんじゃないかなあ。
秋には、黄色っぽく色づいて、葉を落とします。この写真は、とっても大きな桑の木のめかぶ。
こんなに大きな木だと、実った実は、すっかり鳥さんたち専用。
桑の木は大きくなると、あまり根元に小さな芽(ひこばえ)を 出さないので、人間には手が届きません。
遠いこずえを見上げて、深呼吸。
幹は、明るい茶色で、たてに長く ひび割れます。
枝先は黄色っぽく おうど色にも見えて、冬枯れの林でひときわ目立ちます。
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