生きた化石として有名な木。原産地の中国では高さ35m直径2.5mにもなるそうです。
秋に葉を落としますが、針葉樹の仲間です。
スギの仲間にしては やわらかい葉が、独特の表情をつくりだして、とてもきれいな木です。
ラクウショウという、そっくりさんが居ます。
春、芽吹きのようすです。今年も元気に芽を出してくれました。
葉は、ぺたんと押し葉をしてしまったように 平らで、やわらかく 色も明るい緑です。
対生と言って、二つずつ組になって、お行儀よく並んでいます。
左は、今年出た新しい長枝(ちょうし)です。 右のひとかたまりは 短枝(たんし)一本分。
葉は、そこに並んで付いている小さい一枚一枚。
短枝は、秋に紅葉して落ちてしまいますが、
長枝は、堅く、いかにも木の枝らしくなって、来年に備えます。
春先の枝もスキャンしてみました。
葉も、枝も、(図鑑によると実も、)二つずつ おぎょうぎ良く向かい合って 付いているのがわかりますね。
この葉は、秋になると、それは見事に紅葉し、短枝といっしょに散ってしまいます。
新芽に先立つ、春まだ浅い頃、枝先におばなの穂を下げます。
ほら、3月の枝先、花盛りです。
枯れ葉にしか見えない あの茶色いものがおばなです。
風が落としてくれたもので確認してみましょう。
葉ではなく、なにやらツブツブしたものが連なった穂のようなものだったことが解ります。
実のようにも見えますが、メタセコイアの実はまったく違う形です。(この後に↓載っています。)
数日後、花粉を飛ばし終わったものも落ちてきました。
花粉を出していたおしべも見えますので、花だと言うことがよくわかりますね。
めばなは、もう少し内側、枝に向かい合って ひとつずつ付きます。
めばなも対生。花自体は小さくて、地上からでは見分けられません。
いつか、また、風が落としてくれるのを待つしかないようです。
近所には たくさんのメタセコイアが植えられているのですが、
こんな風に おばなが見られるのはごく少数です。
写真の木の他には、あと2本くらいしか有りません。
高い木の上でのことなので解りにくいのか、
それとも、ある程度の大木にならないと花をつけないのか
詳しいことは手元の資料にも書いてありませんし、よくわからないのですが、
この花を見つけたときは感激しました。
枯れ葉のように見えるからって、見過ごして居ちゃ いけないんだと言うことも学びました。
実は その年の秋に実り、つばさの付いた種を 風に飛ばしてしまってから、殻だけ落としてくれます。
少しばかり拾ってきました。穴ぼこだらけのサクランボ・・・っていうかんじでしょうか。
手元の図鑑には、残った部分(果鱗)の形が唇に似ていると書いてありました。
ニッコリ微笑んだ、かなり色っぽい 唇の形ですって。どこだか解ります?
幹の様子は、赤茶色で、たてに薄く細く裂けます。スギの幹に似ていますね。
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