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5/14 花盛り

ユリノキ   [モクレン科ユリノキ属:落葉高木]
Liriodendron tulipifera

明治時代の初めに日本に入ってきた木だそうですが、
最近、街路樹としてよく見かけるようになりました。

その名の通り、ユリ(と言うよりはチューリップ)に似た花をつけるのですが、結構気づかれなかったりします。
花の咲く場所が、人の目線よりはるかに高いのと、葉と同じような色で目立たないため のようです。

上の写真も、花盛りなんですけれど、わかりますか?

興味のない人には、「どこにでもあるプラタナスだろう」ぐらいにしか思われないのかもしれませんし、
見過ごされやすいのでしょうね。


若葉のスキャン画像(表)若葉のスキャン画像(裏)
よく見れば、花だけでなく葉も、とってもユニークです。
葉の先がへこんだ独特の形を、お祭りに着るはんてんや
お相撲の行司さんが持っている軍配(ぐんばい)、
はたまた、やっこ凧に見立てて、いろいろな名前で呼ばれています。

3/30 新芽01 3/30 新芽02
ユニークな葉っぱは、芽吹きの時にもかわいい表情を見せてくれます。大きなあくびをしているみたいですね。
 3/30 新芽03 3/30 新芽04 3/30 新芽05 3/30 新芽05
二つ折りになって しまわれているので、真ん中がへこんだ とってもユニークな形の葉になるのですね。



4/8 芽吹くこずえ
3月末、ユリノキの若葉が開きました。

4/22 若葉
1ケ月たって、すっかり大きくなった 若葉。 芽 ひとつから、3〜4枚の葉が出ます。



4/22 新緑
新緑の梢です。



5月、花が咲き出しました。
5/12 こずえの花
花は普通、高いところに咲くので、なかなか間近では見られないのですが、
運のいいことに、低いところに咲いた花をアップで撮影することが出来ました。

直径5から6cm、淡い緑色の花びらにオレンジのラインが入っていて、なかなかきれいな花でした。
5/12 花のアップ 5/12 花 (横から)
しげしげ ながめているうちに、もっといいことがありました。みつが こぼれてきたのです。ほんのり甘かった。ラッキー。
5/12 蜜がたれている花びら



暑い夏が過ぎ、すっかり厚くなった葉は、秋には黄色に色づきます。
10/31 黄葉し始めたこずえ



実は、つばさの付いた種が バトミントンの羽根に似た形に実ります。
11/19 実
秋、黄色く色づいた葉がすっかり落ちてしまったあと、枝先に 実がたくさんついているのを見ることができます。
風が吹くと、一枚ずつハラハラとちります。
3/21 枝先に残る去年の実



幹は灰色でややなめらか。樹形はすんなりと 背高く育ちます。
原産地の北アメリカでは、高さ60mにもなるのだそうです。
樹皮


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