明治時代の初めに日本に入ってきた木だそうですが、
最近、街路樹としてよく見かけるようになりました。
その名の通り、ユリ(と言うよりはチューリップ)に似た花をつけるのですが、結構気づかれなかったりします。
花の咲く場所が、人の目線よりはるかに高いのと、葉と同じような色で目立たないため のようです。
上の写真も、花盛りなんですけれど、わかりますか?
興味のない人には、「どこにでもあるプラタナスだろう」ぐらいにしか思われないのかもしれませんし、
見過ごされやすいのでしょうね。
よく見れば、花だけでなく葉も、とってもユニークです。
葉の先がへこんだ独特の形を、お祭りに着るはんてんや
お相撲の行司さんが持っている軍配(ぐんばい)、
はたまた、やっこ凧に見立てて、いろいろな名前で呼ばれています。
ユニークな葉っぱは、芽吹きの時にもかわいい表情を見せてくれます。大きなあくびをしているみたいですね。
二つ折りになって しまわれているので、真ん中がへこんだ とってもユニークな形の葉になるのですね。
3月末、ユリノキの若葉が開きました。
1ケ月たって、すっかり大きくなった 若葉。 芽 ひとつから、3〜4枚の葉が出ます。
新緑の梢です。
5月、花が咲き出しました。
花は普通、高いところに咲くので、なかなか間近では見られないのですが、
運のいいことに、低いところに咲いた花をアップで撮影することが出来ました。
直径5から6cm、淡い緑色の花びらにオレンジのラインが入っていて、なかなかきれいな花でした。
しげしげ ながめているうちに、もっといいことがありました。みつが こぼれてきたのです。ほんのり甘かった。ラッキー。
暑い夏が過ぎ、すっかり厚くなった葉は、秋には黄色に色づきます。
実は、つばさの付いた種が バトミントンの羽根に似た形に実ります。
秋、黄色く色づいた葉がすっかり落ちてしまったあと、枝先に 実がたくさんついているのを見ることができます。
風が吹くと、一枚ずつハラハラとちります。
幹は灰色でややなめらか。樹形はすんなりと 背高く育ちます。
原産地の北アメリカでは、高さ60mにもなるのだそうです。
←ハナミズキについて | メタセコイアについて→ | |
はっぱのもよう おなじみの木 | ページトップへ | |
はっぱのもよう 公園おさんぽ日記 表紙 |