前の木へページのトップ次の木へ

10/11 豊かな緑

クスノキ   楠   [クスノキ科クスノキ属:常緑高木]
Cinnamomum camphora

暖かい地方では山にも生えている様ですが、
私の住んでいる地域では、神社、学校、公共施設の庭先などでおなじみの木です。
アニメ「となりのトトロ」に出てきた 大きな大きなクスノキも、印象的でした。

ブロッコリーのような モコモコとした樹形で、一年中 豊かな緑を たたえています。
上の大きな写真は秋、下の小さな写真は初夏。季節による変わりは無いようですよね。
このような木は常緑樹とよばれます。

新緑

ご神木や記念樹として大切にされ、大木も多いですね。
普通は高さ20mほど、でも、中には50mほどにもなる巨木も存在するそうです。
中国名を樟といい、樟脳(しょうのう)の原料としても利用されてきました。

クスノキの仲間には、香りがいいという特徴があって、
肉桂(ニッケイ)や月桂樹(ローリエ)、和菓子用 高級ようじのクロモジなどがあります。

アオスジアゲハが好んで卵を産みますので、若い葉をめくると、もっこりした芋虫に会えるかも・・・しれません。



若葉のスキャン画像
葉は表はつややかで濃い緑色で、ふちにギザギザは無し。切ると樟脳の匂いがします。
春先の もうすぐ散りそうな葉ばかり集めて スキャンしてみました。
葉脈の近くから 色が変わっていくのがよくわかります。



4/15 紅葉した古い葉

秋に色づくことはありませんが、春に、古い葉が赤く色づいて散り、やはり赤い新芽が顔を出します。
 春に葉が散ることは、一年中緑の葉をつけた木には、よく見られることですが、赤く色づいた枝先は大変華やかなものです。



古い葉が赤くなるのは老化のせいですが、新しい葉が赤いのは虫に食べられないようになんですって。
虫には赤い色は見えにくいかな?

4/15 赤い新芽

4/15 新芽の出そろったこずえ 4/15 赤くそまるクスノキ並木
赤い新芽が出そろった枝先。    並木のクスノキも、真っ赤にそまる春。



小さな うすい黄色の花が 初夏に咲き、実は秋の終わりに黒く色づきます。
5/14 クスノキの花 5/14 花のアップ
花は、5mmくらい。実は、8〜9mmくらいのまん丸。


11/19 実



幹は明るい茶色で、細かく たてに ひび割れます。
樹皮 幹の様子

前の木へ ←ソメイヨシノについて ページトップへ戻るボタン イチョウについて→ 次の木へ
はっぱのもよう おなじみの木 ページトップへ
はっぱのもよう 公園おさんぽ日記 表紙


inserted by FC2 system