山に普通に生えている木。10〜20m位になる。
樹液が多く、春先に枝を切ると 水のような樹液がしたたることから この名が付いたそうです。
扇をいくつも重ねたような 独特の樹形になり、初夏、枝いっぱいに白い花をつけた姿が ひときわ目をひきます。
冬の間赤く染まっていた枝先に 春、芽を出します。他の木より早い上に 大きいので、林の中でも目立つ存在です。
雨あがりというわけではなかったのですが、かたい芽に先に 水てきが付いていました。
左は、葉の芽。右は、花の芽 でしょうか。
まだ、はだかんぼの木が多い林の中で、ひときわ早く、ひときわはなやかに春を迎えます。
幹は暗い灰色で、所々、縦にさけ目が入って、内側の明るい灰色がのぞきます。
どうかすると黒い網目模様に見えることもあります。
先の方まで太めの枝が、扇のように開いて、どっしりとして安定感がある樹形は、
一度覚えてしまうと、遠くからでもすぐに見分けられる独特の姿です。
葉は6〜15cmくらい、大きくて丸っこくて、先がつんととがった形。
さわった感じは、みずみずしくて、うすくてやわらかい。
葉のすじ(葉脈)は、やわらかい曲線で、ふちのギザギザは無し(全縁)。
葉のアップの写真です。葉の表は、少しつやがあり、葉の裏は、細かい毛がたくさん生えています。
花は、小さなものがまとまって咲きます。普通は、高い梢で咲くのでよく見えませんが、アップで見るとこんなに豪華です。
実は、秋に紫色に熟して、鳥たちの格好の食料になるようです。
だって、実るそばから 無くなってしまうから。
秋の林では、実を支えていた柄が落ちているのをよく見かけるけれど、赤いサンゴのようで、それはまたそれで味わいがあります。
秋には紅葉するのですが、(私の住んでいるあたりでは)あまりきれいに色づかないことが多いのが少し残念です。
ある年、運良く 剪定(せんてい)されたばかりのミズキを見つけたので、
「枝からしたたり落ちる樹液」を カメラにおさめてみました。
一緒に オレンジ色のヤニも ふき出しているので、わかりにくいかもしれないけれど、
根元に小さいながらも 水たまりが出来るほどの量の 樹液でした。
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