昔からよく、一里塚に植えられ、旅する人々の目印として親しまれてきた木。
真夏、よくしげった葉のかげは とても涼しくて、昔の旅人さんたちも、ほっと一息ついたことでしょう。
春。枝先に芽が吹いてきました。 幹のようす(樹皮)は、灰色でザラザラしていて、まるでゾウさんの足のよう。
若葉と この春にでた新しい小枝をスキャンしてみました。左が表、右が裏です。
若葉には、もう今年の実が付いていました。
葉の付け根からのびた3本のすじ(葉脈)が目立つのと、
葉の先 半周分しかない あまりとがっていないギザギザ(鈍鋸歯)が、
エノキの葉の特徴です。
新芽はほんの少し茶色っぽいのですが、真夏になるとこい緑色の葉になります。
桜が咲く4月の初め頃、枝先に芽が出てきます。最初に顔を出すのは、でこぼこした花の芽です。
4月の中頃、小さな花が咲きました。花には2種類あるそうです。
先の方に咲く、おしべもめしべもある花(両性花)と、
元の方につく おしべだけのおばな。
大きな木に、いっせいに花が咲くと、木全体が黄色くかすんで見えます。
花の芽よりは少し遅れて、葉も顔を出します。出たばかりは、少し赤みがかっています。
枝先の葉は、扇のように開きます。
10月頃、小さな実が赤く熟します。オナガ、ムクドリ、ヒヨドリなどが食べに来ます。
実がすっかり熟してしまうと、葉が黄色くなり、秋の終わりにはみんな落ちてしまいます。
落ち葉のお布団をかぶって、春が来るのを待つんですね。
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