雑木林などで普通に見かける木。初夏に咲く白い花がとてもきれい。
昔から お手玉、シャボン遊び、魚とりなど 子どもの遊びに利用され、親しまれてきた おなじみさん。
春、ほかの木より早く芽を出します。
出たばかりの芽は茶色い毛におおわれています。
幹の様子は、明るい灰色で、やや なめらか。結構 個性豊かで、たくさんのコブを持つ木もあります。
幹は、太くなるより、細いままで何本も束になる方が多いようです。
葉は、まるっこくて 先がつんととがった形、ふちのギザギザは目立ちません。
枝は細く、葉が互い違いについていて(互生)、見上げているとリズミカルな音楽が聞こえてきそうな表情です。
花は初夏に、枝いっぱい いっせいに 下向きに開きます。初夏にぴったりのさわやかな姿です。
実は、かわいい卵形で薄緑の皮に包まれています。
若い実の皮には、エゴサポニンという物質が含まれていて、
昔は洗濯石けん代わりにしたり、シャボン遊びに使ったりしたそうです。
また、麻酔効果があり、すりつぶして川に流し、魚とりにも利用したとか。
秋が深まってくると、皮は先に落ちて、
中のかたくて こげ茶色の種だけが しばらく枝にぶら下がっています。
それもやがて落ち、落ちた種は、アズキの代わりにお手玉の中身として使われたそうです。
里山の子どもたちには、とっても身近な木だったんでしょうね。
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