前の木へページのトップ次の木へ

9/2 こもれ日

ヒマラヤスギ [マツ科ヒマラヤスギ属:常緑高木]
Cedrus deodara

学校、病院、お役所の玄関先や公園によく植えられている、とっても背が高くなる木です。

でもよく見ると、「スギ」と呼ばれているのに 樹形以外は まるでマツそっくり。結構、変わり種だと思うんですよね。

こちらでも大きくなる木の代表のような存在ですが、原産地のヒマラヤ北西部からアフガニスタンなどでは、
高さ60m直径3mの大木になるそうです。
並のビルより高いですよ。


7/7 うすみどり色のまつぼっくり

6〜13cmにもなる 特大 松ぼっくりも魅力です。
木自体が十分に育たないと 実が付かなかったり、せっかく実っても 頭上はるか かなただったり、
その上、アカマツなどの松ぼっくりと違って、じゅくすと花びらのように ちってしまうので、
大きいまま手に入れるのは、かなわないことなのかもしれません。

夏に見つけた うす緑色の松ぼっくりが、冬に茶色く 実って、風にちっていくのを、
ただただ、指をくわえて見ていた時の写真をのせておきますね。


夏休みのある日、大きな木の枝先にうす緑色の松ぼっくりを見つけました。見えますか?
マウスをのせると、どこにあるかわかりますよ。
上の写真は、その時の松ぼっくりのアップです。せいいっぱい 画像を拡大してみたものです。
7/7 大きな木と松ぼっくり

1/20 茶色になった松ぼっくり 1/20 茶色の松ぼっくり
翌年の1月、いい感じに茶色に色づいています。でも、絶望的に高い。手が届くわけ無い高さです。

2/17 散ってしまった松ぼっくり
2月、ある風の強い日、とうとう松ぼっくりは ちってしまいました。うまく写真にとれませんでしたが、
一番下の部分だけ残して、上の方はもう 心棒しか残っていません。

仕方がないので、ヒマラヤスギの下で拾った宝物を写真に納めておきました。
2/13 ヒマラヤスギの落とし物
松ぼっくりの頭の部分だけでも、よく洗って乾かすと、バラのように広がってとてもきれいです。
花やさんでリースの材料として売っているという話もききました。

茶色の花びらのような 果鱗(かりん)の間には、大きな つばさの付いたマツの実がはさまっています。
この木は、松ぼっくりも種も みんな風に散らしてしまうんですね。
2/13 ヒマラヤスギの落とし物 アップ
よく見ると、おいしそうに実った種は つばさもとれて、すでに食べられた後でした。誰が食べたのかな?
ムクムクして毛虫みたいなのは雄花の花殻です。小さいのは・・・なんでしょうね。花の芽でしょうか。


樹皮
幹の様子は、灰色で細かくひび割れていて、やっぱり、スギよりはマツに似ています。


4/10 新芽 4/22 新芽のこずえ
春4月、いっせいに新芽が出ました。
何本も束になって生えてくるんですね。新芽はやっぱり やわらかかったです。
この葉も、スギよりずっと細くて、やっぱりマツの葉にそっくりです。
「スギ」と呼ばれながらマツそっくり。不思議な木です。

5月、新芽がすっかり伸びると、今度は、古い葉を落とします。
新緑の季節ですが、ヒマラヤスギの下には、新しい落ち葉が たっぷり積もります。


前の木へ ←シダレヤナギ ページトップへ戻るボタン ハナミズキについて→ 次の木へ
はっぱのもよう おなじみの木 ページトップへ
はっぱのもよう 公園おさんぽ日記 表紙


inserted by FC2 system