学校、病院、お役所の玄関先や公園によく植えられている、とっても背が高くなる木です。
でもよく見ると、「スギ」と呼ばれているのに 樹形以外は まるでマツそっくり。結構、変わり種だと思うんですよね。
こちらでも大きくなる木の代表のような存在ですが、原産地のヒマラヤ北西部からアフガニスタンなどでは、
高さ60m直径3mの大木になるそうです。
並のビルより高いですよ。
6〜13cmにもなる 特大 松ぼっくりも魅力です。
木自体が十分に育たないと 実が付かなかったり、せっかく実っても 頭上はるか かなただったり、
その上、アカマツなどの松ぼっくりと違って、じゅくすと花びらのように ちってしまうので、
大きいまま手に入れるのは、かなわないことなのかもしれません。
夏に見つけた うす緑色の松ぼっくりが、冬に茶色く 実って、風にちっていくのを、
ただただ、指をくわえて見ていた時の写真をのせておきますね。
夏休みのある日、大きな木の枝先にうす緑色の松ぼっくりを見つけました。見えますか?
マウスをのせると、どこにあるかわかりますよ。
上の写真は、その時の松ぼっくりのアップです。せいいっぱい 画像を拡大してみたものです。
翌年の1月、いい感じに茶色に色づいています。でも、絶望的に高い。手が届くわけ無い高さです。
2月、ある風の強い日、とうとう松ぼっくりは ちってしまいました。うまく写真にとれませんでしたが、
一番下の部分だけ残して、上の方はもう 心棒しか残っていません。
仕方がないので、ヒマラヤスギの下で拾った宝物を写真に納めておきました。
松ぼっくりの頭の部分だけでも、よく洗って乾かすと、バラのように広がってとてもきれいです。
花やさんでリースの材料として売っているという話もききました。
茶色の花びらのような 果鱗(かりん)の間には、大きな つばさの付いたマツの実がはさまっています。
この木は、松ぼっくりも種も みんな風に散らしてしまうんですね。
よく見ると、おいしそうに実った種は つばさもとれて、すでに食べられた後でした。誰が食べたのかな?
ムクムクして毛虫みたいなのは雄花の花殻です。小さいのは・・・なんでしょうね。花の芽でしょうか。
幹の様子は、灰色で細かくひび割れていて、やっぱり、スギよりはマツに似ています。
春4月、いっせいに新芽が出ました。
何本も束になって生えてくるんですね。新芽はやっぱり やわらかかったです。
この葉も、スギよりずっと細くて、やっぱりマツの葉にそっくりです。
「スギ」と呼ばれながらマツそっくり。不思議な木です。
5月、新芽がすっかり伸びると、今度は、古い葉を落とします。
新緑の季節ですが、ヒマラヤスギの下には、新しい落ち葉が たっぷり積もります。
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