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10/11 秋のこもれび

ケヤキ   欅   [ニレ科ケヤキ属:落葉高木]
Zelkova serrata

日本の代表的な木のひとつ。特に関東地方 武蔵野には元気で大きな木がたくさんあります。

ほうきをさかさにしたような、大きく枝を広げて天を支えているような 樹形に育ちます。
原宿の並木道も有名ですよね。
材木としてすぐれているので、お寺や神社を建てるために、江戸時代くらいまでは、盛んに植えられたのだそうです。

3/27 枝先の芽
春、3月末、枝先に芽がふくらんできました。

4/2 花の芽01 4/2 花の芽02 4/6 花の芽03
サクラがちり出す 4月中旬、ケヤキは若葉を開くのといっしょに 花を咲かせます。
芽が出て、花が開いていく様子を写真にとってみましたので、のせておきます。
とっても じみな花ですよ。
4/15 ケヤキの花 アップ 
花はじみですが、たくさん咲くので、この頃のケヤキ並木の下は ちった花ガラでいっぱいになります。

若い実のスキャン画像若い実 アップ
花は若葉の根元で実を結びます。実は いびつな形で、秋になると茶色くなって、小枝ごと風に飛ばされます。
木枯らしの中、クルクル回りながら、まるで 竹とんぼのようにとんでいくのを 見送ることもしばしばです。
葉の芽(横から) 葉の芽(ちがう角度で)
こちらは葉の芽。花の芽とは少し違いますね。 

若葉のスキャン画像
葉のふちのギザギザ(鋸歯)は、独特のカーブを描いています。
葉のすじ(葉脈)が、枝分かれすることなく、ふちのギザギザの てっぺんまで、
まっすぐ きちんと続いているところが、ケヤキの葉の特徴です。

4/18 葉の付き方(若葉の頃)
葉の付き方は たがいちがい(互生)。
上の写真だと、まだ若葉なので きみどり色にみえますが、
夏のさかりになると 葉の色はこくなり、表面にはえた毛のせいで ざらざらした手ざわりになります。

裏はもう少し白っぽい色。
細かい葉が枝いっぱいについて深いかげを作り出します。



ケヤキの葉は、2〜7cmくらいの物が多いのですが、
梅雨の頃の並木道では、ものすごく大きな葉をつけた枝を見かけることがあります。

並木を管理する人たちに、大きな枝を切られてしまった木に よく見られるので、
切られてしまった枝の分も、大急ぎで光合成しようと思ってつけるのでしょうか。

15cmを越えることもあって、同じ木とは思えないほど大きなものです。
枝を切られた大きな木



私の住んでいるあたりだけかもしれませんが、
ケヤキの幹の上では、テントウムシの卵も よく見かけます。
5/9 テントウムシの卵 5/9 卵のカラ
きいろいのが卵。 白い方は、卵のカラです。
日当たりが良いし、強い風にも びくともしない太い幹は、たよりがいがあるように見えるのでしょうか。
卵のそばに、えさとなるアブラムシは 全然 いないのですが、
毎年のように 春から初夏にかけて たくさんの卵と たくさんのさなぎを見かけます。
生まれたばかりの赤ちゃんテントウムシ・・・羽もないのに、どこまでお食事に行くのでしょう。



樹皮
幹の様子は、若木は 灰色でざらざらしている ものの 目立った特徴はないのですが、
大きい木になると うろこのように皮がはがれて、独特の模様になります。



10/31 紅葉のようす 11/6 色とりどりのこずえ
ケヤキは、春の芽吹き、夏の緑陰も さることながら、秋の紅葉も見事です。
イチョウやカエデとは違い、木ごとに少しずつ 色の変化があるので、並木を歩いていても見あきません。
茶から、赤、オレンジ、黄色、中にはのんびりとまだ緑色を残している木もあります。

で、これがまた、ちる姿が見事で・・・お掃除する方にはお気の毒ですが・・・、
秋らしくて、しみじみする風景なんです。



冬には、すばらしい枝振りをたっぷり眺められます。天を支えるように大きく たくましく育つ姿も、すてきですよね。

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