古い日記帳
2005/7/1〜7/31

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2005/07/01 fri
リョウブとキツリフネ

2005年後半戦一日目の今日も、
関東では、降ったりやんだりの 梅雨らしいお天気が続いています。
夜間の給水制限をするほど、水不足で困っていらっしゃる地域もあるのに…。


蒸し暑いとはいえ、日が差さなくて寒そうなのに、
小学校からは、水泳の授業のにぎやかな声が聞こえていました。
放課後、帰宅した息子が 
水泳の検定試験で 1級に合格したって嬉しそうに報告してくれました。
クロールも平泳ぎも100m泳げるようになったんですって(^^)v。
3年生の時は水泳の授業が嫌でしかたなかったのに…。
上手に泳げるようになって良かったね。



今日も降らないうちにと、急いで公園に行って来ました。
結局、途中で降られちゃいましたけどね(^^;)。
歩き始めてすぐ、可愛いキノコを見かけて、
踏まないように おっとっと…と変な格好のまま立ち止まったら、
公園のお世話をしてる方に見つかって、声をかけられました。(お恥かしい(~~+))
「キノコね。いっぱい出てるよ、変な形のが…。」ですって♪
喜んであちこち探したのですが、残念、
今日は形の崩れてしまった老菌しか見つけられませんでした。
また、次の機会を狙います(すごすご…)。



でも今日は、前からねらっていた リョウブの花が咲いていましたので、良しとしましょう。
嬉しかったので、日記の表紙にも飾っておきました。

リョウブ、リョウブ科リョウブ属の落葉高木。漢字では「令法」と書きます。
その昔、飢饉の時などの非常食に利用するために、
法令で葉の採取や貯蔵を禁じられていたから
この名で呼ばれるようになったといわれています。
若芽をあく抜きすれば食べられるそうです。
ただ、山菜の女王!みたいな 美味しいものではないそうですけどね〜。

サルスベリやナツツバキのように 幹がうすくはがれ、
きれいな まだら模様になるので、そのままの姿を生かして床柱にしたりもするようです。
私の住んでいる地域では、雑木林に良く生えている おなじみの木なんですって。

夏の初めに 長い花の穂を出して、直径5〜6mmの白い花をいっぱい咲かせます
根っこを深く張らない木で、他の木に囲まれた環境が 好きなんだそうです。
独り立ちさせられると、風の強い日には倒れちゃうのだそうですよ。
まぁ、倒れたら倒れたで、すぐに新しい芽を出してまた、やり直す強さも
持っているそうですが…。

薄暗い林の中で、華やかに白い花の穂を枝いっぱいに付けたリョウブは
とても目立つ存在です。
蜜も豊富なようで、たくさんの虫たちがやってきます。
日記 本文の写真では、ハナムグリの仲間が夢中で花粉を食べています。



二枚目の写真は、キツリフネ(黄釣舟)
公園の 山野草ばかりを集めた花壇で咲いていました。

去年、キャンプ場で赤紫色のツリフネソウ(2004/8/25の日記)は見たのですが、
色違いのキツリフネを 家の近くで見られるとは思いませんでした。
ツリフネソウのように 花の後ろのきょ(距)はくるくるにはなりませんが、
透き通るように儚げな黄色はとてもきれいです。

豪華な花をつける園芸種もきれいですが、こういう野草の趣のある姿には心惹かれますね。
そうだ。ツリフネソウの仲間は、ホウセンカのように実に触れると種がはじけ飛ぶんでした。
ふふふ…、実る頃が楽しみだわ♪




2005/07/02 sat
ハンゲショウ(半夏生)の花

今日は…降らずに済みそうです、関東地方。
でも、近畿地方では大雨や土砂崩れの被害が出ているようですね。気を付けてくださいね。

もうすぐ 中学生は期末テスト。
今日と明日のお休みは、しっかりテスト勉強していただかなくっちゃ、ねえ、お姉ちゃん。
弟の方は 一緒に遊ぶ友達もなく、ちょっと退屈そう(^^;)。




今日の写真は ハンゲショウ
ドクダミの仲間で、花の時期だけ葉の一部が白くなると言う、ちょっと変わった多年草です。
葉が白くなる様子をとらえて"片白草"と呼ばれたり、
お化粧を途中でやめちゃったみたいな 
中途半端な色づき方から"半化粧"と呼ばれたりもするそうです。
涼しげですけどねぇ。何でこんなに中途半ぱな色づき方なんでしょう?

ドクダミについた花びらのようなものは、総苞片(そうほうへん)という
葉のようなガク(萼)のようなものですが、
ハンレゲショウの場合、花びらのような形に進化する以前の姿なのかもしれないそうです。

芽吹いてしばらくは 全体が緑色なんですよ。
穂が出て、花が咲く頃になると、花の穂と向き合う葉だけが白くなるんです。
しかも、表から見ると葉の途中までだし、裏側は緑のまま。
花が終わると、じわじわと緑色に戻っていきます。

草の生態だけでも、奇妙でややこしいのに、名前に付けられた
"半夏生"と言う言葉のまわりにもまた、ややこしい話があることが、
web検索をしてみて解りました。



"半夏生"というのはもともと、立春や春分のような二十四節気には入らないものの、
生活に密着して季節の変わり目の目安となる、
節分、土用、彼岸…のような雑節(ざっせつ)のひとつでした。
ちなみに、今年の"半夏生"は 今日 7月2日なんですよ。

暦の"半夏生"を辞書などで調べると、『夏至から11日目。』…とか、
『梅雨の末期、天地に毒気が満ち、半夏(ハンゲ)という毒草が生ずる日』なんて、
説明されています。

で、このハンゲ(半夏)、漢方薬にあるんです。
サトイモの仲間のカラスビシャク。その根っこ(球茎)を掘り出し乾燥させたものが、
吐き気止めによく効く生薬の半夏(ハンゲ)になります。
このハンゲ(半夏)、生(なま)だと中毒を起こすこともある 毒草でもあるんですって。

梅雨末期のこのころは、
カラスビシャクが芽を出すと言うよりは…花を咲かせる季節の方なんだけど…という
植物に詳しい方からのツッコミも、web上に有りました。


まとめますと…
ドクダミの仲間のハンゲショウは、
暦の上の"半夏生"の頃に葉を白くするから、ハンゲショウと呼ばれるようになった。
暦の"半夏生"は、
生薬・ハンゲ(半夏)の元になる カラスビシャクが生える(花を咲かせる)季節だから
"半夏生"と呼ばれるようになった。

う〜ん、ここにも、名付けの迷宮(ラビリンス)が存在していたのですね。
ちょっとクラクラしちゃいました \(@-@)/。



関西の方では、田植えの終わった田んぼで、稲が蛸の吸盤のように
しっかりと根付きますように♪との願いを込めて、蛸を食べる日 なんですってね。
近畿地方の皆さんが安心して蛸を食べられるように雨雲さん達も、
少し加減して降って欲しいものですよね。




2005/07/04 mon
ノブドウの受粉とコアシナガバチ

近畿地方で暴れた雨雲が 関東地方にも かかり始めました。
昨夜から降り出した雨は 次第に強さを増して、
今朝は、雨音がうるさくて目が覚めるほどでした。

それまでの猛暑とは うってかわって、昨日も今日も 肌寒いくらいです。
娘のお勉強には最適でしたが、つきあわされ、ほったらかされっぱなしの息子には
本当に気の毒な週末でした。
でも、今日と明日のテストが終われば、またのんきな日々が戻ってきます。
頑張ろう!みんな!



公園には行けませんでしたので、うちの鉢植えちゃんたちの話題を少々…。
まずは、ノブドウ
ノブドウって、色づくのを楽しみにしていると、たいてい刈り取られてしまうので、
myノブドウを手に入れて、きれいな実の姿を飽きるまで眺めようと
道ばたから引っこ抜いてきた株の鉢植えです。2年目と3年目の鉢があります。

去年(2004/7/5)の日記に 花の写真は載せたのですが、
花は咲いても、実は ほとんど付きませんでした。
実家では、うちよりも市街地にあるにもかかわらず、たわわに実ったというのに(涙)。

原因をいろいろ考えて、今年は少し工夫しました。
受粉の主役はちっちゃいハチやハナアブ達だから、
ツルがあまりひどく揺れないように気を付けて…、←風当たりが強いんですよ…(嘆)
ハチやハナアブ達の目にとまるように、置き場所を工夫したり…。

今年はふた鉢、いっぱい花を咲かせたから、
すぐそばに蜜の出る花はなくても、←花は咲いても 蜜はないんですよ(^^;)
きっとハチさん達の目をひくさ。

期待して見守っていたら…、来ました。来ました。(+^^+)
5mm程度のちっちゃいのから、2cm近い大物(←ちょっと大げさ)まで。
そうして、去年よりは確実にたくさん、実りそうです。

ノブドウは、咲いていくらもしないうちに、おしべと花びらが落ちてしまいます。
受粉のチャンスは少ないんです。花が小さすぎて人工授粉は出来ません。
めしべと花盤と呼ばれる花の基礎部分は、蜜をたたえたまま残るのですが、
受粉が出来ていないと、ぽろぽろ落ちてしまいます。
受粉できためしべだけが、ぷうっとふくれて みどりの小さな玉になります。
一枚目の写真の中にいくつか見えますでしょう?
これが(多分 秋を待たずして)、きれいな色に色づくわけですよ。
楽しみだなぁ。



さて無事、受粉役を果たしてくれたハチとハナアブちゃん達、
ちっちゃいのは、あまりにちっちゃすぎるし、すぐ逃げちゃうので
写真に撮れませんでしたが、
このアシナガバチだけは、(武器を持ってるせいかしら?)逃げなかったので、
写真を撮らせてもらいました。
web検索したところ、どうやら"コアシナガバチ"と言うらしいです。

…と、此処まで来て、嫌な予感がしました。
アシナガバチって、イモムシ捕まえて幼虫の餌にするんですよね…。
6/28の日記に書いたシャクトリくんがキケン!  \(◎◎)/
やばい、激しくやばい。
あわててカーネーションの鉢を探したんですけれど、
シャクトリくん…影も形もありませんでした。
うわぁ…Σ( ̄ロ ̄lll)

ノブドウ受粉の功労者なのか、シャクトリくん失踪事件の重要参考人なのか…。
コアシナガバチ。



ちょびっとしか無い鉢植えですけれど、周りにはいろんな木や草が有るものだから、
結構、いろんな事件が起きるんですよね。
今年の夏は、どんなことが起こるかな?  ドキドキ☆楽しみ♪




2005/07/05 tue
白いネジバナと赤いキノコ

土砂降りが上がって、今日はよく晴れて暑くなりました。
どこもかしこも びしょぬれだったのが、強い日差しを受ける訳ですから、
たまったもんじゃありません。ものすごーく 蒸し暑い一日になりました。

娘は今日が 期末テストの最終日。「これで解放される〜♪」と大喜びで帰ってきました。
で…、出来の方はどうだったんでしょう?ドキドキ…。
息子は、今日もプール。暑かったから気持ちよかっただろうなぁ。



とても蒸し暑いので、どうしようかと思ったけれど、がんばっておさんぽに行ってきました。
出かけて良かったです。
ずっと見たいと思っていた 白いネジバナをとうとう見つけることが出来たんですもの♪

これまでにも何度か、とても薄いピンクのネジバナは見ていたのですが、
ここまで白いのは初めてです。
今年は花の盛りに 大規模な芝刈りがあって、ネジバナの数がとても少ないので、
見つかるとは思っていなかっただけに、よけいに嬉しいです(^^)v。
まだまだ小さい株でしたが、場所を覚えておいて、また来年も探してみようと思いました。

図鑑に寄れば『花は淡紅色、時に白色…』ということなので、
珍しいけれど、違う種類ではないようです。と言うことは…他にもあるのかな?



蒸し暑いと言えばキノコです。この前、見逃した大きなキノコ。
今日は生えていませんでしたが、とっても可愛い 赤いキノコは見つけました。
全体は白くて、カサの裏のひだがくっきりきれいで、カサの上が真っ赤なキノコ。
少し経つとカサが反り返るのが特徴のようでした。
(7月の写真をまとめたページに、参考写真として載せておきました。)

家に帰って図鑑で調べたら、"ニオイコベニタケ"というのにに似ています。
松の林で良く見られるという点も一致していました。結構、毎年見られるキノコです。
アカマツの根元に、円を描くように生えていたんですよ。
色も形も可愛いキノコなので、ちょっとメルヘンチックな景色でした。



いろいろ収穫があって、足取り軽く帰る途中で、今年初めてセミが鳴くのを聞きました。
夏が来るんだなぁ…しみじみと見上げた空には 入道雲も見えました。
夕立も降ったし…。
梅雨明け間近♪ 夏休みももうすぐですね。今年は何をしようかな。




2005/07/07 thu
笹竹の花とモッコク(木斛)の花


今日の写真は七夕にちなんで、笹竹の花
竹って、滅多に花が咲かなくて、咲くと枯れちゃうっていう話なんだけど…
大丈夫なのかしら?公園の竹。

なんという種類かは、解りません。
どこを見分けのポイントにして良いのかも解らないです。←とほほ…
とりあえず、一般名詞の"笹竹"で勘弁してください。

「季節のごあいさつ」用の写真を撮りに行った時に、高い位置で咲いているのと、
低い位置につぼみがあるのを見つけていたので、今朝、写してきました。
竹はイネ科ですので、イネと だいたい同じような花です。
黄緑のとがった形の殻の間から、おしべの葯が飛び出す形。めしべは殻の内側です。



そういえば竹って、実が付くのかしら?
イネ科だから、穀物っぽい実かしら?
なんて思ってweb検索してみたら、またまた びっくり。

『竹を植えておけば、凶作の年に花を咲かせ、実を付けてくれるので、
それで飢えをしのげる』っていう言い伝えが農村にあった…とか、
中国では 鳳凰は『桐の木に住み、竹の実だけを食べる』と考えられていたとか…、
面白い記述がいっぱい見つかりました。

で、法政大学 提供の資料には、こう書かれています。
『・竹の実:竹類はほとんど結実しませんが,笹類ではチマキザサ,チシマザサ(ネマ
   ガリダケ),ミヤコザサ,スズダケなどのクマザサ類,メダケ,ネザサ,アズマネ
   ザサ,カンザンチクなどのメダケ類等が結実します。
  ・採取法:完熟期に大きい笊を受けておいて,そこへ打ち落として集めます。
  ・実の味:淡泊といわれていますが,じつのところ まずいです。     』
…まずいのか…。
この竹の花は、実になるのかどうか解りませんが、引き続き観察したいと思います。



二枚目の写真は、モッコク(木斛)の花
モッコクはツバキの仲間で、春の赤い芽吹き、初夏の花、秋の赤い実と、
美しい樹形が愛されて、「庭木の王」と言われるほど、人気の有る木なんですって。

web検索したら、
あちらこちらの神社仏閣・日本庭園に有る樹齢数百年の巨木の写真が次々見つかるので、
驚きました。
私の家の周りのモッコクは、若くて小さい木ばかりなんです。
庭の中心の木になるとか、庭木の王とか言うイメージではなく、
もっとずっと身近で可愛い存在なので、とても意外でした。

常緑のわりに変化も多く、新芽は褐色から きみどり色に変化して みずみずしいし、
古い葉は、順次 真っ赤になって少しずつ散るんです。

落ちた葉にちょっと手を加えて、よく"金魚さん"を作ってあげたものです。
葉っぱって、もともとおさかなの形に似ていますから、
ちょこちょこっと 口としっぽの形を切り出してあげると、
真っ赤な金魚が出来るんですよ。子ども達の良いおもちゃになりましたっけ。

実は親指の先ほどで、秋に真っ赤に実り、おままごとのリンゴとして大活躍しました。
まだ水分があるうちに切り開くと、果肉が緑色で、種が真っ赤なんです。
実際に見ると、結構 意外性のある配色で、インパクトがありますよ。
種が熟すると実が割れます。びりびりと破いたように皮が開いて種がこぼれます。


この時期咲くクリーム色の花は、和風な 良い香りがします。
実がいっぱい実る株と、実らない株があるので、
オスの木とメスの木があるんだとずっと思っていたのに、図鑑にはなんとも書いてありませんでした。
花も、違うような…違わないような…。
どうなのかなぁと思いつつ、おしべが一番派手だった花の写真を飾っておきます。
ツバキの仲間らしく、この花びらがこのまま いっぺんに落ちるんです。
樹上と地面とで二度、花が咲いたようになります。
一緒に写っているのは、若い実ではなくて つぼみです。げんこつみたいですね。




2005/07/11 mon
ヤブジラミ(花と若い実)

肌寒いかと思えば蒸し暑い…、蒸し暑いかとと思えば、急に気温が下がる…で、
なんだか忙しいですね、ここのところ。
本当に体調を崩しそう。気を付けなくっちゃ。



先週は、息子の学校の授業参観。
クラスのみんなが思い思いの事を調べてきて、1人ずつ発表するという授業でした。(^^)
その後は保護者会。
今年、息子達の学年は天候に恵まれて、水泳の授業がほとんど つぶれなかったので、
プールは他の学年に譲ってあげることにして、一足早く、
息子達の学年の"水泳の授業の終了"が決まったと、担任の先生からご説明がありました。

とっても残念そうでしたよ、我が息子。
その反動というのでもないでしょうが、土曜日は近くの公営プールに出かけちゃいました。
土曜日も暑かったから、さぞや気持ちよかったでしょうね。



娘の方は、歯並びの矯正の関係で、歯を2本抜くことになり  (>_<")、
まずは一本目を抜いてもらってきました。
はあ、せっかく立派な歯が生えてるのに、抜いちゃうんですから、もったいない。
アゴがちっちゃくて、全部の歯が並びきらないので 仕方ないんですけれどね。
嫌だけれど、痛いけれど、ちゃんと聞き分けて 歯を抜かれに行ってきたお姉ちゃん。
とってもえらかったです。よしよし( ^ ^)/(..、)
後は矯正の先生がきれ〜いに並べてくれるから、安心してね。
(後一本、頑張って抜かれてください。(嘆))



今日の写真は、ヤブジラミ
清楚で可憐な姿に似つかわしくない名前の由来、ひっつき虫になるトゲだらけの実と
一緒のご紹介です。

ヤブジラミは セリ科ヤブジラミ属、野原に多く生える越年草。
今年の5/19の日記でご紹介した オヤブジラミのお仲間ですね。
オヤブジラミは春、5月に咲きましたが、
ヤブジラミの方は夏、6月に咲きます。

オヤブジラミより細く 繊細で、茎も赤くなったりしません。
オヤブジラミは、日当たりの良い道ばたで見つけましたが、
ヤブジラミは、林の木漏れ日の中で咲いていました。

トゲトゲだらけで ひっつくと やっかいそうなこのヤブジラミの実ですが、 
天日乾燥したものを和蛇牀子(ワジャショウシ)といって、
古くから 収れん、消炎、強壮の薬効があると言われているのだそうです。
(中国の同属植物の代用のため、「和」の字つき。)

写真には写せませんでしたが、セリの仲間らしく、
細かい小葉をいっぱい出した2〜3回羽状複葉で、
本当にどこからどこまで、細くて可憐で繊細な草です。

そこまでは大きく写せませんでしたが、この、5mmに満たない白い小さな花の花びらは、
中央が深く切れ込んだハート形で、5枚ずつ付いています。
細かいところまで、凝り凝った花なんです。

高原のさわやかな風が似合いそうな姿ですよね。
ヤブ(藪)のシラミ(虱)だけど (笑)




2005/07/13 wed
アジサイ:装飾花の中の本来の花

今日は5月並の気温だそうです、うちの方。
7月に入ってずっと、判で押したように毎日雲って、時々雨が降っています。
これこそ、まさに梅雨らしい梅雨です。鬱陶しさも、梅雨らしい(苦笑)。

昨日は公園について、一周したらすぐに雨に降られちゃいました。
でも、降ったら降ったで、
傘とカメラをとりだして、雨が似合う花を探しに行っちゃうだけです(^^)。



まずは、アジサイ。
ヤマアジサイ、色が薄い方のガクアジサイの花の終わり方は、
(中央の両性花が受粉を済ませると、装飾花が裏返る事)写真に撮ったので、
今度は色の濃い方のガクアジサイを見に行こうとして、
装飾花の中に もう一つ小さな花が咲いているのに気づきました。

web検索している時に、装飾花の大きな花びら(のようにみえるもの)は、
言ってみればガク(萼)のようなものだから、本来の花も咲く…
ただ、花びらやおしべがすぐに散ってしまうので、目立たない…と、
知っては居たのですが、

多分、見たのは初めてです。
念のために、帰ってから 今までに撮った写真を みんな調べてみましたが、
大きな装飾花の真ん中に 小さな花が咲いているのは一枚もありませんでした。
どうして今まで一度も見たことがなかったんでしょうねぇ?

で、探してみたら、まぁるい テマリ咲きのアジサイの中にも
小さな両性花が、ほんの少しでしたが見つかりました。

木は同じだし、観察した時間も同じ頃…、それなのに今まで見かけなかったというのは
時期的なものですかねぇ?
アジサイの季節ももうすぐ終わり。
シーズンも最後の方になってくると、思いがけないハプニングがあるって言うこと?
頭の中、はてな(?)でいっぱいになって帰ってきました。

でも、この写真…いかがですか?
結構きれいでしょう?
そろそろ見飽きたかに思えたアジサイの花ですが、
近づいて良く探してみると、
新しい"きれいさ"を発見できるかも しれないですね。

ちなみに、色が濃い方のガクアジサイも やっぱり、
中央の両性花が受粉を済ませると、装飾花が裏返っていました。



平均的な梅雨明けの日まで、あと一週間。
そろそろ夏休みの予定を立てなきゃいけませんね。
今年はどんな夏休みになるのかな?

各地で、梅雨前線が暴れているようですが、
出来るだけ被害が少なくて済みますように(-人-)。
空梅雨も困るけど、降り過ぎも困りますよぉ。




2005/07/04 thu
ヒメヒオウギズイセン(姫 檜扇 水仙)

今日はガスの点検待ちで、おさんぽ 一回休みです(^^)。
昨日よりは 確実に上がるはず の気温ですが、今のところ、涼しくて快適です。

"梅雨らしい梅雨"のおかげで、薄暗いお天気が続きますが、
ヒメヒオウギズイセンの写真が撮れたのだからヨシとしましょう。
この花は鮮やかすぎて、お天気の良い日に写すのは難しいんですよ。
雨に濡れた風情も また良いものでしょう?



でも眺めるのには、うんと暑い(^^A)真夏の日差しの中の方が似合う色ですね。
元は、南アフリカ原産のヒオウギズイセンとヒメトウショウブを掛け合わせ、
ヨーロッパの方で作り出された アヤメ科ヒメトウショウブ属の多年草、
球根で増える 園芸種だそうです。

ヒメヒオウギズイセン(姫 檜扇 水仙) …なんて、和風の名前ですし、
アヤメの仲間には、紫色の「ヒオウギアヤメ」と
オレンジ色の「ヒオウギ」という花もあるんですよ。
まぎらわしい名前 付けないで欲しいなぁ。混乱しそうです。

明治半ば、日本に入ってきた時の名前は「モントブレチア」。
園芸屋さんでは、「クロスコミア・ルシフアー」の方が とおりがいいかもしれません。
草丈1m以上に育ち、
カンナ、グラジオラスにも引けをとらない 華麗なるクロスコミア一族の 
ちっちゃなちっちゃな 一員らしいです。



花だんやお庭で、大切に育てられていたんでしょうに…。
あっと言う間に逃げ出して、今では、暖かい地域を中心に野生化しているんですって(^^;)。
web検索していたら…、
どこにでも有るから、今更、花だんに植えようとは思わない…なんて言う記述まで有りました。

えぇっと…、私の家の方では、みんな花だんに植えられています。
野生化できるほどは、暖かくない のかもしれません。
色に特徴がありますので、車窓からでもすぐにそれと解りますが、みんなお庭で咲いてます。
ただ、人のうちのお庭の花へ、カメラをむけるのは ためらわれます。

いつもの公園では、一株だけ見つけることが出来たので、
つぼみを眺めつつ、咲く日を楽しみに待っていたんです。
そうしたら…、切り取られて、お手洗いの花びんに飾られちゃいました (T^T)えーん。
(花のもちが良くて、切り花に適しているそうですが…)
がっかりして居たのですが、
数日後、別の花だんで咲いているのを発見!!喜び勇んで写真を撮ってきました。
タイミングがすこし遅めで、花や葉が少し痛んじゃってたのが、心残りですがね。



つぼみの形がいいんですよね。下から順に 咲き上がっていきます。
大きく開いた花をのぞき込んだら、前に カタクリの花で見たような模様が付いていました。
「蜜のあるのはこっちですよ〜」って、虫たちに知らせる"蜜標"なのかな?

目を引くオレンジ色で、夏を手招きして居るみたいな ヒメヒオウギズイセン♪
関東の梅雨明けは 例年通りになりそうです。
スカッと晴れた暑い夏!は、もうすぐ来るの…かな?




2005/07/15 fri
アラカシの葉と 木の下の芽

スカッと晴れちゃいましたよ、今日の関東地方。暑いです。
梅雨が明けたのではないようですが、久しぶりに青空をみました。
やっぱり晴れてると、湿度が少なくて過ごしやすいですね。
体の方も、ずいぶん暑さに慣れたようです。

今日は、息子と歯医者さんへ。なかなか抜けない乳歯を取ってもらいました。
歯医者さんを予約してなければ、プールにでも入りたいような気温でした。
帰り道、下校途中の中学生の列とすれ違いました。
みんな制服姿で大きなカバン持って、暑そうでした。\(~Q~;)がんばれ〜
明日から3連休だよ〜。



さて、公園でここのところ目に付くのが、芽吹いたカシどんぐりです。
春 4月、コナラやエノキの双葉を写真に撮っていた頃、
カシは、少し大きくなっちゃった葉っぱしか見つからなかったんですよね。

どんぐりから にょきっと出た… 
そう、ちょうど今日の写真のような姿を撮りたかったのですが、
4月の時点ではクヌギもカシも、
芽吹いてから少し経ったような葉っぱばかりでした。

そういえばクヌギは、5月に入ってから急に 
どんぐり付きの芽を見かけるようになったんですよね。
カシはさらに遅れて、6月、梅雨に入ってから、
どんぐり付きの芽を見かけるようになりました。

芽吹く季節って、種ごとに違うんでしょうか?
それとも、個体差?気候のせい?????



コナラとクヌギは、何となくコンビで名前が出ちゃうけれど、 
どんぐりからの芽の出方に関しては、カシはクヌギと一緒ですね。
コナラの どんぐり怪獣みたいになる芽の出方は、個性的なんだな。

芽を出した後のクヌギは、
どんどん葉を出し、枝を伸ばして木を大きくしていくけれど、
コナラとカシは、
葉を2〜3枚出しただけで、その年はあんまり大きくならないんですよね。
うちで育てている鉢植えのコナラも、2年目からは葉をいっぱい出しましたが、
背はあまり大きくなってません。



種類によって、芽の出方、木の育ち方って違うんでしょうね。
…でも、公園で観察できるのはこのくらいまで。
残念ながら、後は刈られてしまうので、よく解りません(^^;)。
どんぐりから大木まで観察するには、
やっぱり街中の公園じゃなくて、お山に行かなきゃダメですよね。
う〜ん、もう少し先にならないと、無理…かな(苦笑)。

 

公園に植えられているのは、シラカシとアラカシ。
この芽は、アラカシ(←まだ、あんまり自信がないのですが…)の木の下で
見つかりました。
たぶん、アラカシの芽です。

シラカシとアラカシ…似てるんですよ。
見分けのポイントを頭に入れて見に行くんですが、迷うような木が多くて。
交雑してないですよねぇ?う〜ん、ひきつづき修行します(^^A)。




2004/07/19 tue
ヒメヤブランの花

三連休終わりました(^-^)。この週末は、東京のお盆♪
それぞれの実家に顔出ししてきました。ご先祖様〜、なむなむ(-人-)。
でもって、梅雨明けしました〜。\(^▽^)/
月曜日は クラクラするほど暑かったです〜(^^A)。
プールに行った息子が、こんがり焦げて帰ってきました。

娘と2人、近所での買い物を済ませて家に帰ったら、
家中、子どもがあふれかえっていました(驚)。
あんまり暑そうなので、クーラーを入れてあげました。
子どもは外で遊べ なんて、言えないですよ、暑すぎて。
それでも、夜、寝る前に頭痛がする…なんて言ってました。
軽い熱射病かもしれないですよね。気を付けなくっちゃ。
でも、今日も、プールに行く約束をしている わが息子。元気です。



こんなに暑い最中にも関わらず、
我が家は模様替えを余儀なくされています(><)。
10数年使ったテレビが壊れていまい、買い替えたのですが、
今度は今までの棚に収まらず、棚まで買い替えることに。
棚の中身を全部出して、入れ替え作業中なのですが…。
はかどりません(><)。汗 拭いてばっかりいます。
テレビ…壊れるなら、もっと涼しい時にして欲しかったです。
液晶の画面はすごく綺麗ですけど…(はぁ)。



今日の写真は、ヒメヤブランの花
草丈10cm程度の 小さな草の小さな花でした。
秋になると、黒っぽくて(黒紫色) まん丸い実を付けます。
名前に"ラン"と付いていますが、ユリ科の多年草だそうです。
日向が好きで、薄紫の花が 上を向いて咲きます。

そっくりさんに
「ヤブラン」・「ジャノヒゲ 又は、リュウノヒゲ」と言うのがありますが、

まず、ヤブランというのは、草丈がもっと大きくて、穂に花がぎっしり咲きます。
花壇にも時々植えられている、常緑の草です。斑入りの園芸種もあります。
この草にも、黒いピカピカした実がつきます。

で、ジャノヒゲは、日陰が好きで、白っぽい花が下向きで、実が青です。
別名がリュウノヒゲ。
これは結構、花壇の隅っこに 縁飾りみたいに植えられていますよね。
ものすご〜く 細い葉っぱの植物です。まん丸くて青い実が、とっても魅力的です。



実は、この ヒメヤブランの写真は 去年のものです。
ジャノヒゲだと思って撮ったら、違うし…。ヒメヤブランって聞いたこともないし…。
なんてぐずぐずしている間に、ご紹介しそびれていたのですが、
なんと今年は咲きません。

今年…、公園を管理するメンバーが替わったのでしょうか、
草刈りが 徹底的なんですよ。
だから 葉をのばせないのか、今年はまだ姿を見ていません。残念です。
残念がりつつ、ご紹介しておきます。




月曜日はあまりに暑すぎて、セミたち、じっとしていましたが、
火曜日は少し気温が下がったせいか、やっと セミ時雨が聞かれました。
虫も活動したがらない 猛烈な暑さ。今までの常識が通用しない暑さです。
熱中症に気をならないように、
水分補給を十分にして、夏を元気に乗り切りたいものですね。




7/20追記:ジャノヒゲの写真が撮れましたので、追加しておきます。
詳しくは7/20の日記で。




2005/07/20
オカトラノオの花

小学生は今日が終業式。明日からは待ちに待った夏休みです。
宿題を早くに片づけて、めいいっぱい遊ぶためにはどうしたらいいのかな?
息子と一緒に 考えたいと思います。

中学生の方は、まだまだ何かと忙しいんです。
職業体験にも行かなくちゃならないし…、部活もあるし、塾もある。
ちょっと忙しいけれど、どんなことにも、前向きに取り組めるのが、
うちのお姉ちゃんの良いところ♪
慌ただしいかもしれないけれど、充実した夏を送るために 頑張れ。
応援しているよ。p(^^)q。



せっかく梅雨明けしたというのに、今日は一日曇っていました。
まぁ、気温が上がり過ぎないので たすかります。
で、久しぶりに公園に行って、いつも山野草を眺める花壇をのぞいてみました。

有りました有りました、ジャノヒゲが。
蛇と言うよりは、龍のヒゲのような 細い葉に
隠れるように 白っぽい花が 咲いていました。
写真に撮ってきましたが、葉のかげで 地面すれすれで しかもうつむいているので、
撮るのがとっても難しかったです。
昨日の日記の ヒメヤブランの写真の下に、付け足しておきました。

ジャノヒゲ発見に気をよくして、
去年、ヒメヤブランを写真に撮った草むらを もう一度念入りに探したら、
ヒメヤブランの群生も見つけました。
あ、でも、去年の写真ほどは良く撮れなかったので、
写真の差し替えは無しです。でも、また会えて良かった♪
ジャノヒゲやヤブランは栽培されていますが、
ヒメヤブランの方は あまりお庭では見かけませんからね。

相変わらず今日も、徹底した草刈りをやっていましたよ。
乗用草刈りマシーンまで投入してました。
これから 雑草がはびこる季節ですからねぇ。
あんまり乱暴に 刈って欲しくはないんですが、仕方ないんでしょうねぇ(-。- )。



今日の写真は、オカトラノオの花
図鑑に載っているのほど 花の穂が大きくならないので、
ちょっと自信がないのですが、
オカトラノオです、たぶん。←おいっ

夏、近隣のお山に遊びに行って、一番最初に名前を覚えたのが、
このオカトラノオです。
比較的どこのお山にも生えていて、花の咲き方に特徴がありますからね。
しかも、白い色は草むらでとっても目を引きますし、
私にとって、子どもの頃の夏休みを象徴する花です。
いつもおさんぽしている公園では、この花を
日当たりによい芝生の丘に ひとかたまり まとめて育てています。
毎年、この時期になると眺めに行って、郷愁にひたっちゃうわけです(^^)。

そっくりさんの ノジトラノオは、湿っぽい土地に咲く花のようだから、
多分、オカトラノオで間違いないと思います。
アップにしてみても、とっても清楚できれいな花ですよね。
このままの形を 銀で作ったら、とってもきれいなブローチが出来るだろうなって、
見るたびいつも 思うんですよ。



日記の表紙には、色づきはじめた ミズキの実の写真を飾っておきました。
白い花が緑の実になり、それが一度、色が抜けて白っぽくなり、
再度、紫色に色づくことが解ります。
枝先に、少しずつ色の違う実が並んでいて、とってもきれいでしょう。

さあ、いよいよ夏休み。(毎日のお昼ご飯作り)頑張ろう。←志低いなぁ。




2005/07/21 thu
スダジイの芽

夏休み一日目♪とは言っても、ねえさんは学校に行っちゃったし、
弟はプールに行くのは午後からだから〜なんて言って、
家の中でのんびりしてますので、
母は1人で公園におさんぽに行きました。

今日も関東地方は雲が多めで、比較的 涼しかったので助かりました。
西日本は引き続き 猛暑なんですよね。
うちわかなんかであおいで、
少しでも良いからこの風を 送ってあげられませんかねぇ。←ドラえもんでもやんないよ。



走っていらっしゃる方もお見受けしたのですが、
軟弱者の私のこと、せっせと歩いて熱中症になってもいけないので、
だらだら の〜んびり おさんぽしてきました。←こんな事じゃ痩せません。
相変わらず、徹底的な草刈り中でした。
せっかく昨日再会したヒメヤブランも 例外ではありませんでした。
でも、もともと背がちっちゃいので、あんまりダメージは受けていませんでした。
ビバ、ちっちゃいもの!
その上、大きな桜の木の根元に、
ジャノヒゲとヒメヤブランが 仲良く咲いているのも見つけました。
大きな桜の木に、抱きかかえられているような場所だから、
当分、刈られないで済みそうです。実がなるまで見守って行かれると良いな。




さて、今日発見したのは、スダジイの芽。しかも、どんぐりから顔出したての芽。
冬のうちから、何度も見に来ていたけれど、
芽があることに気づいたのは 今回が初めてです。

2004/10/15の日記でもご紹介したように、
関東で、シイ(椎)と言えばスダジイのことです。
学校や公園ような公共施設や神社の境内に、たいてい 一本は植えてあります。

常緑樹で、葉の色が濃い緑、しかも裏は茶色…と言うことで、
とっても しぶ〜い外見です。
6月に、ふさふさして薄い黄色の ひも状のおばなを咲かせますが、
生臭く、青臭い匂いで、あんまり良い香りではありません。

秋に実るどんぐりは、黒っぽくて毛深くて、
コナラやカシのようなカワイイ帽子(はかま)ではなく、
殻をめりめり破いて、裂け目から顔を出します。
まあ、可愛いとかきれいとか言う言葉とは、
あんまり縁のない木かも しれないです。

ただし、どんぐりは渋みがほとんど無いので、
秋に実ったら、そのまま 生で食べられます。
うちの娘も 拾って食べたことがあるそうです。
渋くて地味だけれど、娘の大好きな木の一つです。
そんなスダジイの双葉を今日、見つけちゃったわけです。
可愛いでしょう?
このとき撮ってきた別のショットは「芽生え図鑑」に載せましたので見て下さいね。

今はいかついおじさんが、
赤ちゃん時代はとってもカワイイ赤ちゃんだった…なんていう
秘密を知ってしまったような気分なりました。




この夏は娘の都合で、お弁当を作る機会が多いんですよ。
栄養バランスや味、分量もさることながら、痛まないか心配になります。
(あと、寝坊も気になる〜。(><))
とりあえず、今日までの3日連続はおクリアできたので、あと来週2回分。
とにかく、清潔で有ることに気を付けて、美味しいお弁当を作らなきゃ。
頑張れ、自分!




2005/07/22 fri
オニユリの花とむかご

今日も涼しいです。
猛暑に見舞われている皆さん、雨続きで不安げに空を見上げている皆さん、
申し訳ございません。冷房いらずの快適な一日を送らせていただきました。(てへっ)
今夜もクーラーは必要なさそうです。

今日は、息子と2人でおさんぽしてきました。
…というか、息子は先に走って行っちゃったので、1人で のらくら歩いてきました。
涼しい日ぐらい真面目に走らないと いつまでたっても脂肪が減らないよなぁ…。



今日の写真は、オニユリの花
公園の花壇もすっかり夏景色。オニユリが花をゆらして咲いています。
オレンジ色に黒っぽい斑点、くるりんと巻き上がった花びら、立派なおしべ…が
特徴的ですね。
コオニユリって言う 弟分もいますが、←いやっ、妹分かもしれない(^^;)
葉っぱの付け根に黒豆みたいなむかご(珠芽:しゅが)がつくのは、
お兄さんならぬ オニユリだけ。種が実らないで、むかごで殖えるんですって。

ちなみに コオニユリは、むかごがつかずに 種が実るそうですよ。
図鑑などではよく、○○より小ぶり…なんて書いてありますが、
並べて比べられなきゃ、大きいか小さいかなんて 解らないですから、
こういう見分けポイントは、判断しやすくて助かりますね。



ヤマユリは日本の固有種だそうですが、
オニユリは中国やロシアにも咲いているんですって。
日本には古い時代に、根っこ(鱗茎)を食べるために、
中国から持ち込まれたのではないかと
言われているそうです。

コオニユリ、ヤマユリの根っこ(鱗茎)も食用になりますが、
他のユリの根は食べられないそうです。
それに、食べられるボリュームの根っこを育てるには、
つぼみを摘みまくっても(花が咲くと根が育たないものですから)、3年かかるそうです。
お山で、咲いているのを見かけたからと言って掘ってみても ダメですよ。
プロが育てた百合根を、八百屋さんで 買ってくださいね(^^)。



オニユリのむかごでも、百合根の薄くはがれるかけら(鱗片:りんぺん)一枚でも、
土に蒔けばユリが育つそうです。痩せた土地でも良いんですって。
山に生えているのをそのまま抜いて来ちゃう人って結構居るようですが、
むかごで良いんですよ。お料理の時に 少し残して置いても良いんです。
荷物にならないし、お山にあとから来た人も 同じお花を見られるから、
引っこ抜くなんて 乱暴なまねは しないで頂きたいものですね。



和名の由来は、恐ろしいまでに激しい色で咲く様子からだそうですが、
激しい色の花なんて もっと他にもありそうでしょう。
"鬼"だなんて 言い過ぎよって、オニユリ自身は思っているかもしれません。
英名は タイガーリリー。あらら、こっちは虎ですよ。
どっちにしても勇ましいのね(^^A)。



ヨーロッパに 日本のユリが紹介された時、←オニユリが最初かどうか知りませんが…
あまりの豪華さに 人々はすっかり魅了されて、品種改良がぐっと進んだそうです。
でもオニユリの花の黒っぽい斑点は、そばかすを連想させて醜いと思われたそうです。
花の香りを嗅ぐと そばかすだらけになるわよ!なんて、
根も葉もない噂を立てられちゃったこともあるんですって。

園芸種のユリは 華やかですよね。我が家の近くでも、花だんでにぎやかに咲いています。
でもやっぱり、昔ながらのオニユリ、ヤマユリが好きだな。




2005/07/26 tue
ノカンゾウとヤブカンゾウ

地震があったかと思えば台風の直撃ですか…。波瀾万丈ですな、この頃の関東地方は。

我が家の方は何事もありません。
土曜日(7/23)の地震の時には、
家族みんなで大きな電気屋さんにいて、お買い物中でした。
都内で交通が麻痺してるなんて、なんにも知らないで、
次はペットショップへワンちゃんを見に行こう(飼えないので見るだけ・苦笑)なんて
言ってました。
家に戻っても、何一つ倒れてなかったので、
大騒ぎになっているなんて、夕刊を取り込むまで知りませんでした。←をいっ
都内には知り合いがいっぱい居るんですけど…、
あのぉ、皆さん大丈夫でしたか?←今更

台風の方は今、接近中です。
雨足は強いですが、風がないので我が家には今のところ、影響はないようです。
暴れずに通り過ぎてくれると良いのですが…。



そんなこんなで、今日はおさんぽには行かれません。もちろん、写真も無理です。
今日の写真は、前に撮っておいた ノカンゾウヤブカンゾウです。
ユリ科ユリ属のオニユリとも似てますが、
こちらは、ユリ科ワスレグサ属。ニッコウキスゲ、エゾキスゲ、ハマカンゾウなどがお仲間です。
花は似てても、葉っぱが全然違うんですよね。


まず、気になるのが、属名の「ワスレグサ」。
ワスレ"ナ"グサっていう、全然イメージの違う違う花がありましたけど、
もちろん なんの関係もありません。

「ワスレグサ」というのは、ノカンゾウやヤブカンゾウの古名。
和須礼久佐(わすれぐさ)と書いて、和歌などにも登場するそうです。
花のつぼみを乾燥したものや新芽を食べると憂いを忘れられると言われたそうです。

つぼみや新芽は 食用としても利用されたようで、
軽く茹でて水にさらして酢の物・酢味噌あえ、そのまま天ぷら♪も美味しいみたいです。

つぼみを茹でて乾燥させ「金針菜:きんしんさい」という生薬も作るそうです。
風邪や不眠症に効くんですって。



ちなみに、食品添加物として時々名前を見かける「カンゾウ:甘草」は、
発音こそ同じですが、別物です。

甘い草の「カンゾウ」は、マメ科の多年草で、甘味料です。
(生薬としての薬効もあるのですが、それはまた別の機会に。)
ノカンゾウの漢字は 野萱草。ヤブカンゾウは 藪萱草です。
漢名からの転用だそうです。かなり古い時代の中国からの帰化植物 なのかな?

以前は「くわんざう」と書いて "クワンゾー"って発音していたんですって。
喰わんぞうとか言って…食べてたじゃん(-。-) なんてね。



属名は日本語だと「ワスレグサ属」ですが、学名通りだと「ヘメロカリス属」。
これは、日本などの野生種を元にアメリカで作り出された園芸種の名前として、
園芸店などでよく聞かれます。
我が家の近くの花壇にもたくさん植えられています、ヘメロカリスちゃん達。
「ヘメロカリス」の名前でweb検索をかけると、
さまざまな花色の ノカンゾウのそっくりさんを見ることが出来ます。
どの花見ても、きれいだな♪



さて、花が咲くまでは見分けのつかないほどそっくりの ノカンゾウとヤブカンゾウ。
咲けば一目瞭然です。
すっきり一重咲きが ノカンゾウ。ゴージャス八重咲きが ヤブカンゾウです。
花は一日限り、めったに実は結ばないそうです。
根っこで殖えるから良いんでしょうね。



夏らしい花ですよね。どちらも 青空にひときわ映えるオレンジの花ですよ。
明日は台風一過で晴れて、"ものすごく"暑くなる見込みです。
でも、あんまり暑いのは…(^^A)…お手柔らかに願いたいモノです。




2005/07/28 thu
ヤブミョウガ

台風が通り過ぎてから、毎日暑いです、関東地方。
昨日も今日も30℃を軽く超える勢いです。
そうはいっても、梅雨の間のように蒸し暑くはないので、ずっと過ごしやすいです。
空は快晴。
昨日は台風の吹き戻しか、やや風が強かったのですが、今日はそよ風。
いつもの公園も、蝉時雨がにぎやかでした。


公園の近くでは昨夜、花火大会がありました。
もちろん、我が家でも見物しました。(毎年のお楽しみなんです♪)
近頃の花火ってすごいですね。
パーンと開いた火の花で、
ハートだの、蝶々だの、にこちゃんマークだの描いちゃうんですもの。
ちょっと前まで、考えられなかったことですよ。驚きました。



今日の写真は、ヤブミョウガ
ツユクサ科ヤブミョウガ属、山野の林内に生える多年草。

あの、薬味や浅漬けで食べる 野菜のミョウガに 
葉っぱだけが似ているので、この名が付いたそうです。
葉っぱが似ているっていっても、
葉の付き方が全然違うので私には似て見えないですよ(^^;)。

ミョウガは、実家にあったんです。
父の好物で、夏の朝ミョウガを摘んでくるのが、お手伝いの一つでした。

庭の片隅に、もみがら(籾殻)を厚く積んだところが、ミョウガ畑(ちっちゃいけど)。
明るい緑色の葉っぱは、笹の葉を 大きく幅広くしたようで、
茎を中心に 上に向かって互い違いに葉がつくんです。
その根元に、朝、白っぽい花が咲きます。それが野菜として食べる、あのミョウガです。

正確に言うと、食べるのは花の土台。
しかも、つぼみが外に出ないうちの方が喜ばれました。
花が咲いてしまうと、価値が下がっちゃうんですよね。

八百屋さんで買うミョウガは、プロの人が収穫していますから、
時期を逃したものは 店頭には並びませんが、
自分で育てているミョウガは、時々、花が咲いちゃったりします。
それが透き通るような薄い色で、とてもきれいだったんですよね。
早起きは辛かったけれど、ミョウガの花を見るのは好きだったな。

もっとも、食べられるようになったのは、それからずっと後でしたけどね。
だから、とってもきれいなのに、
花が咲いていると残念そうにされるのは、理解できなかったものです(^^)。
しかもすぐ喰っちゃうし…(-。-)。



そんな郷愁も感じさせる名前ですが、似てませんから。(笑)

ヤブミョウガはツユクサの仲間。
ミョウガに似ていると言われる葉は、
根元に、また、茎の途中に ぐるりと輪のようにつきます。
輪生という付き方ではありません。そんな風に見えるだけ。

茎が50cmから1mも伸び、白い花を これまたぐるりと輪のように(花は輪生状)、
しかも数段に渡って 付けるそうです。
輪になった花が、何段も重なって付いたら さぞや華やかだろうと思ったら、
ひとつひとつの輪の間が 間延びしているので、地味です(^^;)。
図鑑の写真も、結構 地味でした。

その上、写真の株は、いつもの "山野草を植えてある花壇"のもの。
まだまだ、植えたばかりで小さい上に 一株しか咲いてませんでした。
今後に期待しつつ、見守ることに致しましょう。
秋には、藍色の実を付けるそうなので、それも楽しみです。


図鑑によると、両性花とおばなが一緒につくそうです。
おしべより長い花柱が飛び出しているものが、両性花なんですって。
横向きに写っている花と 丸の中に拡大した花は、違う花なんですが、
拡大した方は 花柱が見あたらないから、おばなですね。
横向きの花の 左を向いている方が…両性花かな?
藍色の実…付きますかねぇ…(''?




2005/07/31 sun
白い桔梗の花

7月も今日でおしまい。
長い夏休みの1/4が終わりました。ここで宿題に目処付けておかないと、
キャンプ場に宿題を持っていくことになりかねない 我が家のお姉さんは、
今日も頑張っています。
小学生はのんきにしてても済むからねぇ…。そこが辛いよ!中学生。
えらいので、勉強部屋にはクーラーを入れておきました。←過保護?



29日(金)には「しながわ水族館」へ 涼みに行ってきました。
屋外のイルカショーは、めまいがするほど暑い(^^A)ですが、
水槽の前は シャツを一枚 重ね着したくらいでは追いつかないほど、
冷えてました。ああ、別世界。

「しながわ水族館」の名物は、トンネル水槽です。
頭上を悠々と泳ぐ 大きなウミガメやエイ。特大のおさかなたち。
竜宮城もかくや…の世界を堪能してきました。
で、お約束のデジカメ撮影大会。今回のターゲットはもちろん、ウミガメ!
でもね、見ている分には悠々として見えるその泳ぎも、カメラに納めるとなると、
速すぎるんです(涙)。
息子がずいぶん頑張りましたが、ピンボケ量産でした。
またそのうち、リベンジに行きます(^^;)。



30日は、町内会のちっちゃなお祭り。
毎年行われている、自治会の人たち 手作りのお祭りです。
うちの子達はそろそろ卒業。
今度は楽しませる方に 回ってもらわなくてはなりません。

息子は、駄菓子屋さんをお手伝いに行きました。
全身びしょぬれになって、ヨーヨー釣りの水ふうせんをふくらませたそうです。
最初は気が進まなかったけれど、やってみたら楽しかった…んですって。
うんうん、そういうもんなんだよ(^^)。

でも、小さい子達にとってはやっぱり大きなお楽しみ♪
興奮して いつもよりにぎやかになった声が ご近所に響き渡っていました。
お店の人は みんな顔見知りなので、親たちも安心して遊ばせる事が出来ます。
夜店に盆踊り。おチビちゃん達の心に、
楽しい思い出として、いつまでも残ってくれると良いなと思います。

ちなみに娘の方は、お祭りが始まる直前に
2本目の歯を抜いたので、お家でじっとしてました。
可愛そうだけど、仕方ないんです。アゴが小さいのに、歯が大きすぎるんですもの。
痛みが取れたら、何か楽しいことをしてあげたいです。



今日の写真は、白い桔梗の花。いつもおさんぽしている公園に 咲いていました。

去年までは、紫の花だけでした。誰かが、白い花も植えてくれたんですね。
web検索してみましたが、
園芸種には白花も桃色の花もある…と言うことはわかりましたが、
この花色の苗に、なんという名前が付いているのかまでは、わかりませんでした。
"早乙女"と言う種類が近いのかな?と思いますが、定かではありません。
白い桔梗の花も、涼しげで趣がありますね。

キキョウは、自家受粉を避けるために、
先におしべが熟して花粉をまき、後にめしべが開いて受粉をする花 だそうです。
紫の花は、おしべが花粉をまき終わってすぐ、
白い花はめしべが大きく開いて、受粉中だと言うことがわかります。
近所でキキョウを見かけたら、花の中をのぞいてみたら、
また違った表情が見られるかも しれません。



さて、長らく利用させていただきましたが、
ジオシティーの日記は、今日を持ちまして 終了することにしました。
来月からは(今 はやりの)ブログに 移行します。

http://happanomoyoudiary.seesaa.net/

今までの日記は 変わらずに 見られるようにしますが、
新しい記事はブログの方に 載せていきますので、よろしくお願いします。

ブログは、過去の記事の管理が楽なのと、
読み手がコメントを付けやすいのが魅力ですので、同時に掲示板も閉鎖します。
何かありましたらどうぞお気軽に、ブログの方にコメントをお寄せくださいませ。
可愛いペットのワンちゃんも待っていますよ〜。
(このワンちゃんも、コメントを書き込むことが出来るんですよ。)

日記の表紙も「8月のごあいさつ」も新しくしておきました。
まだまだ暑い日が続きますが、お体を大切に。楽しい思い出がたくさん出来ますように。



















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