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2004/07/02 fri
白いキョウチクトウ


ああ、あっという間に7月です。
全然雨が降らなくて、なんだか 変な感じですが、まだ梅雨のうち…?ですよね。
鉢植えさん達には こまめにお水をあげないとすぐにしおれてしまうし、
外の道では、土の中が暑くなりすぎたのか、ミミズさん達が大量死していました。
あぁ、かわいそうに。
カビは増えないし、お洗濯ものはどんどん乾いて、息子は学校のプールに いっぱい入れて…
良いこともいっぱいあるんだけど、やっぱり、水不足とかが心配ですね。
大丈夫なのかな?

そうそう、娘の期末試験が終わりました。
帰って来るなり「脳細胞の半分が死滅した〜!」と叫ぶほどの"過酷な戦い"(笑)だったようです。
昨日はがんばったご褒美にみんなでアイスを食べたけど…、
ほめてもらえるほど、勉強していたのかなぁ?




すっかり暑くなって、街も公園も夏の花でいっぱいです。
今日見つけたのは、白いキョウチクトウ
インド原産で江戸の中頃渡来した、キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木。
漢字で書くと「夾竹桃」ですね。

手元の図鑑は、淡紅色の一重咲きの花を「一般的」と紹介しているけれど、
私にとっては、生家にあったこともあって、淡紅色の八重咲きのほうがなじみ深いです。
生家の近所でたまに見かける この 清楚な白いの花も、とても好きでした。
ちぎって ままごとに使ったりもしたので、独特の 甘いような青臭いような匂いも
よく覚えています。こども時代の思い出と深く関わっている花のひとつなんです。

でも、空気の悪いところでも かまわずに元気に育つものだから、都会や工場の緑化に多く使われ、
公害に苦しむ人たちからは「毒を吸って栄える花」なんて悪く言われているのだと聞いた時には
とても悲しかったですね。

その後、公害に対する政策もいろいろ変わり、
今ではそんなに毛嫌いされることもなくなったのではないかと思われます。
まぁ、相変わらず、
高速道路や工業地帯の緑地帯で、緑濃く、元気にたくましく育っていますけどね。
この夏、遠出の際に見かけたら、ああ、これか…って思い出していただけたら うれしいです。



「季節のごあいさつ」など、あちこち更新しておきました。
暑い日が続きますね、ご自愛くださいませ。




2004/07/05 mon
ノブドウの花


今日こそは 雨が降ると思っていたのに、我が街では、結局 蒸し暑い風が吹いただけに終わりました。
暑いです。本当に水不足が心配になってきました。

そういえば、梅雨明けを待って鳴き始めるはずのセミの声が、もう 聞こえてきました。
草むらでは力強い キリギリスの鳴き声が聞こえ始めました。
あちらこちらで、涼しげな姿を楽しませてくれたアジサイも、どんどん枯れ始めています。
夏本番を思わせる 暑い日が続いているんですもの、仕方ないのかもしれませんね。
我が家のアサガオも 昨日 一輪目の花を咲かせました。
あとは夏休みを待つばかり…なのかな。(微笑)



今日の写真はノブドウの花
去年、芽吹いたばかりの小さな株を一つ、道端から掘り出してきて 鉢に移し替えて育てていたものが、
今年初めて花をつけました。
図鑑には、花弁は5枚、めしべは1本、おしべは5本と書いてあるのですが、
この花だけは、花びらが6枚ありました。ちょっと変わり種です。
うす緑色の 花の大きさは3mmほど、
葉と向き合う(対生する)形で パラパラッとついて(集散花序) 虫を呼びます。
花びらはすぐに落ちてしまうんですが、めしべのまわりには甘い蜜が出て、
よく見ると キラキラ美味しそうに光っています。
どんな虫が来るのかな?

花と同じように巻きひげも、葉と向き合う(対生する)形でつきます。
巻きひげを見ると、ブドウの仲間だなぁっと思えてちょっとうれしくなります。
ちなみにブドウも、生家の庭にあったんですよ。酸っぱかったですけどね(苦笑)。
そのせいか、ブドウとその仲間を見るとなつかしくなっちゃうんです。

ノブドウの実は、食べられないけどきれいですよね。
ツル性の植物は、このあたりでは嫌われ者。すぐに刈り取られてしまいますから、
自分専用の株があれば、好きなだけ眺めていられるかなと思って育てているんですけど、
さて、今年の秋には きれいな実がつくでしょうか? 楽しみです。




2004/07/07
七夕飾りみたいな木


梅雨前線が活発になったり、大雨の心配があったりするのは…我が家よりずっと西のほうみたいです。
今日もよく晴れて 湿度が高くて 暑いです(ふう)。



昨日は、息子のクラスで授業参観がありました。
理科の授業、そろそろ月や星について学ぶ頃です。
ちょうど七夕の前日だったので、先生は 
織り姫と彦星の話だの、夏の大三角の話だの、星座板の見方だの、
一生懸命 説明してくださいました。
でも「今夜8時頃 東の空に見えます。ロマンチストにはちゃんと見えるんだよ。」って教えてくださった 
夏の大三角…、
残念ながら、ロマンを解さない雲と 街の灯りに邪魔されて 見えませんでした。
今日は七夕の夜だけど…織り姫様と彦星様の年に一度のデートは実現するかしら?



星…天の川というと、この3月に見たテレビ番組を思い出します。

「世界不思議発見」の第863回(2004/03/13、TBS系にて放送)
「古代ナスカ推理紀行 砂に消えた記憶を求めて」
という番組だったのですが、
この日は世界の七不思議の一つ、「ナスカの地上絵」についての新しい説を紹介するものでした。


私、こどもの頃から、こういうの大好きだったんですよ、七不思議とか、古代文明とか。
いったい誰が?何のために?
もしかしたら宇宙人の仕業か?!なんて言う 荒唐無稽(失礼・笑)な説を聞くのも楽しいけれど、
この番組で紹介していたのは、もっと地に足のついた いかにも現実的な説で、
とっても本当っぽかったです。
多分これが長く定説になっていくんじゃないかしら?と思えるようなものでした。



「ナスカの地上絵」というのは、
南米ペルーのナスカ高原という 草木一本無い 広大な荒れ地に、
飛行機から見下ろさなければそれと分からないほど 巨大な絵が 描かれているのが見つかり、
誰が何のために描いたのかがずっと長いこと「謎」とされてきたんですけれど…、

番組によると、
まず、その絵のモチーフが、
地元の人たちが古くから 天の川の中に見いだしてきた「星座」のようなもの であったと言うこと。

「星座」…とは言えないのは、それが、明るく輝く星をつないで想像した形…ではなく、
天の川の暗い部分、つまり、光が見えない部分の形から、身近な生き物の形を連想して、
「コンドル」とか「猿」とか呼んでいたから。

その生き物たちが、地上絵のモチーフとして選ばれていたことが、最近解ったのだそうです。
そこから類推して『地上絵は、地上に描いた天の川だったのではないか』という説が展開されていく訳です。

草木一本生えない 広大な荒れ地があるということからも、
誰が作ったのか伝える人がいなくなってもまだ、絵だけは残っているという事実からも、
その土地に 雨が少ないのは、すぐに解ること。
おそらく、ナスカ高原に住んでいた人々が、雨乞いの儀式のために作ったのではないかというのです。

天の神様に見て頂くために 特別に大きく 天の川を地面に描き、
天の川のシンボルとなる 動物の絵のまわりを、カネや太鼓を鳴らしながら、
もしかしたら、にぎやかに踊ったりしながら、雨乞いの儀式として行進した…そのあとなのではないか
…という話でした。

絵を拡大するには、おそらく、元の絵の上にマス目を区切って、
マスの大きさを変えることで、好きな大きさに拡大したのだろうと。
番組の中では検証をかねて、番組のキャラクターを特大サイズで、ナスカの地面に描いていました。

そう、地上絵は近くに行ってみると、ただの道にしか 見えないんだそうです。
それに、地上絵というのは やけに 平行線を多用している上に、一筆書きみたいな デザインなんです。
雨乞いの踊りを踊りながら、みんなで行進した…そう思った方が自然で、
いかにも本当にあったことのようです。

少なくとも、宇宙人との交信に利用した…って言うのよりは
現実的です(いや、その説も嫌いではないんだけど…笑)。



こどもの頃、「絶対に解けない謎だ」と思っていたことに 新事実が見つかって、
いかにもそれらしい説明がなされて、
「謎」が「謎」で無くなっていくのって、とっても面白くって、わくわくします。
いろいろな場面での研究が進んで、
恐竜だって、こどもの頃見た絵より ずっとトカゲ(現実の生き物)っぽくなっているし、
マヤ・アステカ・インカ…と、古代文明の謎も、続々と解き明かされているし…。

今度はどんな研究成果を 教えてもらえるのかしら?
科学者さん達の活躍から目が離せない今日この頃です。



それにしても、天の川の 光っている部分すらろくに見えない 街の空を眺めていると、
わざわざ、光っていない部分に注目して、動物の姿を連想したくなるような星空って…
いったいどんな空なのかと思います。
星が光っているところだらけで、逆に、光ってないところの方が目をひくってことですかね?
見上げたら、怖いと思うほどかもしれないけれど、そんな星空…見てみたいと思いませんか?



今日の写真は、いつもお散歩している公園にある、アメリカサイカチのまだ若い 豆のサヤです。
ここ一カ所だけ、お隣に 星形の葉っぱの モミジバフウが植わっているので、
毎年、この時期になると「七夕飾りみたいだな」と思うのです。
モミジバフウの星空に、豆のサヤの短冊♪   緑一色でちょっと地味だけど、私にはそれで十分です。
お願い事は なんて書きましょうかね。




2004/07/08 thu
ヒルガオとハキダメギク


全く南下の兆しを見せない梅雨前線に うんざり気味の関東平野です。
今朝、天気予報を見ていて気がついちゃったんですけど、
日本中でこの辺(本州の真ん中一帯)が一番暑いみたいです。
九州よりも、小笠原よりも、沖縄よりも、最高気温予想が高かったンです。
太平洋にある高気圧の勢力が強すぎて、梅雨前線を押し上げちゃっているんだそうです。
海の上にかかった雲の下では、涼しい雨が降っているんだろうなぁ…
なんて、うらやましそうな目で 天気図を眺めちゃいました。
今日も、すこ〜し雲がおおいながらも よく晴れそうです。最高気温…35℃くらいになりそうです。(ふう〜(^^A)



今日の写真は、ヒルガオ。ヒルガオ科ヒルガオ属、道端で普通に見られる、ツル性の多年草。

アサガオによく似ているけれど、その生態は けっこう違っています。
名前に表されたように、花の咲き出す時間という違いもありますが、
アサガオだって、結構 昼間でも開いているし、ヒルガオだって、かなり朝早くから咲いています。

一番 違うのは、ふえかた。
アサガオは、日本中、たいていの小学生が育てたことがある、あの種で増えます。
でも、ヒルガオは種よりも、地下茎で増えるんだそうです。
ヒルガオの根からは、白くて細い地下茎が伸びて、伸びた先でまた 
ツルを伸ばして地上に花を咲かせるのですが、
この地下茎、切れたら切れたで、そこからまた芽を出して増えちゃうそうです。

つまり、「あー邪魔だ〜!」と言って乱暴に引っこ抜いたら、引っこ抜いたことで二つにも三つにも増えて、
あちら こちらに 散らばって、またどんどん生えてくる。
そのうえ、ヒルガオはツル性の草ですから、
雑草だろうが、かわいがってる花壇の花だろうが、大事な作物だろうがお構いなしにからみついちゃいます。

邪魔だと思ったら こんなに邪魔なやつもいないわけで…嫌われるわけですよねぇ。
大事な植物のある場所で見かけたら、取り扱いにはご注意下さいね。
道端で見かける分には、やさしいピンクの色合いも涼しげな きれいな花ですけどね。



ユウガオ…って言う花もありますよね。
あっちは、かんぴょうをとるために栽培するウリ科の植物。
アフリカ、熱帯アジアが原産で、ひょうたんも近い種類なのだそうです。

そのほかに園芸店でたまに「夕顔」の名前で 売られているものに、
熱帯アメリカ原産のヒルガオ科の植物で ヨルガオという花もあるそうです。
かんぴょうをとる方も、園芸店に並ぶ方も、白い花です。ややこしいですね。



今日もう一枚の写真は、ハキダメギク
キク科タカサブロウ属、熱帯アメリカ原産の帰化植物。
大正時代に世田谷のゴミ捨て場近くで発見されたことからその名が付いた。
チッソ分の多い ゴミ捨て場、畑のふち、道端などに多い一年草。

直径5mmほどの小さな花なんですけど、よおっく見ると、かわいいでしょう?
手元の図鑑にも、「愛らしい」って書いてありますよ♪
そう、そうなのよ、かわいい花なのよ。だから、名前…変えてよ(笑)。



この花…子どもの頃、良くつみました。

私は街中で育ったので、身の回りには ろくな花が咲いてなかったんですよ。
私だってその頃は(一応)、女の子だったわけで…(当たり前か…)
お話の中の女の子達のように、野の花をつんで 花束を作ってみたかったりするわけですよ。
でもね、きれいな花は、たいてい誰かが育てている花で、つんでしまうわけには いかないし、
空き地や道端には、ぺんぺん草かタンポポくらいしか咲いてないし…。

そんなわけで、こんなみすぼらしい花でも、当時は 大切な「お花」の一つだったわけです。
図鑑を調べられるようになった時に、この名前を知って傷ついたっけなぁ(笑)。




2004/07/12 mon
ヘクソカズラ


久しぶりに雨が降りました。
土曜日の夜は 遠くで稲光が見えるだけだったけれど、
日曜日は 午前中のうちから雷雨になり、強い雨が一日中 降ったりやんだりしていました。
久しぶりに涼しくて助かりました。夜もよく眠れたし♪

まぁ運悪く、友達と 屋外のプールへ行った息子は、雨に降られてさんざんでしたけどね(苦笑)。

今日も晴れたけど、まだ涼しくてだいぶ過ごしやすかったし、夕方にわか雨も降りました。
今夜も 何とかクーラーをつけずに眠れそうです。
日中、多少暑いのは仕方ないけど、夜には涼しくなってもらわないと、体に応えちゃいますよねぇ。
でもまた、明日から猛暑がぶり返すそうです。
梅雨明けも、秒読み段階だそうです。
…って言うか、まだ明けてないってことのほうが不思議ですけどね。




今日の写真は、ヘクソカズラです。

別に、変な名前の草特集 じゃないんだけど、続きます。

アカネ科のツル性の植物です。
確かに 臭いですけどね、"へ"にも"くそ"にも 似てない匂いですよ。
花の色からの連想で、「ヤイト(灸)バナ」と言う別名もあります。
ヤイトはお灸の後のことですから…美しい名前…じゃあないですね。

もう一つは「サオトメバナ」。田植えをする若い娘さん達・早乙女さん達の
笠の形からの連想…だったかな。←この辺の由来はいろんな説があるみたいです。
でも、こんな臭い花と一緒にされたくない…早乙女さん達から苦情が来そうです(笑)。



ヘクソカズラが臭いのは 虫を除けるためなんだそうです。
でも遠い昔…(万葉集にも出てくるらしいです)…から匂っていますと
…その匂いにもだんだん効き目が無くなってきたのかなんだか、
臭くても気にしないと言うより、逆にその悪臭を取り込んで身を守りつつ、
ツルから養分を吸い取っちゃおうという 特殊な昆虫までいるそうです(ヘクソカズラ ヒゲナガ アブラムシ)。
いやはや、上には上がいるものですね。



でも匂いさえ解らなければ、かわいい花でしょう?
むやみに 葉やツルをちぎったりしなければ 臭くはないんですよ。
秋になると、葉はミカン色に紅葉して、金色でまん丸な実を いっぱいにつけます。
枯れたツルは、子ども達が集めて、クリスマスのリースを作るのに ちょうど扱いやすい太さです。
青いうちは臭いので、よく乾燥させてから飾ってほしいものです。

身近でなじみ深いツル草なんですけどね、ヘクソカズラ。
身近だからこそ、遠慮のない名前が付いているのかもしれませんね。




2004/07/13 tue
ヤブガラシ


名実ともに、梅雨明けしてしまいました。
去年は冷夏で、8月に入ってもハッキリしないお天気の日が続きましたが、
今年は雨の降らない梅雨でしたね。
例年の半分くらいしか降らなかったようです。水不足…大丈夫かしら?

我が家の子ども達は、学校のプールに 何度も入れて とってもご機嫌です。
息子など日焼けしすぎて、すでに背中の皮がむけ始めました。
去年、泳げないことを友達にからかわれて 落ち込んでいた息子が、
今年はクロールで50mも泳げたそうです。
意気揚々と 水泳検定の検定証を見せてくれました。
よかったよかった。この夏もいっぱい泳いでくださいよ。

期末試験が終わるまで待たされちゃった 中学生も 一日おきに泳いでいます。
今年は、平泳ぎをマスターしたい 我が家の二人です。がんばれ〜!



今日の写真は、変な名前の草特集 第3弾(笑) 
ヤブガラシ(藪枯らし)、またの名を ビンボウカズラ です。
ブドウ科ヤブガラシ属のツル性多年草。地下茎を長くのばして、ものすごい勢いで茂るので、
からみつかれたヤブのほうが枯れちゃうよぉ…というネーミングでしょうか。
半日陰を好み、手入れの行き届かない 貧乏くさーいところでよく見かけるからでしょうか。
いずれにしても、あんまり愛されてはいない草ですね(苦笑)。
真夏の炎天下の草むしりで、思わぬ恨みをかっているのかも しれません。



でもこの花だって、よく見るとかわいいでしょう?
拡大してみると ピンクとオレンジのキャンドルみたいです。
火をつけて、香りを楽しんだり出来そうです。

実はこの花、朝、咲いたばかりの時には、
うす緑色の花びら4枚と 雄しべ4本をつけているのだそうです。
でも花びらと雄しべはすぐに落ちてしまって、オレンジ色の花盤だけが残ります。
花びらが落ちたばかりの時は オレンジ色ですが、後にピンク色になるのだそうです。

花びらが無くても、雄しべが無くても、この花盤には蜜が出ますので、
アゲハチョウやハチたちがよく集まってきます。
実は、めったに実らないそうです。
地下茎で増える植物って、あんまりあくせくしてないのかもしれませんね。




2004/07/15 thu
ムクゲの花


梅雨明けしてからこっち、一の日の中に必ず 日が陰る時間帯があって、
少しだけ過ごしやすい日が続いている我が家のまわりですが、
新潟のほうでは大雨による災害が起こってしまいました。今日もまだ、油断は出来ないとのこと。
早く落ち着かれますようにと、お祈りしております。



昨日は、娘たちのクラスは一学期最後のプールの日。すっごく楽しかった♪のだそうです。
今日は、息子達のクラスが着衣水泳を体験する日。
万一の水の事故に備えて、服を着たまま泳いでみる…のだそうです。
服着たまま、靴も履いたまま 泳ぐのって どんな感じなのかな?



今日の写真はムクゲの花です。
漢字だと「木槿」ですね。中国原産、アオイ科フヨウ属の落葉低木。別名はハチス。
ムクゲというのは、漢名がなまったものだって、図鑑には書いてありますが、
「木=モク、槿=キン」でしょ。モクキン…→…ムクゲ。   すごいなまりかたじゃないですか?



朝 咲いて、一日でしぼんで散ってしまう様子に はかなさを感じて、「槿花一朝の夢」といわれたり、
俳句の題材としてよく取り上げられたりするそうです。
お茶の世界では、「一期一会」を連想させ、冬の椿と並んでよく用いられるようです。

逆に、散っては咲き、散っては咲きを繰り返しながらも、夏中 咲いているその姿に、
永遠に枯れることなく咲き続けるのかと思うほどの強い生命力を感じて、
お隣 韓国では、ムグンファ(無窮花)と呼び、国の花としているのだそうです。

古代中国では、美人の代名詞だそうです。
芙蓉(フヨウ)も木槿(ムクゲ)も美人の代名詞なんですね。
あれ?でも
「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」って言うのも
ありましたよね。
中国の人って、美人をほめる言葉をたくさんお持ちですね。それだけ美人が多いってことかなぁ?

ヨーロッパへは16世紀頃、中国から伝えられ、
「シャロンのバラ(Rose of Sharon)」とよばれ、親しまれているそうです。
*Sharon=古代パレスチナの肥沃な平野

同じ花…なはずですが、受け取り方にはいろいろあるものですね。



日本に渡ってきたのは、生薬の材料としてだと言うことで、胃腸炎,腸出血,下痢,嘔吐などの特効薬
でもあるそうです。

園芸種が多く、花色は豊富で、どの色も 柔らかくやさしげな風情ですが、
植物としてはかなり丈夫なほうで、乾燥にも強く、荒れ地にも耐えるので 
庭木の他、公園樹、道路路側帯などにも どんどん植えられています。
自分が子どもの頃は、フヨウのほうを多く見かけたものでしたが、
今ではすっかりムクゲばかりですね。
この夏休みの旅行中、車窓から見えるかもしれませんよ、
強い日差しの中でも、元気よく咲く ムクゲの花が。



そうそう、仏桑花(ぶっそうげ・扶桑花)と言う花もよく似た親戚なんですけど、ごらんになったことありますかね。
別名を「ハイビスカス」って言うんですけど(笑)。




2004/07/20 tue
サルスベリの花


今日も関東平野は、35℃を越す猛暑に見舞われています。
世界の天気図を見ても、最高気温が35度以上を記録する国ってそう多くはないですよ。

でも、こう35度以上の日がつづくと、体のほうも慣れてしまって、夕方30℃くらいになると 涼しいと感じます。
15日間連続で真夏日を記録しているそうですが、
梅雨明けからこっち、日に一度は、日がかげるか雨が降っているので、
過ごしやすいかも…なんて思っていたくらいですから、←それもどうかと思うけど。鈍感なのかな?
人間の環境に対する適応力ってすごいなと思います。

さて、今日は終業式。小学生も中学生も、通知票持って帰ってくる日です。どんな成績だったかな?
明日からは夏休み♪ですが、中学生はすぐに部活動が始まるので、のんびりはしていられません。
今年の夏休みは、学校の部活動やスイミングスクールの夏期講習など、子ども達の予定でいっぱいです。
またまた、忙しい夏になりそうです。

今朝のニュースで、
学校に冷房装置を入れて、夏休みを半分にしようかという案が検討されていると伝えていました。
夏休みなんて3週間もあれば十分。後は勉強しろってことですかね。
働いている親御さんにとっては安心かもしれないけど…なんだかなぁ〜。
のんびり出来るうちに、いっぱいのんびりしておけ、我が家のおこちゃま達(^^)。



今日の花は、サルスベリです。ムクゲと同様、夏中咲いている花ですね。
ミソハギ科サルスベリ属の落葉高木。(紅葉の写真は、去年の11/11の日記に載ってます。)
別名は百日紅(ヒャクジッコウ)。

うす茶色(淡褐色)の薄い皮がはがれた後が 白くて、猿もすべって登れまいと思われるほど、
幹がなめらかですべすべしています。
とあるサイトさんでは、この幹の様子が(お釈迦様とゆかりの深い)沙羅双樹の木を連想させて、
お寺などに植えるために 江戸時代に中国からやってきた と紹介していらっしゃいました。
ナツツバキ(別名:シャラノキ)の幹も、似た感じてすよね。
学名にも"インドの"って言う意味の言葉が入っているんですけど、お釈迦様もごらんになったんでしょうか?

花は枝先に穂のようになって(円錐花序)咲きます。
固まって咲くので、一輪の花の姿をちゃんと見ることは少ないかなと思い、
今回はあえて、一輪だけの写真を使ってみました。
玉のようなつぼみが開くと、中から6枚の花びらが出てきます。
花びらは、平らにのばせば 卵形なのですが、しわだらけのまま現れて、そのまま散っていきます。

その昔、シワ加工の服がはやりましたが、先駆者はサルスベリだったんですね(笑)。
シワシワのままの花びらも個性的ですが、花びらの付け根が(葉っぱみたいに)細い柄になるのも変わってますよね。

めしべは一本、おしべはいっぱい。で、そのうち 外側の6本だけが長く伸びるそうです。

こんなに凝っていて、変わった形の花なのに、
枝先に ごちゃごちゃっとまとまって咲いちゃうんですから…、もったいないというか何というか…。
園芸種も多彩で、花の色は写真の濃いピンクのほかに薄いピンクと白があります。
うどん粉病に弱いのですが、品種改良も進んでいるそうです。


夏の日盛りにサルスベリの花を見かけたら、ちょっと、その、凝りに凝った花の造りを見てやってくださいね。




2004/07/24 sat
メマツヨイグサの花


猛暑ですね。
7/20は、大手町で最高気温39.5℃という ものすごい数字を記録しちゃったそうです。
街角にデジタルの温度計があるのですが、
40度以上の気温になることを想定していなかったらしく…表示が消えちゃったそうです。

で、その夜は、とうとう最低気温も30℃を下回らない とんでもなく暑い 熱帯夜だったのだそうです。
いや、もう我が家はあきらめて 全室クーラーを入れましたので、
とびきりの夜を体験してはおりませんですが。←全然 残念じゃないです。



そんなに暑いのに、終業式だったんですよね。通知票は…まあ、こんなもんかな?…って感じ。
多くは語りますまい。宿題はそこそこありますが、楽しい夏休みの始まりです♪

7/21は、とりあえず 子ども二人を連れて 恒例の早朝さんぽに出かけました。
去年は天候の為もあって ほとんど歩けなかったので、今年こそは毎日歩いて体を鍛えたいと
「鍛えたい!」と二人が言うから、眠い目こすって出かけてみたのですが、
母に起こされて ねぼけまなこのまま、水も飲まずに歩き出すものだから、
いくらもしないうちに 気分が悪くなっちゃいました。

まあ、初日からガンガン行けたら、うちの子じゃないよ。母は期待してないです。
夏休みが終わるまでに 少しでも 丈夫になってればそれで良いです。焦らずがんばれ(^^)。

その後、午前中 早いうちから娘は、夏休みのクラブ活動にいきました。
茶室にはクーラーも入るし、とっても楽しかったそうです。



中学は夏休みに入ってすぐが家庭訪問週間。7/22には、娘の先生がお越し下さいました。
猛暑の中お越し頂いたのだし、
うちの娘はこれでも"茶道部"の一員だし…と言うことで、冷たい緑茶を煎れさせました。

先生がごらんになった学校での娘…、両親が承知している家庭での娘…。
イメージと問題点が一致しました。信頼してお任せ出来る 素敵な先生だなと思いました。
これで課題もハッキリしたことだし、
我が家のお嬢さまにも、より良いレディへの道を 歩んで頂きたいものです。



7/23には、姉弟と息子のお友達とで 屋外のプールへ泳ぎに行きました。
スイミングスクールに通い始めて一年。楽しそうに泳ぎに行く姿が、親としては嬉しい限りです。
とっても良く 日にやけて帰ってきました。

午後はそのお友達がやってきて、にぎやかに遊んでいきました。
ご両親とも働いていらっしゃるおうちでは、子どもが夏休みだからと言ってお休みするわけにはいきません。
息子と同じ歳なのに、
お母さんが用意してくださったお昼を
一人で食べて、一人でお留守番している子もいるわけで…。
そんな事情が透けて見えちゃうと…みんな誘って家で遊んだら?って言いたくなっちゃうんですよね。
せっかくの夏休みに ひとりぼっちじゃ寂しいような気がしちゃって。
ま、本人は慣れっこでなんとも思ってないみたいですけど(^^)。

そんなこんなで、ご近所には迷惑かもしれませんが、我が家の夏休みは なかなかにぎやかです。
アイスと飲み物の減り方が ものすごいのがちょっとだけ気がかりですが…(^^;)
どの子の夏休みも、楽しいものになると良いですね。




今日の写真は、メマツヨイグサの花です。
涼しくなる夕方から夜中咲いて、午前中のうちにはしぼんでしまう花です。
私が子どもの頃は、もっと花の大きな(直径8cmほど)オオマツヨイグサのほうを多く見かけたものですが、
この頃は、後から渡来した花の小ぶりな(直径3cmほど)メマツヨイグサのほうが 増えてしまったようです。

夕涼みがわりに 飾っておきますね。
日中暑いのはかまわないんだけど、夜中まで暑いと身に応えます。
クーラーは好きじゃないし…、でも、去年みたいな冷夏になっても寂しいし…。
知恵を駆使して、賢く涼しく過ごしたいものです。



2004/07/26 mon
ヨウシュヤマゴボウの花


早朝さんぽの帰り道、急に雨が降り出しました。
それまでよく晴れていたので、雲の気まぐれか、通り雨だと思っていたら、
関東南部、広い地域で雨が降ったようです。やむまでに4時間ほどかかりました。
お陰で午前中は涼しいひとときを過ごせました。
さて、雨がやんで また強い日差しが輝き出す午後には、どんな気温になるのかな?



週末、うちの娘は 宿泊研修 に行って留守でした。
中学生達が子ども会の小学生の面倒を見る…という活動の一環です。
20人ほどの中・高校生と「研修」してきたんですって。
初めて会う人もたくさんいる中での活動だったんだけれど、とっても楽しかったそうです。
うちの娘のこういう "物怖じしないところ"、すごいなと思います。

息子は一晩、両親を独り占め出来て ご満悦でした。
ま、お互いにとって、良い週末だったと言うことでしょうか(^^)。

今日午前中は、娘は部活動、息子は友達の家に行きました。家の中が静かです。
それもまた、良きかな♪



今日の写真はヨウシュヤマゴボウの花です。
北アメリカ原産の帰化植物。生活力が旺盛なのか、最近、都会の空き地でもよく見かけます。
夏の終わりの草むらで 赤い茎に黒い実を、ブドウの房のように下げている姿でおなじみです。



この夏、旅行先で「やまごぼう」の漬け物を見かけることがあるかもしれません。
おみやげにもらうことがあるかもしれません。
でも、この「やまごぼう」、ヨウシュヤマゴボウとはなんの関係もありません。
モリアザミという植物の根の漬け物 のことが多いんです。
もしくは、普通に八百屋さんで売られているのと同じゴボウの"山村風"漬け物とか…。

数は少なくなったけれど、「ヤマゴボウ」って言う名前の草もあるんだよなぁ…。
ややこしいから、中途半端な商品名をつけないでほしいなぁ。(ぶつぶつ…)

お漬け物がおいしかったとしても、この草の根を掘って食べようとするのはやめてくださいね。
ヨウシュヤマゴボウの根は有毒です。おなかがピーピーになっちゃいます。
おいしいお漬け物は、お店で買ってください(微笑)。



ヨウシュヤマゴボウの原産地国では、春、でたばかりの若い芽は、
アスパラガスのようで美味しいので、摘んで食べることがあるそうです。
でも、育ってしまった葉っぱは、毒になるので食べられないそうです。
根と同様に、おなかがピーピーになっちゃう成分が含まれているそうです。

実もやっぱり、食べられませんが、色水遊びが出来ます。
欧米では ポウク と呼んで、紅紫色の染料をとる植物とされているそうです。
日本にやってきたのも、もともとは明治時代に栽培種として入ってきたのが始まりだそうです。

(鳥が実を食べて あちこちに種を まいちゃったんでしょうね。)

食品には使えませんが、紙や布を染めるのには適しているそうです。
英名は"インク・ベリー(ink berry)"というそうです。



花は、写真のように穂になって咲きます。
よく見ると、めしべの付け根には早いうちから、青い実が付いているように見えます。
これは、子房といいます。ヨウシュヤマゴボウの子房には10本の筋が見られます。カボチャみたいですね。
ちびカボチャの真ん中にあるのがめしべ、まわりにあるのがおしべ。
で、花びらに見えるのは がく(萼)なんですって。かわいい花でしょ?

写真の草はまだ小さい株でしたので、茎の色が淡いですが、実が実る頃になると 赤い茎と、
黒く見えるほど色の濃い赤紫色の実がコントラストも鮮やかに、初秋の風情を漂わせます。
野趣を生かし、大振りの花器に生けて、旅館の玄関先などにも飾られますね。
今年はどこで会えるかな?




2004/07/29 thu
クレオメ(西洋風蝶草
)

台風の影響で、昨夜から雨が降っています。

ゆうべは近所で花火大会が予定されていました。
台風が近づいていて、一日中大きな雲の固まりが 空を行き交う 落ち着かないお天気でしたので、
中止になったらどうしようと 気を揉んでいましたが、無事に開催されました。
娘のお友達とママを誘って(去年と同じメンバーです(^^)) 花火見物に行ってきました。

蒸し暑かったけど、広場で気持ちのいい風に吹かれながらきれいな花火をいっぱい見てきました。
この頃の花火は結構 凝っているんですね。
牡丹や菊、柳ばかりでなく、
輪やハート、チョウチョやにっこり笑った顔の形の花火までありました。
すっかり楽しんだ直後、雨が降り出して いそいで帰ってきました。
花火が終わるまで待っててくれたんだね、ありがとう雨雲さん。

で、夜中降った雨が午後遅くまで残りました。
台風の影響にしては、風は少なくて、雨のほうが多いようです。
ここのところ 乾き気味でしたから、木や草も、虫さん達もお喜びでしょう。
蒸すけど、涼しくて助かります。



今日の写真は クレオメです。
フウチョウソウ科クレオメ属、熱帯アメリカ原産、春まきの一年草。

これもオオマツヨイグサと同様に夕方咲く、夕涼みの花ですね。
酔蝶花って言う呼び名もあるんですけど、
咲く時間帯からすると、酔わせるのは蝶よりも 蛾のほうかも…。
私の祖母は、この花の名前を「花魁草(おいらんそう)」だと教えてくれたんですけどね。
長いおしべが、花魁が髪いっぱいに挿したかんざしのようにも見えますものね。
優雅な花ですよね。

夏中 咲いてくれるし、結構丈夫で、こぼれた種からでも芽を出してくれるんですよね。
いつもお買い物に行く道に咲いているんですけれど、
ここのところ暑かったのと、日中しか通らなかったのとで、
きれいに咲いているところを見逃していたんですが、
今日は、雨のお陰か まだしおれていなかったので、写真に撮ることが出来ました。
よかったよかった。

さて、あしたはまた、暑くなるのかな?





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