古い日記帳

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2004/03/04 thu
うす桃色のウメの花


3月に入ったとたんに寒くなってしまいました。1日には、都内で雪がちらついたそうです。
今日も、お昼過ぎから急に雲が出て、弱い雨が降ったりやんだりしています。
お天気が変わりやすくなるって言うのも、"春が来た!"って言うしるしなんでしょうね。
娘は、ここのところ毎日のように卒業式の練習をしています。
楽しかった小学校生活も後わずか。一日一日を大切に過ごしてもらいたいものです。



今日の写真は、いつもの公園で3番目に咲く うす桃色の梅の花
この花くらいまでは、梅だってわかるのだけれど、この後、アンズやらハナモモやら咲くと…
どれがどれだか
わからなくなっちゃうんですよねぇ。見分け下手だからなぁ…苦笑。

桃の節句も過ぎたからと、ハナモモの木を見に行ってみましたが、まだつぼみでした。
一番早くに咲いた 紅梅は、だいぶ色あせて来ました。
木の下には、小さな花びらがいっぱい散っています。
白梅は、今、満開…から、盛りを少し過ぎたあたり。で、今度はうす桃色の花の番。
まだまだつぼみがいっぱいだから、もうしばらく楽しめそうです。



まわりの木々も見てきました。

鎮守の森のメタセコイアにおばなが下がっていました。
メタセコイアの木はいっぱいあるのに、おばなが下がっていたのはこの木だけ。
図鑑には、お株とめ株に別れるって書いてないのに…なんでだろう。

コブシやハクモクレンの枝先、毛皮のコートを着ているみたいなつぼみがいっぱい付いています。
花が咲くのは、ハクモクレンの方が早そうです。花が咲いたら写真を撮りに行きたいです。

ハンノキにおばなが下がり始めました。
ケヤキ、ソメイヨシノは、枝先の芽のプチプチが目立ち始めました。
あの、元気のなかったケヤキの木、どんな葉っぱを出してくれるかな?

スギの木は、おばなが付いている枝を探すのに苦労しました。今年は花粉が少なそうです。

          とりあえず、今日の所はこのくらいかな? 続きはまた今度。




3/3に発表された気象庁の開花予想よると、
今年の桜は、東京では3/20頃に咲いちゃいそうなんですってね。
桜散る中での卒業式になりそうだわ。すると…入学式は なんの花かしら?




2004/03/06 sat
タネツケバナ(種漬花)


明け方、弱い雨が降ったようです。朝、起きてみたら地面が少し濡れていました。
相変わらず 気温が低くて風が強いのですが、今日はよく晴れました。
公園や街角の植栽に刈り込まれたものが数多く見られるようになりました。
クスノキ、カクレミノ…そうそう「おなじみの木」のページで「2本並んだコブシの木」として紹介した
あの木々も、下枝を落とされていました。何となく、スカスカして寒そうです。



今日の写真は、タネツケバナ。菜の花の仲間の小さな花です。
種もみを水に漬け、苗代の準備を始める頃、田のあぜなどに咲く花…と図鑑には書いてあります。
でも、私が住んでいるあたりでは、道端でも空き地でも、もう、そこら中で見かけます。

花の種をまこうと、植木鉢に土を入れれば、まいた種より先に芽を出して、ちっちゃな花を咲かせます。
どこの土を取ってきても、この花の種が混ざっているんじゃないの?っていうくらい、
どの鉢にも顔を出します。
空き地などで いっぺんにたくさん咲くのは 春ですが、鉢の中では結構 一年中咲いています。
小さいから、特に邪魔にもされず、嫌われもせず、元気に生き続けています。
こういう したたかさって言うのも、アリなんだなと感心しますね(笑)。



ナズナと近い種類ですので、花の形はよく似ています。
地面にペタリと丸く広がった葉も(よく見ると違うんですが)似た感じです。
ただし、ナズナの茎に付いている葉は、
根元の葉とは形が違う、つまり、タネツケバナの葉とは違う形なので、すぐに見分けられます。

タネツケバナの葉は、奇数羽状複葉(きすう うじょう ふくよう)という独特の形です。
何に似てるって、野菜の「クレソン」に似てるんです。
味も、同じようにピリッと辛くて美味しいらしいです。
ナズナの特徴は あの三角形の実 (これが"ぺんぺん草"の名の由来ですよね。) ですが、
タネツケバナの実は、細長い棒状。熟すとはじけて、周囲に種をとばします。

それから、タネツケバナは、しばしば茎が赤っぽく、葉の色が深緑色っぽくなります。
春先のこぢんまりした株は、根元の細かい葉と赤茶色の茎、白い花のコントラストが 
きりりと清楚で、とってもおしゃれですよ。
まあ、ちっちゃいので、人目をひくことはありませんけど。

目立つのは、群生している時。
暖かくなってくると、ぺんぺん草並みに草丈も高くなり、よく茂ります。
でも、いーっぱい咲いてたらきっと、ぺんぺん草が咲いてるとしか思ってもらえないんだろうなぁ。



ヨチヨチ歩きの我が娘と、暖かくなるのを待ちわびながらおさんぽしていた頃、
ちっちゃいお手てで ちっちゃいこの花を良く つんでいたな…なんていう
思い出の花だったりもします。
ウェブ検索もかけてみましたが、やはり小さいので、ピントの合っている写真が少ないです。
花にピントを合わせると葉っぱはボケちゃうし…。
葉っぱにピントを合わせると花がボケちゃうし…。
出来たら実物を見て欲しい♪早春のタネツケバナは、そんなとっても可愛い花ですよ。




2004/03/08 mon
メタセコイアのおばな


3月に入ってから、寒い日が続いています。
それでも3学期の体育が、大好きなサッカーなのでうれしくてしょうがない息子は、
今日も張り切って登校していきました。
オリンピックやワールドカップの予選などで 
ここのところ、サッカーの試合中継が多いのも、うれしい材料…らしいです。
末はJリーガーでなくてもかまわないけど、
外でいっぱいあばれて、丈夫で長持ちする 強い体を作っていって欲しいものです。



3/4の日記に書いたように、近所の鎮守様の森のメタセコイアにおばなのつぼみが下がっていたのですが、
昨日も その木の下を通りましたので、風にちぎれて落ちた花穂(かすい)を拾ってきました。
3/4にはまだつぼみだったおばなが、咲いていました。
この丸いつぼみが、少し長くなって、花粉のようなものが見えています。
花が開いていくと、もっと長くなるんですかね?




メタセコイアは、それはそれは背の高い木で、
しかも、おばなが付いているのは とりわけ高いところばかり。
手元で観察することは出来ないので、こうして、落ちてくる花と、図鑑の記述だけがたよりです。
図鑑によれば、メタセコイアは、葉が芽吹く前の2〜3月、長枝の先から 
長いもので20cmにもなる おばなの花穂を下げるそうです。
それから、緑色の小さなめばなが、長枝から伸び出た短枝に 1個ずつ対生するそうです。

めばなは小さすぎて、簡単には見えません。
おばなの花穂は大きそうだから、一つや二つ、風にちぎられて落ちるかもしれないと思って、
ねらっていたんですが、ねらいが当たってうれしい限りです♪


それにしても、この木も、なかなか花が見られない、実がならない木ですね。
私の行動範囲の中では、実がなる木は公園の1本か2本だけです。
おばなが咲いたのは、鎮守様の森の一本だけ。
ヒマラヤスギは、十分に大きな木にならないと松ぼっくりがつかないそうですが、
メタセコイアは、どういう条件が整ったら、花を咲かせたり実をつけたりするんでしょうねぇ?



とりあえず、拾ってきたメタセコイアのおばなの花穂。宝物になりそうです。
また近いうちに、見に行かなくっちゃ。




2004/03/10 wed
コブシのつぼみ


今日は暖かくなりました。4月の気温になりそうだと朝のニュースで言ってました。
陽気に誘われ、いつもの公園で、コブシのつぼみを写真に撮ってきました。
暖かそうな毛におおわれた皮を割って、白い花びらが顔を出しています。
3月になってからずっと見守っているのですが、なかなか、花が開きません。
う〜ん、気を持たせるヤツ…。



今日は少し時間に余裕があったので、鎮守様の森や 近所を少しうろうろしてみました。
とある学校の庭にも、大きなメタセコイアの木があるのですが、この木が花盛りでした!
でも地味すぎて、枯れた葉が散り残っているようにしか見えません。
時には長さ20cmにもなるという、目立つはずのおばなを見落とすわけですよ。

ついでに、いつもの公園のメタセコイアと比べてみると…花を咲かせている木の 堂々たる胴回りに比べて、
幹の細い公園の木は、まだまだ、若木だったんだなぁと思いました。
きっと、ヒマラヤスギと同じように、ある程度育たないと花をつけないんでしょうねぇ。

もう一度確かめてみましたが、去年の実が枝に残っていました。
やっぱり一本の木に おばなもめばなも咲くんですね。
どっちにしても、頭上 はるかかなたの事。
手の届く範囲では、せいぜい、
葉っぱの芽がお行儀良く並んでいるのを眺める事しか出来ません。
また、風の強い日に、何か落ちてくるのを期待するしかないのかな。



メタセコイアのおばなの写真、一部分を もっと見やすいものに差し替えておきました。
まっるこいつぼみのカラがパカッと割れて、中からおしべがのぞくんですね。




2004/03/11 thu
ヒイラギナンテンの花


昨日、今日は暖かくて、明日からまた冷え込むんでしたっけ?寒暖の差が激しいですね。
今日もおさんぽに行きましたが、汗ばむほどの暖かさでした。
そして今は、暖かくて 強い南風が、吹いています。
どこへ飛ばされちゃうかわからないので、洗濯物も取り込んでしまいました。
鉢植えが転がってしまわないといいんですが…。



今日の写真は、ヒイラギナンテンの花です。
最近よく、新築マンションの玄関先の植栽で見かけるので、
新しい種類の庭木なのかな?なんて思っていたら、
違いました。
図鑑を見てびっくり!『天和〜貞享年間(1681〜88年)に渡来したと言われ…』るですって。
もう、300年以上も前に(中国の方からかな?)渡って来てたんですね。

この木は低木で、葉っぱがあの(節分の時にめざしと一緒に玄関に飾る)トゲトゲのヒイラギによく似ています。
ナンテンには、白い花が咲いて赤い実がつきますが、
ヒイラギナンテンには、黄色い花が咲いて黒っぽい紫色の実がなります。
花も、実も、ナンテンほど小さくはありません。
というか、どうして、同じ名前が付いているのかわからないほど、
ナンテンの木には似ていないんですよね。
(ナンテンは、ほら、折り詰めのお赤飯の紙なんかにに良く絵が描いてありますよね。)
でも、同じメギの仲間だし、図鑑にも隣り合わせで載っているから、
たぶん、どこか共通点があるんでしょうねぇ。



この木は常緑の木で、日陰でもかまわず育ちますが、日当たりがいいと、秋に真っ赤に紅葉します。
葉を落としたりはしないんですけど、
つややかでなめし革のような葉が、真っ赤に染まった姿もとてもきれいです。
そして、春の この黄色い花。
葉の陰にかくれ気味ですし、慎ましやかに下を向いて咲くものですから、あまり目立ちませんが、
萼片(がくへん)まで黄色い、なかなか凝(こ)った造りのきれいな花です。



花が咲いて、実がなって、紅葉まで楽しめて、しかも丈夫で日陰でも良く育つ。
まさに、庭木にぴったりな存在ですね。
虫も付きにくいですし、実も 鳥さんにはあんまり好かれないらしく、いいことづくしです。
300年以上も重宝されてきたわけだわ。
その上図鑑には、用途として『庭木、公園樹、花材、薬用』って書いてあります。
ナンテンと同じように咳止めにでもなるのかしら?
今日から見る目が変わりそうです。
「キミって、すごいんだねぇ〜。」なんてね。(^^)




2004/03/18 thu
モモサクラコブシハクモクレン


いやはや、忙しかったです。前回、日記を書いてから、いろんな用事をこなしてきました。
この一年、やたらに引き受けた仕事が軒並み、年度替わりで終わるものですから、
活動のまとめやら、引き継ぎやらで、大忙しでした。
週末には大きなイベントもあったし…。
でも大体 見通しが立ちました。ホント、あともう一息。
無事に終えたいものです。



さて、ちょっと書けないでいるうちに、季節がものすごい速さで進んでいますね。
今朝のニュースでは、東京で桜が咲いたと伝えていました。
で、あわてていつもの公園に行ってみたら、まぁなんと、
咲いちゃったよ どころじゃない、一本だけとはいえ、すでに 三分咲きの木までありました。
写真に撮ろうとねらっていた モモもコブシも花盛りです。
ユキヤナギ、レンギョウ、キブシの花も咲き出して…。
ハクモクレンなんて、一番 咲くのが早かった木は すでに盛りを過ぎていました。

池のほとりのシダレヤナギも もうすっかり黄緑色に色づいていました。
近づいてみると、可愛いおばなを開いています。
ネコヤナギも白い綿毛のような花(花序)をのばして、むくむくしています。
ミズキは芽吹き始めているし、
一番のんびりしていたエノキとムクノキも 枝先の芽がプツプツ目立ってきました。
去年の今頃は、一生懸命、サイトに載せる写真を撮って歩いていたっけな…なんて、思い出しました。
今日は、あいにくの雨模様。
いそいで 花の写真だけ撮って帰ってきましたが、もう少し余裕が出来たらまた、
新しい木の写真を撮りに行きたいです。
「おなじみの木」のページにも 新しい写真を載せたいですからね。



今日の発見は、コブシの花の下につく 小さな葉っぱ。
モクレンの仲間は花の形が似ていますし、
特に 同じように白くて、大きな木に咲く コブシとハクモクレンは
どこが違うのか、見分けに困ったりします。
一般的に言って、ハクモクレンの方が花が大きく、形を崩さず咲くのですが、個体差というのもあるし…。
一番当てになる見分けポイントは、コブシの花の下につく小さな葉っぱ なんです。

今日はこの葉っぱが、いつ、どの辺から 出てくるのかを発見してきました♪
表紙の写真ではよくわかりませんが、
あの 暖かい毛皮のコートのような皮の内側に 一枚か二枚、
可愛い葉っぱが収納されていたんです。
ちゃんと写真にも撮ってきました。そのうち、「おなじみの木」のコブシのページに載せておきますね。
でも不思議ですよねぇ。あんな所に一枚だけ葉っぱがついていて、なんの役に立つのかしら?
見分け下手の私のため、目印につけておいてくださったの?まさかね…笑。



ハクモクレンの写真、表紙に収まりきらなかったので、いち早く「3月の写真」のページに入れておきました。
花の下に葉っぱはついていませんでしょう?見比べてみてくださいね。




2004/03/20 sat
お彼岸の淡雪


この3月、我が家の息子はサッカー三昧の日々を送っています。
第一週目と今週とで、アテネオリンピックの予選が6試合もあって、TV観戦に夢中でした。
精一杯の応援の甲斐あって(?)、木曜日にはオリンピック出場が決まりました。よかったよかった。
選手の皆さん、お疲れさまでした。本番のオリンピックでも、すごい活躍を見せてくださいね。



明けて金曜日には私が 一年間頑張ってきた地域活動の一つが終了しました。
次年度の役員さん達に仕事を引き継いで、任期満了です。
先週末には、学校の役員の仕事も済んで、肩の荷がいっぱい下りました。
やれやれ。無事に済んでよかった。(肩とんとん(^^))
それでも、まだもう少し しょっているんですけれど、まぁ、それでも今回ほどは重くないので
何とかなるでしょう。(おい)
いよいよ、我が子の卒業・入学準備をやらなくちゃ。



で、今日はお彼岸。お墓参りに行ってきました。
水曜日には、もう少しで"夏日"って言う気温だったのに…、
平年よりも10日も早く、サクラだって咲いちゃったというのに…、
今日はなんと、朝からの冷たい雨が、お昼頃 雪に変わってしまいました。
もう、びっくりです(@△@)。

お墓参りを終えて、自宅近くまで帰ってきて、
近所の垣根で雪をかぶったツバキを見かけましたので、写真に撮っておきました。
都内では、雨にときおり、雪が混じる程度でしたが、
我が家はもっと郊外。うっすらと屋根や地面に雪が積もっていました。
ただ、気温が高かったんでしょうね、あっという間に溶けて消えてしまいました。
このツバキの雪も、あちこち探してやっと見つけた、最後の溶け残りです。
夕方には、雨もやみました。明日は どんなお天気になるのかな?

お墓に供えたお花、開きかけたサクラのつぼみ、線路わきの菜の花…、
みんなみんな、つめたかったろうな、驚いたろうな。
風邪引かないでね。明日は 暖かくなりますように。




2004/03/25 thu
チューリップの花束


サクラのつぼみがほころび始めたら、急に肌寒い日が続いてしまいましたね。
入学式にサクラが咲いてないのは寂しいから、もう少しの間、つぼみは低温保存…?かしら。



水曜日は娘の卒業式でした。
小学校6年間…長かったような、短かったような…。
でも、過ぎてしまえばあっという間でした。

泣いたり笑ったり、いろんな事があったけれど、
娘はだいたい毎日、元気よく楽しそうに通っていました。
いじめっ子もいたけれど、仲良しもいて、
毎年のように代わる担任の先生は、どの先生のことも大好きだったし…。
全体を見渡してみれば、とっても楽しい小学校生活だったと思います。

そうそう、一番好きな先生には特別に、ありがとうのお手紙を書いてプレゼントしたそうです。
心に残る出会い。
それが一番の宝物です。6年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
(ただ、まだ息子が通っているので、母の方はまだまだお世話になります。
ひきつづき、よろしくお願いします。(^^;))

今日の写真は、娘がお祝いに頂いたチューリップの花束です。
お祝いしてくださる方々…それもまた、宝物です。ありがとうございました。
ここをのぞきいてくださった方にも、
おめでたい気分を少しでもおすそ分け出来たらと思って飾っておきます。



サクラはまだ、ちらほらしか咲いていませんでしたが、校庭のコブシの木が盛りを迎えていました。
春まだ浅いうちに、大きく広げた枝いっぱいに白い花をつけるコブシ。
希望に胸ふくらむ卒業式に ぴったりな花だなぁと、改めて思いました。
残念ながら、昨日も今日も、空は薄暗くぐずついているのですが、
みんなが中学校の入学式に臨む二週間後には、きれいに晴れて欲しいなと思います。




2004/03/26 fri
ヒメオドリコソウ


やっと晴れました。
水曜日の朝、薄日が差したとはいえ、こんなに晴れたのは日曜日以来です。
昨夜小雨が降っていたから、ちょっと心配だったけれど、
久しぶりのお日様♪洗濯物が乾いてうれしいです。
ただ、気温はさほど上がりませんでした。お昼頃からは強い北風も吹いて、肌寒いです。
桜のつぼみが長持ちするにはその方がいいのかな。



今日の写真は ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
明治後期に外国からやってきた帰化植物で、街中ではありふれた花ですね。
名前の元になった オドリコソウ(踊子草)は、草丈も花も ずっと大きくて立派ですが、
ヒメオドリコソウのほうが、関東の都会の環境には適していたようです。
2月に紹介した ホトケノザハコベオランダミミナグサなどと同様に どこにでも生えています。

写真の株は、春一番に顔を出した幼い株らしく、まだ、草丈が伸びきっていないので、
もう一つの特徴、上の方の葉(苞葉)がピラミッド状につく…ところまでは 育っていませんが、
地味ながら 可愛い花が、葉のかげからのぞいています。
花の形が笠をかぶった踊り子に似ていることが、元になった"オドリコソウ"の名の由来だそうですが、
この草もまた、踊り子さんみたいな花をつけます。小さくて よくは見えないかもしれませんけど…。

葉っぱのシワシワから連想されるとおり、シソの仲間です。
少しばかり葉っぱの感じが違いますけど、ホトケノザも同じ仲間です。
シソの仲間には、ハッカ、タイム、セージ、シソ、ラベンダーなど香りのよいハーブ類が多いのですが、
ヒメオドリコソウは、茎を折ると嫌な匂いがするそうです。

図鑑の解説を比べてみると、
ホトケノザは痩せて乾いた土地が好きで、
ヒメオドリコソウは、肥えて適度に湿り気のある土地が好きなんですって。
やっぱり…姫は贅沢なのかしら?
同じように 道端のありふれた草だけれど、一緒に生えてること少ないよな…と思ってました。
土地の好みに違いがあったんですね。
草花の好みも覚えて眺めてみると、また、景色が違って見えるかもしれませんね。




2004/03/28 sun
キブシの花


日曜日の今日も、うっとりするような うららかな一日でした。
赤っぽく色づいていた並木のサクラに、ふんわりと淡いピンクの花が咲いて、
霞がかかったように見えています。
…入学式までは保たないかなぁ、さすがに(苦笑)。 


土曜日に いつもの公園を散歩して撮ってきた、キブシの写真を飾りました。
実は先週、買い物先で大きな花瓶に生けられた枝を見かけたのですが、
いろいろな人に尋ねられるのでしょうね、
花瓶の横に、生けてある植物の名前を書いた札があったんです。

『トサミズキ、ネコヤナギ、キフジ』…

そこまで読んで私は、間違っている!と思ったんです。
…目の前に生けてあるのは、キブシ。
いつもの公園にもいっぱい植えてあって、名札もちゃんと付いている。
図鑑でも何度も見た。木五倍子と書いてキブシ。
この札を書いた人、てんてんを打つ場所を勘違いしたのよ、きっと…なんて、思っていました。
で、公園に行った時にも、花の写真を撮りながらそれを思い出していました。

ところが、インターネットであちこち調べてみたら…、あるんですね、
キブシを「キフジ」と紹介しているページが。
何件目かでやっと、こんな記述にぶつかりました。

『木藤(キフジ)とも呼ばれます。』

へぇ〜、でしたよ。あの時、間違いを指摘しなくてよかったぁ。
手元の図鑑には、その別名は載っていないのですが、
うす黄色の花が房になって いくつも並んでたれ下がっている様は、
藤の花に似ていますもの。
そう呼ぶ地域なり、人なりが有ったとしても不思議ではありません。
キブシ(木五倍子)とキフジ(木藤)。
てんてんの位置は違っても、お花のかわいらしさは、同じです。

ちなみに、五倍子というのは、"ヌルデ"という木の葉に"ヌルデフシムシ"が作った 虫こぶのことで
五倍子(ごばいし)または、フシとよばれ、薬や黒い色の染料として利用されてきたものなのですが、
このキブシの実も、フシの代用になります。
それで、木のフシで…キブシ。
(ヌルデももちろん"木"なんですけどね。あ、フジも…木だよ。笑)




図鑑をよく読んでみると、またまた発見。お株とめ株に分かれる木(雌雄異株)でした。
慎ましやかに おちょぼ口で咲いている花をちょっとのぞいてみてください。
しべが一本で、てっぺんがきみどり色なのがメスの花。
秋におじゅず(数珠)の様な実が下がります。
しべのてっぺんがオレンジ色の おしべも付いていたら、オスの花だそうです。

葉はサクラに似ていますが、樹形は 地面の近くでいっぱい枝分かれする 株立ち型。
2m位の株が多いので、手元で観察しやすいお花です。
受粉に成功すると、めしべの付け根がプックリふくらんで、秋には玉のような実になります。
このままこの小枝に、ころころっと丸くて 可愛い実を並べます。
これでこの実がきれいに色づくと…壮観なんでしょうけれど、残念、
きみどり色のままなんです(微笑)。

花びらを半分閉じたままで花の季節を終え、有用な実を実らせても、
派手な色をつけて目立つこともない。
奥ゆかしく聞こえますが、早春の 花の少ない時期に、
枝いっぱい、かんざしの飾りのような黄色い花を 大量にぶら下げる このキブシ。
明るい春の到来を、いつもの公園のみんなに伝えてくれるなかなか目立つ存在です。

花言葉は『出会い』だそうです。
もうすぐ新年度。よい"出会い"に恵まれますように♪




2004/03/29 mon
一面の菜の花


久しぶりに、家族全員がそろって 何の予定もなかったので、ちょこっと遊びに行ってきました。
行き先は、子ども達が小さいうちは半年に一度は行っていた おなじみの場所。
遠くに(あんまり険しくない)山々が並び、
近くには水田、用水路、水車小屋、畑、雑木林、小川、土手、原っぱ…などなど
里山の風景に必要なものが すべてそろっているとっておきの場所♪です。
特別なものは何にもないんですけど、たまに、無性に行きたくなるんですよねぇ。



四季折々の花が楽しめるのですが、
今回、サクラはまだ五分咲き程度で、一番盛んに咲いていたのは菜の花でした。

一面の菜の花…まるで山村暮鳥の詩「風景」の世界です。
その詩は「いちめんのなのはな」という言葉の繰り返しの中に
「むぎぶえ」「ひばり」「ひるのつき」を織り込んだ
スケールの大きな そして不思議な感じのする作品なのですが、
今日 行ってみましたら、まさに 
ヒバリがさえずっていました。白い真昼の月が青空にかかっていました。
そして、いちめんのなのはな、いちめんのなのはな…です。
「むぎぶえ」だけは、かすかにもなにも 聞こえてきませんでしたが…(笑)、
とにかく 見渡す限りの菜の花とともに、のんびりとくつろいだ 幸せな一日を過ごして参りました。



息子のお目当ては、用水路の生き物たち。
一昨年は、この用水路でザリガニを見つけたんです。
去年は、なかなか機会が無くて遊びに来られなかったから、
今日は張り切って、ケースと網を用意してきました。

おとうさんを誘ってさっそく、水草の茂みや川底をさらってみることに…。
まだ春浅いから、たいしたものは つかまらないんじゃないかという母の予想を裏切って、
結構、いろいろな生き物がすくい上げられました。

黒いタニシ、ちっちゃなはさみのザリガニのこども、透き通った体のカワエビ、小さな魚、
ずんぐりしたの 細っこいの いろんな体格のトンボのヤゴ、
水中ミノムシみたいなトビケラの仲間の幼虫、
そして 定番の どじょっことふなっこ…。一昨年を上回る漁獲量(?)でした。

しかも、用水路に網をつっこんでいる息子の へっぴり腰を見るに見かねたのか、
見ず知らずのおじいさんが、
ドジョウの取り方を手ほどきしてくださいました。ありがとうございました。
お陰様で今までにないほどの 大漁でした。息子も大満足のようでした。

用水路の生き物たちは、じっくり観察し、写真を撮ってからまた、
おねえちゃんと二人で用水路に返しました。
驚かせてごめんね。もう、人間なんかに捕まるんじゃないよ。



土手に並んだ桜の木が、薄紅色にかすんで見えました。
優しい形の山々がシルエットになり、空が夕焼けになるまで遊んできました。
いつの間にか、もう、風が冷たくなくなっていました。
ずいぶん遅い時間まで空が明るいんですね。
日が延びました。春、たけなわですね。
土手に並んだ桜と一面の菜の花を眺めて、いかにも日本らしい景色だな…なんて思いました。
今日撮ってきた景色、パソコンの壁紙にしようかな。



2004/03/31 wed
ノミノツヅリ


午前中を中心にいいお天気でしたが、
昨夜の雨と今日の風で、とうとう、並木のサクラが散り始めてしまいました。

サクラって、咲くまではとっても待ち遠しいんだけれど、
散り出すと、そのあと急に時間の流れが早くなるような気がするんですよね。
まあ、たぶん、年度替わりですし、入学・進級・就職などで、環境が変わりますから、
周囲の雑事でいろいろ忙しくなっちゃうからなんでしょうけれど、
散り始めたサクラを眺めながら、
次に一息つく頃にはもう、梅雨に入っちゃってるかもしれないなぁと思いました。

途中、花冷えの日があったりして、咲きそろうまでに時間がかかっていますから、
散る時もゆっくり散ってくれるといいですね。



さて、今日の写真は、ものすごくちっちゃい花 ノミノツヅリです。
"つづり(綴り)"というのは、粗末な衣のこと。
3〜7mmの小さな葉をノミの衣に見立てたネーミング。
似たような花に、ノミノフスマというのもあります。やっぱり小さな小さな白い花です。
メルヘンチック…ですかね。(微笑)

直径5mm程度の花ですので、特に接写用というわけではない 私のカメラでは
なかなか上手には撮れませんが、
花びらは5弁で、ハコベのように深く2つに分かれるような切れ込みはありません。

(ちなみに、ノミノフスマの方は、花びらにハコベのような深い切れ込みがあります。)

伸びきる前の葉の付き方がちょっと複雑で、きれいだなぁと思ってはいたのですが、
あまりに小さい草であるのと同時に、
しゃがみ込んで観察するにはちょっと恥ずかしいような 道端に咲いている事が多くて、
気にはなるけれど、なんて言う花だろうと ずっと思っていたのですが、
このたび、いつもの公園の 余り人目に付かないようなところで 咲いているのを見つけて、
やっとカメラに納めることが出来ました。

それでも、図鑑の写真に 残念ながらあまりはっきり写っていなかったので、
インターネットで検索してみました。

名前を入れて、イメージ検索♪
いろいろな写真の中から、これは?!っと思うのにアクセス。
こんな 誰も見向きもしないような道端の草についても、ちゃんと解説しておいてくださる方が
いらっしゃるんですよね〜。助かりました。

ものすご〜いアップの写真もありましたよ。こんな造りだったのか!なんて、感動しちゃいました。
やっぱり、観察にはルーペが必要ですねぇ。
接写に強いカメラ…は高いし、まだ今のカメラも使いこなせてないから、とりあえず、
ルーペだけは買いに行こうかな…(笑)。



「季節のごあいさつ」に4月のごあいさつを飾りました。
ユリ咲きの 綺麗な 綺麗なチューリップのアップです。

入学、就職などなど…春は、なにかと異動の多い季節です。
おかわりありませんか?




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